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食戟のソーマ 薙切えりな編

『原作』食戟のソーマ
『人物』薙切えりな
『あらすじ』神の舌を持つ薙切えりなに『食戟』を申し込んだのはブラジルから来たペドロ。
彼は薙切えりなを見事打ち負かし、ある約束をさせた。それは一晩自分とベッドを共にするというもの。
えりなは食戟での敗北を認めペドロが部屋へと踏み入ることを許してしまう。





「勝者……ペドロ!」

 審判が下された。
 日本屈指の名門料理学校『遠月茶寮科学園』における伝統の料理勝負『食戟』……学園の生徒間で争いが発生した場合に執り行われるいわゆる決闘だ。
 この食戟は勝負に負けた者は『対価』を奪われ学園内の地位、名誉、権限といった全てを失ってしまう。

「そんな……この私が……」

 青ざめた顔で審査員たちに目を向けているのは今まさに敗北を決定づけられた薙切えりなであった。純白の調理服に身を包み、己の持つ全てを奮い食戟に挑んだ。
 会場を埋め尽くしている生徒たちだけではない。教師達も彼女の料理には目を見張るばかりで、まるで食というより美の祭典そのものだった。

「やはり俺の勝ち、だったな。まぁ勝負するまでもなく決まっていたんだよ」

 薙切えりなの対戦相手、審判が勝者と定めたのはペドロというブラジルからやってきた留学生。真っ黒な肌と分厚い唇、大きな瞳が特徴だ。身長185センチで大柄の男だが決して太くはない。むしろ痩せているといっていい。大きな身体にアスリートさながらの引き締まった筋肉がついていて料理人というイメージが浮かばない。
 彼が作った料理は審査員の目を喜ばすことはできなかったが、味で完全に圧倒していた。神の舌と呼ばれる優れた味覚の持ち主である薙切えりなも味わっている。彼女の顔が青ざめているのは完全に敗北したことを自分自身が認めている証拠だ。
 ペドロはその特徴的な分厚い唇の端をこれでもかと嬉しそうに持ち上げると薙切えりなへと近づいて行く。

「えりな、これではっきりしたな。俺はお前より料理ができる。俺はお前より上で、俺は勝者だ。わかってるな?」
「ッ……悔しいけれど、これが結果……なのよね……」

 食戟のきっかけはペドロだ。事ある毎にえりなへちょっかいを出し苛立たせたのだ。
 薙切えりなは女王然とした振る舞いをしているが、その実、子供っぽい反応を示す。特に自分のプライド、学園の品格に関わる事となると感情が昂ぶることが多い。ペドロはその感情を何度も揺さぶり、食戟へと誘ったのだ。

「食戟の後の事、忘れてないな。俺との約束は守ってもらうぞ」
「え、ええ……全ては負けた私の責任よ。それに、私は、逃げるような真似はしないわ」

 もしも食戟に負けた者が約束を破りこの場を去ったとしよう。逃げて、どこかへ姿を消したとしよう。会場にいる全ての生徒と審査員を否定したことになる。名もないような一生徒のしたことなら唯の敗北者と呼ばれるだけだ。
 しかし薙切えりなは違う。
 彼女は学園総帥の孫娘にして遠月十傑評議会第十席という地位がある。学園総帥の孫娘が負けたから逃げる、姿を消すなどできるわけがない。薙切えりなという人間には逃げる場所などなかった。

「よし、いい返事だ。さすがは学園総帥の孫娘だな。十傑とかいうお遊びグループにも属してるだけある。そのプライド、崩すんじゃねえぞ」

 会場を埋め尽くす生徒たちはおろか審査員にも聴こえないよう顔を近づけて言った。
 あまりにも醜悪な感情が固まった言葉にえりなの身体は恐怖した。食戟の前に交わされた約束は想像するだけでもぞっとするような内容だったからだ。
 ペドロが勝利したと腕を上げ、歓声がとどよめきが起きる。異国の料理人が勝利したこと、十傑であり総帥の孫娘である薙切えりなが敗北したことに対する感情のあらわれそのものといえた。誰もが困惑していたのだ。薙切えりなの敗北に。

「ではこれで食戟を終わります。解散」

 勝負のあと時間はかからなかった。誰もえりなへ近寄らなかった。ペドロにも近寄る者はいない。どちらの側にも一定の距離が置かれていた。
 どれほどのショックを受けようと時間は進む。
 夕陽が落ちるのは薙切えりなにとって一瞬の出来事のよう。気付けば自室のベッドに腰をかけていた。

「……えりな様」
「緋紗子……あなたもいいわよ、負けた私の傍にいる必要はないわ」
「そんなっ! 私はえりな様の」
「いいの! いいのよ……それより今日は、1人にさせてちょうだい」

 ずっと傍に居たのは新戸緋紗子。えりなにとって唯一といっていい友達だ。だがどれほど仲が良い友達でも食戟での敗北に対してどう対応していいのかわからない。緋紗子はただ傍にいようとしたがえりなはそれさえ許さなかった。

「ごめんなさい、また、あらためて連絡するわ。フフッ、なに? そんな顔をして、私はどこにもいかないわよ」

 食戟の勝者は大抵相手の人生を狂わせるほどの条件をだす。例えば『料理人をやめろ』『包丁をもらう』『学園を去れ』だ。
 ペドロは薙切えりなとの食戟に学園を去れとはいわなかった。
 だが別の条件を提示した。学園を去るほうがましだと思わせるくらい卑猥で下劣な条件である。もしその状況に緋紗子が居合わせたらそれこそ関係は終わってしまう。薙切えりなは1人きりになるとペドロから贈られたダンボールに手を伸ばした。

「この私をいったいなんだと思って……このような破廉恥なものを……くっ」

 悔しさで腸が煮え繰り返りそうだった。
 ダンボールの蓋を開くとメッセージカードが出てくる。まずはこれを読めというのだ。

『俺との食戟に敗北した薙切えりな様へ。
 食戟の前に約束した通り、こいつを着て、俺との一夜を過ごしてもらうぞ。
 ちゃんと制服も着ておけ。日本の女の子は制服を着ているとお人形みたいで可愛いからな。セクシーなお前の身体を俺が今夜可愛がってやるよ』

 ペドロの視線はいつも胸元、腰、スカートといった女の部分へと向いていた。学園の女子生徒全員が気付いていたことだ。あの性欲を隠すことなくぶつけてくる男にえりなもその身体を見られていた。何度も何度も執拗なまでに見られていた。
 メッセージカードの下には透明のビニール袋に入った豹柄のビキニ水着がある。目にまぶしいシャンパンゴールドと黒の色はとにかく派手で上品さの欠片もない。

「男の子ってこんなのが好きなのかしら?」

 男友達のいないえりなにとって未知の領域である。いまだに少女漫画などのヒロインと男子が手を繋ぐだけのシーンで胸がドキドキと高鳴るほど初心だ。
 当然ながら水着を誰かに見せるといったことさえ指で数える程度しかない。男の子とまともな会話もほとんどないまま、今夜はペドロと過ごすこととなっている。
 制服のブレザーを脱ぎ、続けてブラウスを脱ぐ。
 純白の花柄がデザインされたブラジャーが現れた。豊満かつ張りのいい乳房が肩の揺れにあわせてたぷんと揺れる。ブラジャーのホックを外すと揺れはさらに凄まじくなった。ブラジャーの隙間から女の色香が漏れ出して漂う。
 生娘の肌を守る下着が脱げると桜色の乳首がぽつりと姿を現した。まっさらな桜色の乳輪とあわせて乳房の先端で揺れる。さらに立ち上がるとスカートのホックを外し、ショーツも脱ぐ。
 紺色のニーソックスだけを残し裸となったえりなは自分の身体を鏡に映す。

「自分の身体をこうして見るなんて……そうそうありえないわ。にしても、おかしくないかしら?」

 くびれた腰は好きな男性に抱いてもらうための優しいカーブを描いており、張りのある尻は何もしなくても持ち上がっている。乳房は母性よりも若い女の色香を纏っていて陶器のような美しさまで備えている。
 誰がどうみても完璧だと思うだろう。
 日本人特有の若いつくりの顔とブロンドの髪というのも男心をくすぐるようにできている。薙切えりな自身がどう思おうとも完璧であることに変わりは無い。

「これを着るのよね……なんて破廉恥なデザインなの。ひょ、豹というのかしら。なんだか危ない感じがするわ」

 手にした豹柄のビキニ水着は鏡に映すと光ってみえた。そう下品なまでに光を反射するのだ。もしこれを真夏の太陽の下で着ようものなら日差しが反射し周囲の視線を集めてしまうだろう。
 どれほど拒んでも勝者の指示には従うのが食戟のルール。豹柄水着のトップを乳房に被せると紐を背中で結ぶ。白い肌に豹柄が浮き上がるとどこか野生的な感覚が沸きあがってきた。胸元が熱を帯びたように熱くなる。
 丼物研究会に所属する水戸郁魅が水着を着ている姿を何度も見ていたが彼女も同じような感覚なのかもしれないと今になって思う。

「次は下ね……」

 手にしたアンダーはかなり薄いように思えた。
 部屋にはひとりだけ。さっと足を動かすと履き終える。豹柄のデザインがわかる程度の面積が残った。へその下から水着までかなりの隙間が空いている。

「お手入れしていて正解ね。って、別に必要だとかそういうんじゃなくてっ! ああっ、もう!」

 少しでも足や腰を動かすと尻の谷間に水着が食い込む。胸元は全くならないのに尻だけはそうなってしまう。自分の姿がおかしくないかどうかを確認するだけで5回は食い込んだ。

「サイズがあっていないのよ。こんな小さいのを贈るなんて」

 もしサイズを知っていたらそれはそれで怖い。だが気になってしまう。腰の動き、足の動き、なにかひとつでも動けば食い込むのだから。

「これが私……」

 水着を着終わると再び鏡に向く。

「やはり……破廉恥よ、卑猥だわ。こんないやらしい格好をして、まるで私が誘っているようなふしだらな女みたいじゃない……」

 唯の女ではない。男を誘うような格好だ。
 完璧なプロポーションも豹柄の水着に包まれれば女の色気を放つばかり。呼吸するたびに盛り上がる胸元は陰影が濃くなる。昂ぶりは果てなく高まりいく。

「こんなことをしている場合じゃないわ。早く着替えないと」

 とはいえ後は制服を着ればいいだけだ。脱いだばかりの制服を手にするとまだ暖かかった。半日着ていた制服からは匂いがする。
 薙切えりなの五感はなにも神の舌と呼ばれる舌だけではない。料理人が舌だけで味に採点を下すことなどできはしない。味覚のほかに嗅覚も必要になる。えりなの嗅覚は自分の汗までも嗅ぎ分ける。

「洗った制服のほうが……いいかしら……でも、あの男のことだから……」

 少しばかり考えて脱いだ制服を着始めた。
 ほんの僅かに汗が匂う制服を着ると豹柄の水着は見えなくなった。ようやく普段の自分へと戻るもどこかおちつきがない。
 動きはぎこちなく緊張しているのが伝わって来る。

「これで、いいわよね」

 どこからどう見てもいつもの薙切えりなだった。
 スカートをめくられたり覗き込まれたりしなければだが。

「ブラウスにちょっと透けているわね……いやね、こういうの」

 白色のブラウスは下に着ている物の色を通してしまう。シャンパンゴールドともなればそのほとんどが浮き上がっている。えりなは鏡に映る自分の胸元をブレザーをひっぱり隠そうとした。

「無理よね、まぁ、わかっていたことだけれど……」

 ブレザーはボタンで留めている。どうやっても形は元の位置へと戻ってしまう。
 子供じみた真似をして苦笑した。
 着替えが終わって時計を見るともう約束の時間が差し迫っていた。

「あの男がくるわ、えりな……食戟で負けたからといって全てが終わったわけではないわ。気をしっかりと持つのよ。私は薙切えりななんだから!」

 自身を奮い立たせると静かな部屋にノック音が響いた。
 せっかく奮い立たせた身体も驚きとともに縮こまる。

「き、来たわ……」

 ゆっくりとドアを開くと黒い肌が見えた。えりなの姿が影で覆われるほどの巨躯でドアを塞ぐように立っている。

「よう、えりな。入るぞ」

 えりなの肩をドンと突き飛ばすかのように我が物顔で入る。靴も脱ごうとしなかった。すでに日本へ着て室内は土足厳禁であると知っているにも関わらず、わざと、そうしている。
 ずかずかと土足で部屋まで入ると天蓋ベッドを目にする。毎晩使っているベッドだ。
 この野蛮な男は自分のベッドを見てなにを思ったのか、えりなには考えもつかない。ただ視線から怖気を感じた。

「さ、みせてもらおうか。俺が贈った水着、着てるだろ?」

 ベッドから遠ざかるとえりなを見てペドロがいった。




今回、陵辱系ですのでけっこう厳しめの内容にするつもりです。
※タバコとかクスリとかダメな人は読み続けるのはやめたほうがいいです。

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2016-08-31 : 小説 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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非公開コメント

いいですねぇ
まぁ、導入部としてはよくある形ですが、まさか外人枠とは
しかも黒人となるとかなり強そうですね(意味深
2016-09-03 01:23 : むせる URL : 編集
ありがとうございます
> いいですねぇ
> まぁ、導入部としてはよくある形ですが、まさか外人枠とは
> しかも黒人となるとかなり強そうですね(意味深

確かによくある導入部ですね。だからこそ狙い通りなんですが。
今回の竿役は想像通り強いですよ。
2016-09-03 01:48 : 之ち URL : 編集
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