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食戟のソーマ 薙切えりな編 2話

『原作』食戟のソーマ
『人物』薙切えりな
『あらすじ』神の舌を持つ薙切えりなに『食戟』を申し込んだのはブラジルから来たペドロ。
彼は薙切えりなを見事打ち負かし、ある約束をさせた。それは一晩自分とベッドを共にするというもの。
えりなは食戟での敗北を認めペドロが部屋へと踏み入ることを許してしまう。




 たった1人増えただけだというのに部屋の大きさが変わってしまったように思える。それもそのはず身長185センチのペドロが部屋の中心で立つとまるで壁そのものだ。それに視線や息遣いといった存在が同じ国の生徒とは比較になら無いほど強い。
 ただその場にいるだけで意識を持っていかれそうなペドロを前に薙切えりなはいつもの女王然とした雰囲気もプライドも崩れかかっていた。

「食戟のルールを破るほど愚かではないわ。自分でした約束くらい守るわよ!」

 押し潰されそうなプレッシャーを跳ね返すように語気を荒げて叫ぶ。取り乱しているようにも見えたが弱気な態度でいることのほうがえりなには我慢なら無い。
 ペドロの口元がにやっと持ち上がった。
 さっさと終わらせたいえりなはネクタイに手をかけようとした。

「あの水着どうだった? 見せる前に感想を聞かせてくれよ。おっと、ストリップしながらでもいいぜ」

 ……なにがストリップよ、馬鹿にして……誰もこんなの望んでないわ。

 わざと卑猥な言葉をかけてくる。制服の下に着ているのは水着だ。例え派手で破廉恥な水着といえども水着にかわらない。それだけを我慢すればどうということはない。
 しかし自室で男子……いや、男を前にして制服を脱ぐ行為に違いはない。これは誰が見てもストリップそのもの。まだ乙女のえりなには泣き出しそうなほどの恐怖でもある。
 そんな感情を臆面もみせずにネクタイを外す。

「最低のデザインね。私の好みじゃないわ、知っていて? 女を着飾る衣服というものは派手な色ではダメなのよ。あんなに人目を惹きつけてしまう水着は下品なの」

 ……私の趣味とは大違いだわ。こんな派手なだけの水着、本当だったら絶対に着るもんですか! もっと可愛い水着だったら良かったのに! ほんと最低っ!

 えりなの人生においてその肌を包んできたのは高級品ばかり。乗用車一台を購入できるようなものばかりだ。シャンパンゴールドの豹柄水着は24時間やっているようなスーパーマーケットで売られている下品な商品の一点でしかない。きっと値段も3000円すればいいほうだ。

「最低のデザインねぇ、でも俺の趣味なんでな。野性味溢れるいい女だぜ、えりな」

 ……私の名前を呼び捨てにしないで。この私が制服を脱ぐ姿を見せなければならないなんて屈辱でしかないわ。それに、こんな不細工な男が相手だなんて本当、最低最悪よ。

「ふんっ! こ、この私のストリップを見られるなんてよかったわね。本来なら貴方なんかじゃ土下座したって見ることは出来ないのよ」
「ドゲザ?」
「あらっ、土下座を知らないのね。それもそうね、あなたはブラジルからやってきただけの生徒ですもの。日本の風習に詳しいわけがないわ」

 このまま高笑いでもし始めるんじゃないかというほど上から言い放つ。
 するとペドロが顎に手を当ててなにやら考え始めた。視線もどこかふらついていてストリップから離れる。隙を見つけたえりなはさっとブレザーを脱ぎ去った。

 ……水着が透けてる、なんだかこの格好のほうが恥かしい……。

 ブラウスに透けて見える豹柄。妙にマニアックな格好になってしまっているのをなんとかしようとブレザーを下ろそうとした。

「おい、待て」
「なによ?」
「さっき言ったな。本当なら俺みたいな男はドゲザしても見れないんだって」
「なに? 本当のことじゃない。それとも馬鹿にされて怒ったのかしら?」
「いや違うよ。良いことを思いついたんだ。えりなが、俺に、ドゲザしろ」
「なんですってっ!?」

 聞き捨てならない言葉だった。生を受けてから他人に頭を下げる事などほとんどなかったえりなだ。他人に土下座させるならともかく自分がするなど考えもつかない。

「おいおい、勝者の俺様が何の価値もなくなった薙切えりなに今後も料理人としての存在価値を与えてやってるんだぜ。ドゲザして感謝の意を述べるのが正しいあり方ってやつなんじゃねえか? それともまだお嬢様気分か? じゃあいっぺん行くか、俺の故郷に。お前の価値観じゃ考えられないほど汚くて惨めな世界だぜ」

 確かにペドロは食戟の勝負において薙切えりなの立場について言及しなかった。それどころか彼女との勝負はある約束だけを賭けていた。
 それこそが『水着を着て一日お部屋でデート』というものだ。
 つまりえりなは今日一日ペドロと過ごせば翌日からいつもの日々が始まる。元の生活へと戻る事ができる。だがしかし、ここでペドロがえりなから彼女の持っている権利や名声を奪ってしまえば話は変わる。

「ドゲザ、したかったらそのブレザーをもう一度着てやれよ。言っとくが適当なドゲザじゃ許さないからな。きちんと額を床に擦りつけて心の底からごめんなさい、許してください、お願いしますといえよ」

 ペドロの流暢な日本語がさらに不快にさせる。

 ……この男、言葉だけでなく文化も知っているというの? なんて、なんて失態を……土下座なんていわなければよかったのに……。

 悔しさは美食を噛みしめるための歯を痛めつけるほどに膨れ上がっていた。
 床に落としたブレザーを再び着ると乳房の豊かさを現すように曲がる。厚手の生地も薙切えりなの胸元では丸みを帯びてしまう。男の視線を集める柔肌をこれでもかと見せ付けてしまっている。
 えりなは歯を噛みしめながらその場でしゃがみ込んだ。佇まいや動きは優雅なものではあったが床に手をつき、頭を下げ始めるとどれほど美しい存在であろうとしても無理になる。

「…………生意気な態度を取って申し訳ございませんでした。食戟で敗北した薙切えりなが勝者のペドロさまにこれからストリップをお見せ致しますのでどうか最後まで見てください。お願いします」

 自分が敗者だと知っている。理解しきっている。それだけでも情けなくなるのに自分からストリップを申し出ると全身に悔しさが染み渡ったのか身体が痛くなった。
 特に自分が床に額を擦りつけているのが信じられなかった。神の舌を持って生まれたえりなにとってはありえないことなのだから。

「あ、あの……」

 しばらく土下座したままだったがペドロが何もいわなかったので口を開いた。

「もう一声欲しいがまあいいや。頭を上げていいぞ。そんでもってストリップ開始だ」
「……ありがとうございます」

 苛立ちが今にも声に出そうだった。
 立ち上がり今度こそとブレザーを脱ぐ。ペドロの視線が突き刺さる。

 ……なにじろじろと見てるのよ。あなたに見せるためにして……そうだったわ、私は見せるために脱いでいるのよね。男の子ってこんなのが好きなの? 豹柄の水着とかもそうだけど、エッチで、変態なことのほうがいいの? もっとちゃんとしたデートみたいなことをしたかったのにぃ。

 スカートのホックを外そうと腰に手を伸ばす。ホックを見るため腰を捻るとペドロも少し表情を変えた。
 薙切えりなのプロポーションは完璧だ。それは豊満な胸元だけでは完成しない。腰の流線に余計なものがついていないことが不可欠なのだ。その腰をくねらせると全身の張りが増す。ブラウスが肌に張り付き、透き通る水着の発色も増す。さらにひらひらと揺れるスカートが男の視線を我が物とした。

「ほう」

 ……なにが、ほう、よ。この私の魅力を前にしてその程度の反応しかできないの? 私ほど美しい人間なんてこの世に何人いるかわからないのよ。女神を観賞できるとでもありがたく思うことね。

 ペドロが興味を示す事に気分はよくなる。やはりお嬢様として育ってきたための性格が根付いている。自分を持ち上げる人間には高みからの意識を持ってしまう。
 スカートを脱ぐとニーソックスに包まれた太股とブラウスの端にちらりと水着が見え隠れする。ペドロの視線がそちらへ移動するのも無理はない。

 ……見られるのは嫌だけど男子って単純ね。そんなにじろじろと見てわかりやすいわね。

 そんな事を思ってみても半裸の我が身は熱を帯びている。やはり異性の前で服を脱げば心に変化は現れる。性的な視線なら尚更だ。

 ……あと少しよ。こんな破廉恥なことは終わりなの。早く脱ぐのよ。

 あとはブラウスを脱ぐだけとなる。
 視線に晒すようにボタンをひとつ、またひとつと外していくと肌の色が浮き掘りになってくる。そしてペドロが用意したシャンパンゴールドの豹柄水着が露わとなった。

「似合ってるな、さすがは薙切えりなだ。お前、学園でなんて言われてるか知ってるか?」

 ブラウスを床へ落とし水着姿となったえりなはようやく気付いた。
 自分がペドロのお人形になっていると。
 これまでは遠くで観賞していたペドロだったが近づいてくる。腕を伸ばされると掴まれる距離まで迫った。

「知らないわよ……」

 ペドロの顔を見ようとすると顎を持ち上げなければならない。部屋の明かりを背に立つペドロによってできた影に立つことになる。すると見下ろしてくる目に全身が舐められたような感覚が走った。

「オナペット」
「は?」
「オナペットだよ。マスカキ用のオカズだ。薙切えりなは男共の頭の中でチンポしゃぶって、オマンコされてる女だっていうことだ」
「あなた……自分が最低な男だってわかってる?」
「そうかい? この国の男のほうが最低だぜ。目の前にこんな上玉のエロ女がいるのに頭の中で犯すんだからな」

 腕が伸びてくる。細い肩を包み込むような大きな手が触れるとそのまま腕を撫でてくる。
 男の指は熱く硬い。なのに肌で感じる感触はなぜか心地よい。心の中では嫌悪しているというのに触れられた部分は熱を帯びてしまう。

「男子の考えることなんて興味ないわっ!」

 ……誰がオナ、オナ……よ! 意味のわからないこと言ってんじゃないわよ!

 卑猥な言葉のほとんどは理解できなかったが何を意味しているのかぐらいは判断がついた。

「さぁて、次は今日のデートの挨拶だな」
「デートするのに挨拶なんて必要ないでしょう」
「えりな、解ってるのか? オレはお前を負かしたんだぞ」
「わかってるわよ! 何度も言う必要はないわ! それで、どうすればいいのよ!」

 反抗的な目を向けて叫ぶがペドロは動じることはない。どれだけ叫んだところでえりなを見る目はかわらない。

「だったらやれよ。俺の国じゃするんだよ。この国のほら、なんだ、スモウか。あれのようにしゃがんで頭に両手を乗せろ。腋を見せ付けるようにするんだ」

 頭の中で想像するだけでも顔が真っ赤になった。

「そんなポーズできるわけないでしょ!」
「…………」

 黙ったまま睨むように見つめてくる。最も怖いのは無言である。いかに反抗的に振舞っても自分は敗者。勝者の言うことは絶対だ。反抗的な態度は自分が屈しないようプライドを保つ為。しかしペドロの無言の圧力には逆らえない。

「……わかったわよ」

 ペドロが無言のまま3歩下がる。無言のままだったがポーズを取れというのだけははっきりと伝わってくる。
 豹柄の水着を着ている自分が壁にかけている鏡に映りこむ。着替えたときも恥ずかしかったが自分ひとりしかいなかった。けれど今はペドロが立っている。
 視線が針のように突き刺さるなか両手を金色の髪に乗せる。持ち上がる腕と身体の間が見えてくると一本も毛の生えていない美しい腋の窪みが姿を現す。

 ……腋を晒すなんてどんなポーズなのよ。そ、それに相撲のしゃがむってあれよね。水着であんな格好したら変態じゃないっ!

 それでもするしかない。えりなは膝を曲げゆっくりと頭の位置を下げていく。途中で自分の乳房が膝に当ると股を広げさらに腰を落した。膝で乳房を挟み込むと強調しているように見えたためさらに股を開く。その結果、水着が股間にぴったりと張り付き食い込みがきつくなってしまう。

 ……私ったらなんて卑猥な……破廉恥な格好をしているのよ。こんな姿、他の誰にも見せられない。はやく終わりにしてっ!

「これでいいでしょう!」
「だめだ。言ったろう、挨拶だって。えりなは俺とデートしてくれって言うんだよ。俺が誘ったんじゃない、えりなが俺とデートしたいんだってな。ほら、撮影スタートだ」

 スマホを取り出すとえりなに向けた。

「なっ!? あなた! それをすぐに止めなさい!」

 映像を残されるとあとでどうにかなってしまう。奪い取ろうと腕を伸ばす。

「黙れよ!!」
「ひっ?!」
「俺が勝者だぞ。今のお前は俺の玩具だ。俺の思い通りに動け、どんな感情をもっていてもいいし、なにを考えてもいい。だがお前の自由は俺のモノだ」

 足が震えてしまう。
 再びポーズを取ると思考に集中する。この場を上手く乗り切る為にもペドロをこれ以上怒らせられない。

「この豹柄の水着とっても嬉しかったわ。だからペドロくん、薙切えりなとデートしてください。あなたと今日一日、過ごしたいの」

 スマホのレンズが見つめてくる。

「さっきは水着を最低なデザインなんて言ってごめんなさい。よく見れば過激だけど私に似合ってると思うわ……それにいろんなところが強調されて……ペドロくん、こういうの好き、でしょ?」

 ……サービス、大サービスよ! この私がこれだけサービスしてあげてるのよ! だからこれで終わりにしてっ! お願いだからっ!

 しゃがんだままつま先だけで身体を支える股をめいっぱい開く。水着の食い込みが強調されるだけではすまない。陰部が浮き上がるほどとなりえりなの肢体が牝として極上品であると決定付ける。
 ペドロは肯きベッドを指し示した。

「デート開始だ、えりな。オレの女になれるように調理(デート)してやるぞ」

 これで終わるのではない。
 今日一日という限定された時間がはじまるのだ。

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2016-09-07 : 小説 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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焦らすねぇ
ところでえりな様、水着と偽って下着渡しても気づかないんじゃないかと思った。流石にそれはないか?
まぁ、それはそれとして隠すべきところが隠れてないエロ下着で1日過ごすとかでも面白い反応が見れそうですよね。
2016-09-08 03:21 : むせる URL : 編集
ありがとうございます
> 焦らすねぇ
> ところでえりな様、水着と偽って下着渡しても気づかないんじゃないかと思った。流石にそれはないか?
> まぁ、それはそれとして隠すべきところが隠れてないエロ下着で1日過ごすとかでも面白い反応が見れそうですよね。

徐々に高まっていく様子こそ至高。何事も最初で手を抜いたり乱雑に作ると続かないものです。
下着でもよかったかも。でもヒョウ柄水着エロくない?
ではOバック下着はエピローグに出します。
2016-09-08 09:46 : 之ち URL : 編集
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プロフィール

之ち

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