真・恋姫†英雄譚 呉、崩壊するのこと その1
『人物』呉関係者
【1】
蜀、魏の崩壊はまさに長い歴史のなかで一瞬の出来事であった。
暴力の限りをつくした豚の軍勢たち。捕えられ慰みものとなった美人武将達。
地獄の責め苦にも等しい陵辱劇のなかで唯一といっていい男の本郷一刀は自分を好いている女を豚に差し出すことに悦びを覚える寝取られマゾとして覚醒する。
これまで名だたる美人武将たちとの恋を謳歌し、種馬として扱われた彼にとっては新たに覚えた興奮は陵辱劇を目の当たりにした精神を安定させるための防衛本能だったかもしれない。
だが、あまりにも凄惨な陵辱劇を目の当たりにし、その身にも邪悪な淫紋をつけられた彼は魏の王、曹操こと華琳と家畜豚の交尾を見届けることは出来なかった。
蜀、魏の崩壊より数日――呉の城の一室で本郷一刀は目を覚ました。
「一刀!? よかった! 一刀!」
張り裂けそうな想いを込めて涙を浮かべながら名を呼ぶのは呉の次女、孫権仲謀こと連華だ。
「ここは……蓮華!? ならここは呉なのか……」
「そうよ、ここは呉の宮中。一刀はずっと眠っていたの」
目覚めたばかりの一刀に抱きついた。褐色の肌から匂い立つような双房がむにゅりと押し当てられたが一刀は無反応だった。
「眠っていたって……魏はどうなったんだ!? あの豚どもは、俺はいったいなんで呉にいるんだ?」
「そう慌てるな。本郷、お前に話さなければならないことは多いが、いきなり説明して納得できるようなものではないんだ」
部屋のなかにいたのは蓮華だけではない。冥琳と雪蓮が並んで立っていた。2人とも泣き崩れかけている蓮華と違って厳しい表情を向けていた。
「納得? なにを納得しなきゃならないっていうんだ、あいつらは――」
「蜀と魏を滅ぼしたっていうんでしょ」
「そうだよ!」
蜀を滅ぼし、魏を滅ぼした豚の怪物への憎しみは心に根付いていた。
なにより知りたかったのは酷い目にあわされた仲間たちのことだ。それ以外に気になることなどなかった。
「一刀の気持ちはわかるわ。でもきっと説明しても納得しないし理解できない」
「本郷、まずは私たちと一緒に呉を見てまわろう。外に出ればいくらか説明を受け入れやすくなる」
「お願い、姉様と冥琳の言う事を聞いてちょうだい。私も一刀にはそうした法がいいと思うの」
3人の美女に願われれば肯くしかなかった。
一刀は寝台から身体を起こしながら身体に違和感を覚えた。まったく辛くないのだ。蜀崩壊からどれだけの時間が経ったかわからなかったが体力は充実している。このまま全力疾走しても大丈夫なくらい元気だった。
不思議に思いながらも4人で呉を歩いてまわる。城のなかは特にこれといって不思議なところはない。
程普徳謀こと粋怜、黄蓋公覆こと祭、陸孫伯言こと隠、呂蒙子明ことあーしぇ、大史慈子義ことリアンらと出会いながら城を出る。
城を出るまでは変わった事はなく、平和そのものであった。
「これは……いったい……」
驚いたのは城の外に出たときだ。3人に連れられるようにして歩いていると豚の怪物が前から歩いてくるではないか。その巨碗には鍬が握られていて、何時襲ってくるかもしれたものではない。
だが豚の怪物は蓮華と雪蓮の巣型を見るなり道を譲るように横に寄り頭を下げてお辞儀したのだ。
ほかにも畑仕事を手伝う豚人間がいたり、市場では商売に精を出す豚人間までまでいる。
まるで昔からそうだったように人間と豚人間が共存している世界があった。
「これくらいでいいだろう、城へ戻るぞ」
しばらく呉の街並みを見てから一刀を連れた一団は城へと帰っていった。
再び部屋へと戻ってきた一刀に口を開いたのは冥琳だ。
「これが今の呉だ」
「まさか……奴らと結託したのか?」
「違うわよ、ちゃんと説明するからよく聞きなさい。蜀と魏を滅ぼした豚人間はもういないの。あのとき呉にも豚人間は出現していてね、内乱状態になりかけていたの」
「なり、かけていた?」
「正体不明の豚人間が突然出現すればそうなってもおかしくないだろう。しかし奴らも馬鹿ではなかったし、なにより戦闘を拒んだ」
「呉に出現した豚人間は他とは違うのよ。温厚な豚人間だったの」
「一刀を救い出せたのは彼等のおかげなの」
一刀は3人に騙されているみたいに思えた。
「あいつらが俺を?」
「ええ、そうよ。彼らは私たちに協力してくれて、魏と蜀に攻め入ってくれたの。魏で掴まっている一刀を救ったのは彼ら豚人間なのよ」
「じゃあ華琳たちはどうなったんだ? 俺だけが助かるなんておかしいだろう!」
「華琳……魏の曹操については所在不明だ。だが夏候惇、夏候淵をはじめとした武将達は無事のようだぞ」
「な、なら……蜀は……桃香や……愛紗は……」
「桃香なら大丈夫と手紙をもらったわ。愛紗たちも無事だと書いてあった」
頭の中が混乱してしまって信じて良いのかさえわからない。
ただひとつの疑問が生まれていた。
「……いま蜀と魏は誰が治めているんだ」
華琳が消息不明というのなら魏は誰が治めているのか。
「一刀、もう蜀も魏も存在しない」
「ッ!?」
「ちょっと冥琳! そんな言い方しちゃ一刀が誤解しちゃうわよ。聞いて、一刀、蜀と魏は現在協力してくれた豚人間達が治めてくれてるの。現在の国名は両方とも豚よ」
そんなことがあって堪るかと怒声をあげそうになったが彼女達に怒鳴っても意味はない。
「豚? そんな名前……まるで侵略じゃないか」
「なにいってるのよ、侵略じゃなくて復興よ。彼ら、なかなか政治の腕はいいわ。あれほど広い国土を良く守っているもの」
雪蓮がそういうと冥琳も深く頷いていた。
「それで……呉は無事なんだよな」
「さっき見せた通りよ。呉は被害を受けていないわ」
「ひとまず安心か……」
強い緊張感のなかにいた一刀はようやく解放されたと大きな息を吐いた。
「いや、それがな、安心できるとはいえない事態なんだ」
冥琳のひとことで再び緊張に包まれる。
3人の顔を見れば影のある表情が浮んでいた。
「今日、豚から王子様が来るのよ」
「王子様?」
「豚の王が呉を平定しようということだ。蜀、魏、呉の三国を統一し、豚にしようとな。これは許せる事ではない……のだが……」
「確かに呉を豚に変えるなんて許せる話しじゃないわ。けれど彼らのいう豚による統一が成し遂げられれば平和は約束される。たとえ豚になっても呉は呉のままでいいという話だしね」
自国を売り渡す行為そのものだというのに雪蓮は笑顔で語った。
なんと馬鹿げた話だろうか。
「国の民は納得しているのか……豚に入ることを」
「みんな大賛成よ。街で見たでしょう、豚人間たちが一緒に暮らしているのを」
蓮華も同じだった。すでに豚に入ることを決めているかのようだった。
「ただひとつ問題は……」
「そうなのよね……」
「母様が納得するかどうかよ。それと一刀が」
「俺と炎蓮様が?」
呉の王は雪蓮でも蓮華でもない。彼女達の母親である孫堅こと炎蓮である。
彼女が呉を明渡すなどありえるはずがない。
「なぜ俺が納得する必要があるんだ」
「それは手紙にあったの。母様と、調停役だった本郷一刀の2人が納得しうえで豚の王子が呉の新しい王になると」
いやな予感しかしない。本当に呉に出現した豚人間は協力したのだろうか。それさえも罠なのではないかと疑ってしまう。
「いつ来るんだ、その豚の王子様は」
「確かもうすぐだったと思うけれど……」
「せめて会ってみるべきだな。なにも軍を率いてくるわけではないからな」
「せっかく一刀も目を覚ましたんだから一緒にお迎えにいきましょう」
3人ともまるで呉を豚へと変える事を望んでいるかのようにみえた。
まるで示し合わせたように目を覚ました本郷一刀。自身が呉の行く末に大きく関わっていることは間違いない。人々と暮らす豚人間の姿を見ながら豚の王子を待つこととなった。
元魏から豚の王子一行が到着すると本郷一刀は驚愕していた。
まだ豚の王子は馬車に乗ったままで姿を見せていないが護衛の面々は顔どころかその肌のぬくもりさえも知っていたからだ。
豚の王子を護衛していたのは豚人間6人と春蘭と秋蘭の姉妹だった。
雪蓮たちとの挨拶を終えた二人に早速声をかける。
「春蘭! 秋蘭! 無事だったんだな!」
「おう本郷ではないか、何を言ってるかよくわからんがうむ、この通り元気だぞ」
「久し振りだな。本郷のことは聞いていたが目を覚ましているとは……よかった」
あの陵辱劇が嘘のように挨拶を交す。
「元気そうでなによりだが、もう決めたのか?」
「なにを?」
「とぼけるな、豚に呉を差し出すかどうかだ。王様はお前が呉を差し出すかどうか楽しんでいるようだったからな、私も気になるんだ!」
「姉者、あまり急かすな。我々は王子様の護衛できているのだ。すまんな本郷、久し振りにお前の顔を見られて姉者もはしゃいでいるんだ」
「誰がはしゃいでいるものかっ!」
「な、なぁ……」
「ん? なんだ?」
「その王様って華琳じゃ――」
華琳ではないのか、と問おうとした瞬間、二人の持つ剣の刃が一刀の首筋に触れた。
「我々の王が華琳……だと……本郷、冗談でもいうな」
「奴は逆賊だ。我らが豚を裏切り脱走した」
憎悪の塊となった瞳が冷たい刃を肌に当ててくる。
「「我らが王は豚王のみ」」
そっと刃が遠ざかっていく。
「そ、そうか、わかった……」
あの陵辱劇のあと何があったかわからない。
消息不明といわれた華琳が生きている可能性があり、眼前の姉妹はあきらかにおかしくなっていることだけははっきりとした。
ほっとするも、豚人間達との話しが済み雪蓮たちが移動を始める。
王子の乗った馬車が動き出すと春蘭秋蘭も歩き出した。
一刀は二人の隣を並んで歩く。
「なぁ~~~、秋蘭、護衛はもういいだろぉ~」
「姉者もう少しまて、せめて城まで王子を連れて行ってからだ」
「しかしなぁ~、ほら見ろ、女の子がいっぱいだ。王様からナンパ許可はでているぞ、一刀もいるんだし同行してもらってだな」
「だめだ、まずは孫堅殿に挨拶だ。私もナンパはしたいがまだだめだ……んくっ」
「秋蘭だって勃起しかけているくせに」
姉の手が妹の股間へと伸びていく。一刀が目にしたのは妹の股間には青の中華服を押し上げるモッコリだ。あの陵辱劇のなか、秋蘭は豚人間たちによって淫核を男根のように変えられた。
「おい……んっ♥ おふぅ♥ 姉者やめてくれ、ええいっ」
股間のモッコリを撫でられただけで秋蘭の口から声が洩れた。
目つきを変え今度は秋蘭が春蘭の股間に手を伸ばす。赤の中華服の内側へ指を滑り込ませる。
「んほぉおおぉおんんっ♥」
「民衆の前で腰を引いておほおほ無様な声をあげたいか? 姉者?」
姉より妹のほうが扱いが上手かった。秋蘭が手を動かせばあっという間に春蘭の股間にもモッコリは現れた。さらに手を動かせば中華服をずらして取り出した。
モッコリはやはり淫核だ。 肉体を改造されたのは秋蘭だけだったはずが姉の身体にも施されていた。
白い布を被せられ、赤い紐で縛られている巨大な淫核は15センチはある。並みの男の肉竿より大きな淫核は最愛の妹の指によって玩具にされる。
「姉者、わかったな」
「わかった、わかったから、んほほおおおぉおおっ♥ ほうっ♥ ほほぉおっ♥ おほっ♥ ナンパはあとでするっ♥ 秋蘭やめっ♥ やめへぇぇぇえぇ♥♥」
路上で淫核を撫でられ絶頂に達した。
「なぁ本郷、あとでいい、私たちのナンパに同行しろ。王様はお前が女を紹介してくれるといっていた、いいな?」
絶頂した姉の股間を撫で擦る。
二人の変わりように言葉が出ず、頷く事しか出来なかった。
現在オリジナル作品性作中なので更新量少ないと思います。
ごめんなさい。

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