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Chapter3-12 変態騎士と淫乱お姫様

 記憶が現実に引き戻されるとプレイルームで麗華は頬を染めていた。自分の考える甘い恋人との時間というものを完全に再現された結果である。雄介はなにも自分に都合のいいシチュエーションを作り上げたわけではない。先ほどまで見ていた記憶はすべて麗華の考えにより作られた物であった。
 島津麗華が求めている甘い時間が相手を城嶋雄介として完成させられた。
「……ひとつ、聞いていい?」
「なんでしょう」
「さっきの記憶の中にいた私……なにか変な暗示を掛けられているの?」
「掛けたのは俺と恋人だということだけですが……なにか?」
「いいえ……ひどく、その、感じてしまっているから……」
「そうですね。麗華さんの本当の意識はセックスをしたことがありませんから……妙な感覚でしょうが、本当に俺は何もしてませんよ。確かにこのケータイで身体の感覚を十倍、二十倍っていうふうに変換できますけどやってません」
「そう……」
 何を考えているのかそれは彼女にしかわからない。頬を赤くしたまま目蓋を閉じる。数秒、時間を与えて雄介は口を開いた。
「麗華……これが最後の告白ですよ。俺と付き合ってくれ」
「……えと……ほんとうに私のこと大事にしてくれるのね」
「神に誓うよ」
 しばらくお互いに瞳を見つめ続ける。雄介の瞳は嘘をついているようには見えなかった。麗華はゆっくりと口を開く。
「……わかった、わ……」
「ほんとに?」
「嘘じゃないわよ。でも! でももし、浮気したり私をぞんざいに扱ったりしたら……許さないん――」
 言葉を遮って唇を奪った。
「んちゅ……んはぁ……」
「俺との本当のファーストキスだ」
「もう、キスじゃなくて……セックスが……したいんでしょ……」
 見ていた記憶が彼女の身体を無意識の内に感じさせている。身体はいつでも男を受け入れることができる状態だ。雄介もまた股間を大きくしている。麗華にはその膨らみが見えていた。
「それは麗華のほうもでしょ。記憶のなかの自分を見てもう完全にイっちゃってるじゃないですか」
「うるさいわよ……ええっと、変態王子さま」
「おや? 今度は王子さまですか?」
「ええ、王子さまよ。私のたった一人の王子さま……んっちゅっ……セックスしましょ」
「よろこんで」
 雄介がパチンと指を鳴らすとプレイルームの中が立ち代り入れ替わりとなる。二人が口づけをしている間に内装は変えられた。ソファーは部屋の中心を向き二人が座る。空見あう舌に全員の眼差しが向けられた。
「んちゅっ……はぁ……みんな見てるわ……わかっていても恥ずかしいわね」
 幾十もの瞳に見つめられながら二人は舌を絡ませて力任せに相手の服を向いていく。薄暗い部屋のなかで炎のように煌めいていたネクタイが床に落ちる。麗華はそっと催眠携帯電話へと目を向けた。
「……これも催眠の力なのね……」
「なにか?」
「さっき、言ったわよね。身体の感覚を上げられるって……あれね……」
 恥ずかしそうに身悶えしながら携帯電話を見る。触れようとはしないが気にはなっているようだった。雄介には彼女の言葉の続きがなんとなくわかった。
「自分からしたいんだ、麗華さんは」
「だってぇ、気持ちよくなれるじゃない……これを……」
「わかりました。性感帯の、いえ、ここだけ感覚を五倍程度にしておきましょう。こっちを見て……」
 麗華の湿った股間をさすって催眠状態へと移行させる。手馴れたもので一瞬だった。麗華に暗示をかけると彼女は「はい……」と言い暗示が掛かる。現実に引き戻された瞬間に麗華は自分の肩を抱いた。股を閉じてなにか内側から何かが溢れるのを堪えているようになる。
「な、なにこれっ !なにもしてないのにぃっ! キてるぅ……キちゃってるわぁ……雄介ぇ、早くちょーだい!」
「わかった」
 麗華を寝かせるとすぐに性器を挿入する。正気ではない獣じみた喘ぎ声をあげる。
「んぎぅ! んほぉ……ほぉ、はぁ、ぁぁア゛! んんぐぅぅ……」
 一瞬にして彼女の顔は蕩けきった。壊れたといってもいい。白目を向く瞳からは涙を流し、鼻水が垂れ、顎を外したように唇を小刻みに震わせると涎が垂れる。もう学園の女王などどこにもいない。
「イクっていうかキメちゃったね。膣内がビクビク波打ってるよ」
「っー!っー! しゅごぉ……ひぃひぃ! しゅごぃ! ホントこればかみたいにすごい!」
 快楽に支配され昇りつめる手前で雄介は彼女の眼を親に向けさせた。がくがくと振るえる身体と焦点の合わない瞳は幸せの涙で濡れていた。
「ほら、感じてないでお父様たちに報告をして」
「み、見えておりますか、お父様、お母様……それに栄子さん、私、雄介さんとお付き合いしますわね……」
「それだけ?」
「じゃっ……なくてっ! あの……その……近いうちにけ……結婚したいの……許してくださいますぅか……」
「いいことじゃないか」
「ええ、娘の晴れ姿ね」
 両親は肯いて微笑む。
「よかっらぁ……雄介ぇ、けっこんしましょうねぇ……」
「ああ、勿論さ。俺の麗華……」
「ひぃっ! ぐぅぅんっ! あっ! あっ! あぐぅ……ぐっ、はぁ、イク! またイク! アクメしちゃう! 王子様のぉ」
「王子様のなに?」
「もうっ! 言わせないのっ! あンっ! ア゛ア゛ッ! チンポでイクのおおっほぉぉおおおおお!!」
 足を絡めて放さなかった。がっしりと痛いぐらいに身体を密着させて快感に震える。彼女が昇天する時、雄介も精を放ち唇をくっつけた。ひとつに融けていくように感じさえもした。
「はぁ……はぁ……はぁ……ねえ雄介」
「どうしたの?」
「その……催眠携帯電話でね……ひとり操りたい子がいるの……」
「風紀委員長の綾瀬遙、でしょ?」
「お見通しなのね……そうよ、あの子。使ってもいいかしら」
「俺にいい考えがある」
「任せるわ……ちゅっ」
 麗華が綾瀬遙に危機感をもつはずはない。ただのお遊びなのだろう。女王の遊びだが雄介もその遊びには賛成した。
 二人の唇は熱く交わされた。
 陶酔しきった麗華の瞳にときめく心の内側を隠せるはずはなかった。
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tag : 令嬢催眠崩し 小説

2012-12-03 : 小説 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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之ち(ユキチ)

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