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第11話 人妻ストリップ・口淫・愛撫地獄

 昼間の阿久津病院、巨大な城のなか彼専用の部屋がある。彼とは阿久津一郎の事。阿久津家のなかでも特に大きな権力を持つ彼は、院内に自分のためだけの部屋を作らせた。
 高級のホテルのVIPルームと見紛うような巨大な部屋は、入院患者の部屋とは比べ物にならないほど豪奢。床には絨毯が敷かれ天井にはシャンデリア、机も味わい深い高級品となにもかも贅を尽くしてこしらえた特別な部屋。
 阿久津の専属弁護士となった葵は初日からこの部屋へと連れ込まれた。入って最初にいわれたのは、例え身近な人物であってもこの部屋への入室は認めていないということ。ボディガードや秘書もその大半が外で待たされることになる。
 葵は自分が特別な人間であると認識させられた。だが阿久津は葵を特別視しているわけではなかった。彼女への感情は『孕ませる対象』でしかない。
「見せてみろ」
 2人きりになるとすぐにいう。ムードを作ることもない。自分は椅子に座って葵を眺めるだけ。
 彼の元にやってきて3日目。毎日、阿久津の目と手に身を委ねているがまだこの状況になれなかった。
「どうした、今日はどの下着を着けているか見せろといっとるんだぞ」
「……はい……わ、わかりました……」
 どうすることもできないまま、時が流れていく。
 返事をするとジャケットを脱ぎ、白いシャツをさらす。胸元が浮き出るような一枚のシャツは薄っすらと黒色の下着を見せていた。ジャケットを羽織っていると見えないが葵の胸ははちきれんばかりに育っている。乳房を支えるブラウスはその色が濃いほど透き通る。
「黒だな。わしの贈った下着の、どれかな」
 陵辱の夜までつけていた白の下着は阿久津一郎のもとへやってきた日、すべて処分された。色気のない白一色の下着は必要ないと無理やりに剥ぎ取られ、目の前で燃やされたのだ。
 同日、身に付ける下着はすべて阿久津一郎によって選ばれた。彼が好意にしている店へと下着をつけないまま行き、店員と一緒にまるで着せ替え人形のようにされて選ばれた。徹底的に人権を剥奪され屈辱を味合わされたのだ。
 シャツのボタンを外していく。すっと入り込んでくる空気に鎖骨が撫でられる。海藤によって調教された肉体はわずかな刺激でも身体を反応させる。服を着るとき脱ぐ時、あるいは擦れる時、肉体は過敏に反応し恥骨に響く。それが何を意味しているのかわからない葵ではない。
 陵辱された夜、徹底的に屈服した女の部分がうずいているのだ。
 牡の好奇心に晒されつづけながらシャツを脱ぐ。理解できないのは阿久津一郎が手を出さない事。彼は葵の姿を足元から視野に入れられる場所でじろじろと見るばかり。ストリップショーを愉しむように眺めるだけ。
 そんなに下着が見たいならその手で服を脱がせればいいのだが、決して自分からは手をかけようとしない。葵には理解しがたい男だった。
 シャツのボタンが全て外れる。スカートの下に潜り込ませていた裾も抜くと腕も引き抜いた。脱いだシャツを床に落すと阿久津のほうへと胸を張る。
 これまで決して着けなかった白以外の下着。そのなかでも最もいやらしい色の黒いブラウスに乳房は包まれていた。頑ななまでに無地で白の下着を選んできた。しかし今着用しているブラウスは乳首の場所に薔薇柄の造形が施されていた。白い肌に巻きつく黒は淫靡な乳房の大きさと相まって男の情欲を掻き立てるだけのもの。阿久津はにやりと笑っていた。
「薔薇柄の下着か。葵君、下はどうなのかな。真面目なキミの事だ、下も薔薇か?」
 乳房はやや上を向くように強制的に持ち上げられている。下着の性能なのだが選んだのは阿久津だ。他の下着も自由には選べず、すべて彼の趣味に染まっている。
「下も薔薇柄です……上下セットにするのは、基本じゃないの?」
 無頓着な女らしい考えだった。阿久津は吹き出しそうになった。
 思春期の盛りに男の視線ばかり気にして白に統一した女らしい考え。
「基本か。そうだった、葵君は下着選びもしたことがないんだったな」
 小馬鹿にしたような言葉に葵は眉間にしわを寄せた。確かに下着選びなどしたことがない。これまで着用してきた物は色気のないものばかり。まず色付きというのが男に媚びている感じがして手が伸びなかった。当然、布地面積も大きな物になった。ブラウスは大きく見せるものや形を美しく見せるものよりも、揺れなくすることを徹底したものばかり。
 ショーツもそうだ。尻が収まるフルバックタイプのものばかり。色気など皆無。
「私の考えは違うの?」
「違うな。下着は女の武器だぞ。男に自分を魅せるための武器だ。ベッドのなかで……いや、その前から男の感情を昂ぶらせる重要な存在。それに女なら可愛い下着という物に興味が沸くはずなんだがね」
 可愛いという言葉に納得などできなかった。乳房を覆っている黒薔薇のブラウスは可愛いというには程遠い。高級感や美しさはあっても淫乱のつける下品な下着にしか見れない。
「さぁ下も見せろ。ちゃんと教えたとおりにするんだぞ」
 スカートのホックを外す。腰に張り付くようなタイトなスカートは腰に引っかかっていた。細いくびれから流れる山のような巨尻でとまり、自分の手を使わない限り落ちない。
 手を掛けてゆっくりと降ろしていく。背を曲げて尻を強調するようにする。装着しているガーターストッキングのホックが見えた。
 はじめての日、阿久津に脱げといわれて床に落とした。太もものところまで下げればできるのだが落とした瞬間、彼はなってないと怒り尻を叩いてきた。まるで子供に折檻するようだった。
 右足を地面から少しだけ上げて抜く。尻肉を視姦する獣のような視線がひしひしと伝わってくる。その視線が尻肉にできるしわを一本も逃していないのが分かりながら左足を上げた。ハイヒールに引っかからないようにと少々大きく動く。
 脱いだスカートをシャツの上に重ねると阿久津のほうへと向く。恥ずかしさのあまり手で隠したかったがすればどうなるか分かっているのでしなかった。
「似合ってるじゃないか。やはり葵君のようなスケベな身体にはTバックが良く似合う。ストッキングも……ふむ、大人の女らしくていいな」
 黒薔薇のTバックショーツは面積がほとんどない。Yの形に広がって性器と陰毛を隠すだけだ。ガーターストッキングのベルトとホックがなければ腰周りの肌は丸見えになっている。
「あ、ありがとうございます」
 阿久津が買った下着はどれも同じだった。局部が露出したデザインやTバックばかり。なかにはOバックと呼ばれる常識では理解しがたいデザインの物まである。阿久津はそういった淫乱が穿く下着を好んで着させる。
「後ろを向いて尻をみせろ」
 いわれたままに反対を向く。紐のようなショーツは尻肉の谷間に没し、まるで黒い線が縦に入っているよう。また尻肉は持ち上げずともしっかりとした張りで男を誘っている。
「どうだ、その下着を穿いて」
「……ちょっとだけ、締め付けがきついです」
 下着は面積が小さいだけでない。大きさが合っていないのか肌に食い込むのだ。尻肉の谷間や性器の淫裂も然り、腰の肉にさえ後をつけようとする。その窮屈さがかえって身に付けていることを認識させてくる。自分は今、いやらしい下着をつけているのだと。
「じきになれる。さぁこっちへこい」
 馴れたくなどない。そう思いつつも従う葵は阿久津の椅子の前へと向っていく。傍には彼専用の机とパソコンのモニターがある。モニターは病院内の監視カメラを自由に覗けるらしく、ある場所を写していた。
「気づいたか。キミの夫だよ。頑張って営業しとるなぁ、健気じゃないか」
「馬鹿にしないで。実は仕事をしているんです」
 画面に写っているのは間違いなく沢木実。院内で医者を追いかけては頭を下げている。
「なら妻も仕事をしないとな」
 阿久津の身体に股を開いて覆い被さる。椅子は軋み音をあげるが2人分の体重にびくともしない。
「わかってるわ」
 肌を合わせるが陵辱の夜より明確な性行為はない。身体を触れ合わせるがそれ以上の事は一度もしていない。この部屋で繰り広げられる行為はすべて愛撫と口淫のみ。
「んぁ……はぁ……んんっ……」
 阿久津の手が乳房に伸びる。男と接触しているだけでも吐息がでてしまう。全身が性感帯になったのは間違いない。彼の指の一本が実との行為を凌駕していた。
「熱い……もう勃起されているんですね……私のストリップに興奮してたのね」
 ……すごいわ、もう硬くなってる。太くて、熱くて、私の身体を犯し尽くしたペニス。太いおちんちん。男の人の強さ。ああっ、あの夜のこと、なんで思い出してしまうのよ。
 スイッチでも入ったようだった。絶対に口にしない言葉が頭の中に溢れてくる。
「男が勃起したら、葵君はどうするんだったかな」
「意地悪いわないでください。させたいんでしょう。私のお口に」
 理性が残っている。どうにかしてこの男の手中から抜け出せないかと計る。だが無駄だった。自分の手が意識の外で勝手に勃起した牡に向っている。優しく撫でていた。
「葵君の口は気持ちいいからな。ほらご奉仕するときはどうするんだったかな」
 身体は勝手に反応する。理性の外側で肉体が乗っ取られたようだった。
 阿久津から離れると床に手をつく。しっかりと正座して股座に向って瞳を向ける。屈するしかない自分に腹が立つ。
「これより、阿久津様のオチンポ様にご奉仕させていただきます。未熟な新人奴隷の葵ではありますがお気に召しましたらこの生意気なお口にザーメンをお恵み下さい」
 自分では考えもつかない言葉。さらに身体を折って床に額を擦りつける。土下座そのものだった。
 ……卑怯よ。こんなことさせて……。
 反抗すればどうなるか。考えただけでもおぞましい。なにより、海藤の催眠で自由がきかない。自分は阿久津一郎に奉仕することでしか守れない。
「いいだろう。葵くんの頼みだ、わしのマラでいいならたっぷりとしゃぶれ」
 憎らしい感情が沸き立つが阿久津の言葉にかき消される。許しを貰った途端、なんともいえぬ幸福感が胸に溢れてくる。
 その結果、喜び勇んで肉棒を取り出す。雄々しく反り返った肉棒を目の前にするとまた一段と幸せになる。奉仕することがすばらしい事のように思えてくる。
「それではおしゃぶりしますね」
 夫にもしたことのない口淫を自ら行なう。口内につばを溜め、肉棒の先端に垂らす。決して焦らず唇を近づけていく。
 ……なんて匂いよ。臭いなんてものじゃないわ。お風呂、入ってるのかしら。ああっ、入っていたわね。でもここを、おちんちんを洗ったのは……私、だわ。でもやっぱりキツい……。
 鼻を潰すような性臭と肉の匂い。もしかしたら匂いを嗅がせるだけで女を孕ますことができるかもしれないくらい強烈な瘴気だ。この肉棒を洗っているのは誰でもない、葵自身だ。仕事の終わりと同時に彼と共に風呂に入り、全身を洗う。毎晩、まるで介護のように繰り返す。
 葵は唇を伸ばして亀頭にキスをした。牡の熱意を唇で感じると火傷しそうなほど心まで焼ける。
 ……美味しい……すごく、美味しいわ。匂いはきつくて、いやらしいのに、なんでこんなに美味しいの。
 口内に広がる牡の匂いと味。一瞬で頬が蕩けると大きさも考えず頬張っていく。
「んぼぉっ……んんぅぅぅ……」
 頬を絞る。誰の肉棒かなどない。匂いと味に酔いしれる。葵は理性をなくしたように首を動かし始める。
「んぢゅううううぅ!! んほぉぉぉ! ぢゅぶぶぅぅう!!」
 ……だめぇ! とまらないわ。こんな、最低の男のおちんちんなのに! なんでこうなるのよ! 舐めたくない! でも! でも舐めてると気持ちいいの! ごめんなさい、実。
 一瞬、モニターに目を向けた。監視カメラから実の姿が見える。廊下で医者と話している。どこか卑屈な感じがした。営業という職業からしてみれば横柄な態度が取れないのは当然だ。だがこの時の葵にはひどくみすぼらしく見えた。
 ……実のおちんちんってどんなだっけ。確か、このおちんちんに比べると小さくて、匂いも弱くて……そういえば気持ちよかったっけ?
「どうした、口がとまっとるぞ。夫のチンポと比べてるのか」
「んんっ!?」
 ……今、私なんて考えたの。実とこの男を比べるなんて……最低なのは私じゃない。でもこんな逞しいおちんちんを頬張ってたらおかしなことじゃないわよね。第一、このおちんちんが私を気持ちよくしてくれたんだし……。
 いくら催眠によっておかしくなっても決してしてはならないこと。口に頬張っている情欲の塊にいつしか嫌悪ではなく焦がれのようなものを抱いていた。自分を戒めることもできず夢中になっていく。
「んちゅうぅぅうう! んぢゅぢゅぢゅうう!」
 音を立て肉棒への奉仕を続ける。
 ……今だけは、今だけはこのおちんちんにご奉仕したいっ。どうすればもっと感じてくれるの? 私の口じゃ満足できないの?
 この3日間、口での奉仕をずっとしてきた。朝、昼、晩、まるで飯を食うように奉仕させられた。阿久津の性欲は男のなかでもとびきりで三回抜いただけではすまない。舌と胃で葵は彼の精液の味を覚えた。
 ……どうすれば、どうすればもっと感じてくれるの……そうだわ、私の身体……。
 反り返る肉棒に今にもあたろうとする乳房。これまで使ったことはない。ただ、揉みしだかれるだけの肉だった。無我夢中で奉仕を続ける葵はさらなる刺激を与えたくなり、ブラウスのホックを外した。
「ほう、わかってるじゃないか。その乳の使いようを。いいぞ、デカパイはマラ棒を挟んでこそだ」
 彼はなかなか褒める事はない。だからなのか、非情に嬉しくなった。頬張っていた肉棒を放すと胸の谷間にあわせる。熱い滾りが心臓を溶かそうしているみたいだった。
「んんっ、ど、どうですかぁ……んぢゅうっ!」
 火がつけば自分のいやらしさなど考える余地はない。むしろその火が炎になっていくのが堪らなくなっていく。内側から身体も心も燃え盛るのだ。
「この乳で夫にしてやったことはあるか?」
「ないわ、そんなこと一度もないの! ああっ、はぁ、んんっ!」
 腋から押していく。谷間で鋼の杭のようにそそり立つ肉棒はびくともしない。乳房に収まりきらない先端を激しくしゃぶる。上半身を捧げて丹念に舐め上げる。
 ……ああっすごいわぁっ! こんなにも逞しいものなのね、男の人って。もう何度も奉仕したのに……やっぱりすごいって思っちゃうわ。
 強制されているということも忘れていた。自分から奉仕することが悦びになっていた。谷間で脈打つ肉棒にときめきすら抱いている。
「葵のおっぱいは気持ちいいですかぁ? 阿久津さまを感じさせられていますか?」
「気持ちいぞ。乳首を勃起させた淫乱な葵くん」
 ちょんと乳首を弾く。
「んァッ! おやめくださいぃ、今奉仕しているのは私ですよ。これでは感じてしまいます」
 勃起した小さな肉芽はコリコリとしていた。果実の急所そのものに変貌し、葵の肌に波をたたせる。あの夜のようだった。肌は突き刺してくるような性の快楽は葵の脳髄までやってくる。しかし拒否する事はない。自然と享受し色に染まっていく。
「ほれ、もっと丹念に舐めろ。心をこめてな!」
「はひぃ! んぢゅぢゅうぅ!! んっふぅぅ……おちんちんさまぁ……んっぢゅずびゅびゅ!!」
 阿久津の腰が動いていた。自然と強い刺激を求めている。葵は男の射精へのメカニズムを理解し始めていた。射精へとカウントダウンを始めたのだと思うと嬉しくてたまらない。自分の奉仕ができていることが、試験で良い点数を出したときに似ていた。
 ……阿久津さま、もうすぐ射精するわ。ああっ、あの濃い精液を飲めるのね。はやく射精してください! 私のお口に射精してぇ!
「んっずうううう!! はやくぅ、はやくぅ! 葵の口にザーメン射精してください! ずちゅうううう!!」
「いいぞ。いいぞ! もう少しだ!」
 ……射精るのね、もう射精るのねっ。ああぁっ、お願い、あの濃い精液で私をっ。
 管を昇り、こみ上げてくる射精への波。一日に三回以上、必ず射精させているにも関わらず、すぐに生産される精液。その量は並みの男など足元にも及ばない洪水のよう。
 陵辱の夜、たっぷりと浴びた子宮は思い出してむせび泣く。何日もお預けをくらった牝は射精された白濁液を顔面で浴びて歓喜した。
 ……顔がっ、ああっ、なんて熱いの。でも、これが男の人なのよね。男の人の射精、精液、子種汁……私を何度も犯した最低の男の精液……わたし、本当におかしくなったのかしら。だって、だってこんなにも気持ちいいなんて……精液を浴びて気持ちいいなんて……。
 涙が零れた。顔は白濁液でべっとりになっていた。零れた涙はその形を保っていられず、すぐに溶けていく。
「良い表情だ。精液を浴びて嬉しい顔をするなんてのは色狂いだけだからな」
「ありがとうございます……」
 顔にべったりとついた精液を口に運ぶ。仕事中の厳しい表情はなく、夫の前でみせる妻の表情もない。性に支配された牝の表情だ。阿久津は葵の顔を愉しむとなにか細長い箱を取り出した。箱を開け、中身を取り出すと葵の首に手を回す。
「こいつはわしの孕み女につけるネックレスだ。絶対に外すなよ」
 拒む事が出来なかった。ネックレスはシンプルであったが宝石がついていた。きらきらとした輝く小石は葵にとってはじめてのアクセサリーでもある。
「孕み女……」
「似合っとるぞ葵くん。だが自分だけ満足しておわりか? 頭のいい葵くんとは思えんな」
「お綺麗にしますね……んぢゅううう」
 肉竿のなかに残っている精液を啜りだし、よだれをつけていく。自分が奉仕したという事実をつけていく。さらにネックレスの感覚がまるで首輪のようになって心を締め付ける。
「よし、後ろを向け。尻を見せろ」
 口淫が終わると今度は性器のチェックが始まる。夢中で奉仕していたなか、葵の秘所は濡れていた。愛液が男を求めて溢れている。だが阿久津は手を出さない。感じているということを確認するだけだ。
「もうずぶ濡れだな。調教の程は上々か。これならあの件もかまわんな」
「なんのことです?」
「海藤から聞いてないのか。いつも葵君の調教成果を綴っているブログがあるだろう。あれの閲覧者と一日デートするんだ」
「えっ……うそ、そんなのいやです!」
 振り返った。阿久津に抱かれる事も許したわけではない。仕方なくやっているのだ。そればかりか他の、誰とも知らない男となど考えられるはずはない。阿久津はそんな考えをお見通しだった。
「葵君、忘れてはならんな。わしは葵君のご主人様だぞ」
「……拒否したら」
「できんよ。事実しようと思ってもできなかったろ」
 夫へ打ち明けようとしたが無理だった。失語症のように言葉が出ない。
 だからここにいる。だからここで阿久津の肉棒に奉仕している。それも三日だ。愛撫と口淫ばかりを繰り返し、身体が肉棒を欲しがっている。
「はい……でも、私、恐いわ……」
「海藤もわしも葵くんが恐がるような男は選ばん。もう段取りはついていてね。キミの相手は阿呆な男だ。それにそこの旦那といくらか遊ぶ時間もつくってやる」
「ほんとうですか?」
「嘘は言わん。ここまで尽くしてくれる葵くんだ。ご褒美をやらんとな」
 葵の髪をそっとなでる。阿久津は必ず行為のあと、頭を撫でる。くせかと思ったがそうではないらしい。きちんと優しくなでるのだ。
 口元を持ち上げるとチャックをあげる。肉棒はまだ元気なままだったがズボンのなかへと収まる。軽く笑うと「着替えていくか」と満足げに漏らした。
「葵くんも早く顔を洗ってこい。そんな精液臭い顔でわしの傍にいられるとまた犯したくなるだろ」
 返事はしなかった。冷静になっていくなか部屋にある洗面所へと向っていく。
 鏡に写った自分の顔はなんとも無様なものだった。阿久津の精液が付着している。
 ……なんて馬鹿な顔かしら。でも気持ちいい……どうしてかしら。奉仕すると胸が熱くなってくるのよね……。
 顔を洗い、香水で匂いを消そうとする。だが何度吹き付けても鼻奥に流れ込んでくるのは牡の匂い。口紅も新しく塗るが消えるはずのない事実だけはきっちり残った。スーツの下には孕み女が装着するネックレスがあるのだから。
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2012-12-18 : 小説 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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プロフィール

之ち

Author:之ち
之ち(ユキチ)

小説中心に活動中。
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大阪在住・12/28生
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