FC2ブログ

第22話 妻が他の男と……

 三嶋椿の言葉が実の脳を揺さぶる。彼女のかけた催眠の支配によって実は身体が重いまま、目をさました。椿のいったとおり、目に見えているのは琥珀色に染まった部屋。広いが何もない。いや、そんなことはない。実の意識が認識できるようになると葵を見つけた。
 淫猥な身体には紫色の下着が装着されていた。髪は後頭部でまとめて、うなじを露出させている。彼女は自分が最も魅力的に見えるようにいやらしい姿で立っている。
「あおい……」力のない声は本人の耳にさえ聴こえていない。
「どうやら先輩の力は完璧なご様子」
「当たり前だろう。一度、私の手に掛かればこの程度、なんともないさ。海藤君」
 診療所にいたはずの彼はいま、阿久津一郎の作った、あの孕ませ部屋にいる。診療所から移動してきたのだ。そして実の服を全て剥いて全裸にし、陵辱の夜に海藤が座っていた椅子に座らされた。
 その左右には椿と海藤が立っている。沢木葵を見ながら。
「あおい……」
 また声をかけるが、力はない。今の実は催眠状態、彼の意識は覚えていても自我はない。動く事はできない。そんな夫を見て葵はなんとも思わなかった。じっと彼の視界のなかであの男の到来を待つ。
「阿久津先生、ご用意できましたよ」
 準備が整ったところで海藤がいった。椅子の後ろで彼が動く。重そうな腹を抱えるようにして阿久津一郎は部屋へと入ってきた。
「妻がこれからわしとセックスするというのに……なにもできんとはな」
 じっと前だけを見つめる実を見下し、ほくそ笑む。
「しかし、このような貧相で軟弱な男が葵くんの初マンコを取ったのは許せんな」
「申しわけございません、ご主人さまぁ。わたし知らなかったものですから……男の方の強さというものを……。でも今ではご主人様に教えていただきましたから! これからはご主人様のためにご奉仕します!」
 従順というよりは卑屈な女がいる。ほんの一ヶ月前までは夫を愛しているといっていた女は、今ではすっかりと変ってしまっている。
 阿久津一郎はそんな女の腰を抱き寄せると夫を指でさした。
「ほれ、いってやれ。これから葵くんはなにをするのか」
 全裸の夫は脆弱な身体を晒している。だらしなく萎びれた性器は親指ほどもない。それが葵にとってもっとも尺に触る部位だった。
「ごめんなさいね、実。私、これから阿久津先生とセックスするの。セックスよ、わかる? あなたのやってるスコスコ腰じゃないの。本当の男と女が相手を思いやってできるセックスなの」
「あおい……なにを……いって……」
 うなされるように声を出したが意識はない。
「本当に私を愛しているなら助け出してみせて。そして奪って欲しいわ、私を、わたしのオマンコを」
 実は動けるはずもない。そんなことは葵も良く知っている。彼の症状を自分も味わっているのだ。海藤に受けた調教の日々の記憶がその名残りである。
「キミの奥さんとセックスするがいいな? 拒否しないのか? なら抱くぞ?」
 手を葵の胸にやった。紫色の薔薇柄をしたブラウスが歪む。
「あっ……ああっ……ご主人様の手、暖かいですわぁ……」
 すでに蕩けた表情をしていたが指がブラウスの形を変えると赤味が増した。
「んっ、どうですか、このブラジャー……」
 恥らいつつも、腋をしめて乳房を大きく見せる。豊満な乳房は深い谷を作り上げて媚びる。
「わしの買ってやったものじゃないがいいぞ。男に媚びようとするさまが実に良く似合っておる。なにより葵くんのスケベおっぱいにぴったりのカラーリングだ」
 乳を搾るように握る。痛いだろうその感触を目で確認できるのに、葵は腰をくねらせて微笑んだ。
「はひぃぃ、ありがとうございます! ねぇ、実、あなたこんなこと言える? 私が黒い下着つけてたとき、なにかいってくれた? すぐに脱がして……なにもわかってないわよね」
「それはひどいな。女が自分にアピールしているのに気づかないとは」
「ひどいでしょう、ご主人様。あんなのが私の亭主なんですよ。甲斐性なしでほんとグズ」
 軽蔑するような眼差しが向けられる。感情を露わにできない実はただじっとしている。
「でも別れないわ。世間体があるもの。既婚者っていうほうが動きやすい場合もあるのよ」
 乳房を握った指が今度は這いまわって胸前ホックを外す。はらりと落ちるカップから零れたのは乳首の勃起した乳房。葵の感情を表すかのように少し黒ずんだ突起が震えていた。
「おいおい、もう勃起しておるのか?」
「だってぇ……ご主人様の手が気持ちよすぎるんですもの……」
「ふっ、このスケベ女が。よくいう」
 恋人のように頬を染め、腕の中に抱かれる。密着した肌に感じる体温が彼女の身体を溶かしていく。
「こんなスケベ女にしたのはどこのどなたでした? ねぇ、実、わたしがこんなふうになったの、誰のせいだと思う?」
 答えはない。虚ろな瞳が葵を捉えているだけだ。
「実はね、海藤君なのよ。彼ったら私のこと玩具にして愉しんでいたの。親友だなんて嘘で私たちのことは最初っから興味なかったのよ」
 海藤は声を出さずに笑っていた。
「その気になればいつでも私とセックスできたのに……ねぇ、今からでもしない? ご主人様がいいって言ったらさせてあげるわよ」
 モデル並みの肢体を海藤に見せつける。脚線美も腰のくびれも夫はまじまじと見たことがない。この瞬間、初めて目の当たりにしたも当然なのだ。
「結構、キミのことは好きじゃないんだ」
 男なら葵ほどの肉体を目の前に出されれば飛び掛るもの。並みの男では性衝動に抗えない。それほどの魅力を有している。なのに海藤は阿久津への気遣いでもなんでもなく、本当に興味がなく断った。
「変な人ね……。そうそう、実はあのブログを見てるのよね。知らないでしょ、あのブログの人妻Aって私なのよ。つ、ま、り、実は私が犯されるところを見ながらおちんちんをシコシコしてたの……普通気づくわよ。自分の妻の身体くらい……」
 がっかりしたようにいうと阿久津の手に戻る。
「ねぇ、ご主人様……キス……していただけませんか」目線は夫に向けたままだ。
 阿久津はなにも言わずに舌をだして葵の唇を一週舐めた。べっとりと唾液を塗ってから口づけをした。
「んちゅぅ……んんっッ! んふぅ……んっちゅぅぅう!」
 長いキスの始まりだった。夫の視線を浴びつつ、他の男の唇と舌を受け入れる。朱肉の交わりは唾液によって輝き、淫靡に鳴響く。腰が疼くようないやらしい音をわざと立てつつ、葵は腕を阿久津の肩に回した。
「んっちゅう、はぁ、んっ! むぅっちゅう! んへぇろぉ、ろぉん!」
 巨大なでっぱり腹に体重を預けるように夢中になってキスをする。阿久津の側からはじめたキスはいつしか葵主導となって、彼女の意思で行なわれる。
「ぢゅううう! っぷはぁ、はぁ、んっぢゅうう!! ふふっ、実は知らないでしょ。これがキスよ。あなたのチュウとは違うの」
 乳房が押し潰れそうになっていた。密着する身体に隙間はない。
「情熱的で、本能に素直な……キスするとね、身体が熱くなるの。いいのよ、音を立てても。舌を伸ばしてもそのほうが感じるんだもの……」
「おや、実君はどうなら葵くんがキスするところを見て感じているようだ」
 阿久津が実の股間の変化に気付いた。萎んでいた性器が大きくなりつつある。といっても平均以下の長さと太さではある。変化に椿はなんともないといった。これで催眠状態が解けるわけではない。
「はぁ……他の男とキスしてるのを見て勃起するなんて……あなた、私を何だと思ってるの?」
「いいじゃないか。葵くんのいやらしい体を見てれば誰だって勃起ぐらいする」
「……ご主人様も、ですか?」
 返答はない。その代わりに肩に回していた腕を自分の股間へとやった。ずっしりと重く、男としての格を思い知らせる逸物が葵の手に乗った。
「嗚呼っ……もう大きくされていたのですね……気づかなかったなんて……こんなに大きいのに、なんで気づかなかったんでしょうね」
 指をさわさわと動かして淫嚢をまさぐる。しわを丁寧に伸ばすようにして見下ろした。まだ腰巻はしているが、巨大な肉竿は硬くなって天をつく。しかし葵の知っている彼の本気ではなかった。
「まだ大きくなるのを知っているだろう」
「ええ……実の租チンとは違う……これが本当のオチンポ様……惚れ惚れしますわ」
 奉仕の仕方にはもう馴れた。頭の良い葵はすぐに男への媚び方を覚え、今ではどうすれば喜んでくれるのか知っている。
 膝を折り曲げ阿久津の股座よりも頭を下げる。決してペニスの上に頭を上げる事はしない。自分の立場を明確にして見上げる。
「それでは、この腰巻を外しますね。実、ちゃんと見てなさい。本当のオチンポ様を」
 腰巻を外すが落すような事はしなかった。丁寧に手にしてゆっくり降ろす。阿久津のペニスはまだ完全に勃起していなかった。半勃ちだった肉竿は腰巻が外れて大きく揺れた。
「あんっ!」
 揺れた肉竿が葵の顔面を叩く。太い肉の塊は熱を帯びていて、感染したかのように葵は顔を真っ赤にしていた。
 実のペニスとは比べ物にならない。男としての格が明確になる。しかし阿久津のペニスはまだ大きくなる。葵はそっと指を竿に絡ませて上下に擦りはじめた。
「大きくなってくださいねぇ、私を女にした大切なオチンポさまぁ……んちゅっ」
 肉竿に語りかけ、淫嚢へ口づけする。生えている毛が抜けると唇に付着した。
「もっと、してあげますね。だから……私にもしてくださいねぇ」
 よだれを唇に含ませては口づけを繰り返す。
 それだけであきたらず舌を伸ばして淫嚢を舐め上げる。もはや娼婦でもしないような口業を披露する。
「ご主人様のオチンポ様……おっきくなってきましたね……」
 竿にキスマークが付くくらいキツめのキスを施していく。もう何度も躊躇いなくしてきた奉仕の一環だ。
「んぁぁ~~……んっぢゅぢゅぅぅぅ……ずびびゅびゅびゅ!!」
 亀頭に辿り着くと鋼のようなカリに吸い付く。分厚いカリ部分は女の性器を裏側から全部引きずり出す凶器のよう。このペニスを挿入されればどんな女の膣が泣くだろう。
 葵は自分の身で感じた性を思い返して更なる奉仕に出る。
「このおっぱいで、はさんであげますね、んっ……」
 見ている夫には、したことのない淫乳奉仕。マシュマロのような弾力が肉竿を閉じ込める。よだれで塗れた肉竿だが、それだけでは滑りがよくない。そもそも乳房が大きいのでもっと大量の液が必要になる。
 そこで葵は犬歯を舐めた。口内に唾液がわんさかと溢れ出し、そいつを滝のように浴びせていく。亀頭と口が繋がって谷間に飲み込まれていく。
「んふふ……オチンポ様、これでどろっどろ……ねばねばで綺麗だわ」
 乳房というスポンジをぐにゅぐにゅと擦り合わせて、すべりをよくする。間抜けな空気の抜ける音がすると亀頭だけが出るようにした。
 もう何度も奉仕した。ペニスに何もかも捧げるように心臓を擦るように身体を預ける。
「んっ……ンンッ! ふふっ、どうです? わたしのおっぱい」
 肉竿に絡みつく淫乳はぐにゃりぐんたりと形を変えて媚びる。
「いいぞ、いつもより気分が乗っているな。旦那のせいか?」
「そうかもしれませんね、んっ……乳首はいかがです」
 葵は先端の乳首で亀頭を擦りだした。コリコリと音が鳴りそうな突起物は、未来の赤ん坊のためにあるもの。なのに男の性器に奉仕する道具として扱う。
「ずいぶんと馴れたもんだ。そうそう、実君、葵くんのつけているネックレスはどうだ? わしからのプレゼントなんだよ」
 股座に乳首を押し付ける葵。その肩には銀色のネックレスがある。シンプルだが眩い宝石がついている。
「褒め言葉なんてほとんどありませんよ。せっかく戴いたものなのに」
「それはいかんなぁ。女はな、愛でてやるのが一番なんだぞ。そうせねば愛想をつかされる。キミのようにな」
「そうよ。だから、私はあなたじゃなく阿久津先生を愛しているの」
 乳房の洞窟から亀頭を抜き出す。よだれがべっとりと付着した亀頭は葵の唇に飲み込まれていく。
「んっぢゅうううう!! んっふぅ……ほうら、ほんらふうにれぇ……ずびゅびゅぅぅう!」
 わざと顔が美しさを失うように鼻筋を延ばしてすすり上げる。
 これこそが貞淑でおしとやかな理想の妻、仕事のできる才女、これまでの歩んできた道から堕ちた彼女の姿。
 唇の朱肉は黒い亀頭に絡みつき、牡の力に屈服している。
「ぢゅううぅん! このオチンポ様ほんと美味しいわぁ。舐めてると熱くって逞しい男の人っていうのがびんびん感じちゃうのよ、ずびゅびゅびゅるるっ!!」
 もっと、とねだるように吸い付く。さすがの阿久津も感じているらしく、腰が微動する。
「もっと、もっ……と、吸って、あげますね」
 亀頭にキスマークがつくのも時間の問題だ。彼女のキスは情熱に溢れている。その情熱に股も開きだした。奉仕している彼女の身体が、口づけするペニスに感化されている。
 紫色のTバックショーツは花びらの形を作り出し湿っている。胸と同じで大きなお尻の間にぴっちりと挟みこまれている。
「葵くんはとんだヘンタイだね、わしのチンポにキスしながら濡らすなんて」
「調教のおかげですわ。それに……女として、こんなにも逞しいオチンポ様にご奉仕できることは栄誉ですもの。舐めているだけでも感じてしまうものです」
 阿久津の足指が葵の股間をそっとついた。
「あンッ! もう、ご主人様ぁまだです。私のオマンコはっ……んんっ」
 まるで犬。ショーツの湿った部分をほんの少し指で押しただけで腰をくねらせた。
 奉仕する時はペニスに口を預け、腕は腰に回すのが鉄則と教え込まれている。なにがあってもその格好を解いてはならない。葵は従ったまま、阿久津の足指で突っつかれる。
「いかんぞ、ベロをだして舐めろ」
「はひぃ……んぁっ……へろぉぉ~~ん、んんぅ、れろれろぉぉ!!!」
 舌が火傷しそうなほど熱い。男のペニスは血と肉が詰まった塊。性欲という炎で燃やされた棒。しかし、阿久津一郎のペニスは常人を凌駕している。まさに女を破壊するための孕ませ棒なのだ。絡みつく粘膜はことごとく屈服し、女の弱さに浸ることになる。
 葵の舌はまさに敗北した女の弱さそのもの。
「んれほぉぉおおっ! んっぢゅううう、いかがです? わたしのベロの味」
「躾た甲斐があったというものよ。どうだ、夫のチンポも舐めてやったら」
 亀頭の先、鈴口を押えると竿を倒した。水平になるようにすると舌を出して舐める。
「だめです。彼のおちんちんじゃ……絶対、美味しくありませんもの」
 ペニスは葵の顔が半分隠れるぐらいの大きさ。比べて夫のペニスは半分もない。太さも、長さも、熱さまでなにもかもが未熟。彼の年齢からこれ以上の成長は期待できるはずもない。
 生まれ持った性質というのはおそろしい。あの田上源太を思い出し葵は沢木実という人間そのものの小ささに目を背けた。
「なら、わしのチンポは美味いのか?」
「ええ、極上です。ご主人様の命令でいろんな男のチンポを舐めましたが……正直、このオチンポ様だけは格別です。だって」
「なんだ?」
「私の本当のはじめてを奪って、教えてくれたオチンポ様なんですもの」
 また口づけをする。
「このたっぷり詰まった精液は……いただけるのですよね」
「ああ、たっぷりぶっかけてやるぞ。葵くんの子宮にな」
 明るく笑う葵。ペニスがぎんぎんに勃起すると熱に浮かされ下腹部が燃え上がる。
 子を設けた肉体はそれだけではあきたらず、淫欲に負けて眼前のペニスにすがる。
「今日は夫を見ていろ。わしへの言葉ではなく、彼に対して述べるんだ」
「な、なにをですか……」
 葵を実の近くに連れて行く。ペニスに対しての奉仕で股を濡らしていた。露がショーツの端から漏れ出してはしたなくおもらししている。
「きまっているだろう、別れと謝罪だ」
「別れと……謝罪……」
 実の座っている椅子に近付いていく。阿久津の腕に従わなければならず、抗えない。実はというと呆然としているが視線を葵へ向けている。彼を見ると自然と目が合う。
 ……あなたに私を救うことができる?
 できるはずもない。完全に自我を失い、人形のようにされている。
 ……わかる? あなたと過ごした20年以上の月日なんか一瞬で崩れたのよ。
 生まれた頃からずっと一緒の2人。両親はおろか、親族も一緒に過ごした。結婚する時は誰も反対せず、当然のようだった。2人は生まれてから死ぬまで一緒なのだと疑わなかった。しかし、この一ヶ月程度でそんな考えが妄想にすぎないと思い知らされた。
 身篭ったのは夫ではなく手をとっている男。女を知ったのは彼のペニス。何もかも阿久津一郎という男によって覚醒された。
「あなた……いいえ、実。私ね、ずっと言いたかった事があるの」
 これは現実であって、現実でない。
 実は自我を失っており、意識を取り戻せば幻想だと思い込む。だから本音を言ってもいい。葵は緊張で心臓が爆発するような気分を味わっていた。
「本当はあなたとのセックスで満足した事ないの。はじめての時もそう……何度もセックスしたけど、いつもあなたは自分勝手なセックスばかり。私を大事にしてくれてるのはわかったけど……それって、下手ってことよね」
 浴びせる本音は全身を駆け巡る。実にいうと同時に自分にも言い聞かせていた。
「だってご主人様に抱かれて知ったのよ。本当の男の人って乱暴なくらいがいいの。女に子種を仕込もうと必死になるの。すごいのよ、獣みたいで……でもね、犯されるんだって孕ませられるんだって思うとここがきゅんきゅんしちゃうの」
 実の視線に下腹部をさすって見せる。
 女の急所、子を宿す袋、すべてがその一箇所で行なわれる部分。女の頭脳ともいわれる子宮がおさまっている。
「頭じゃ分かってるのよ、他の男だって。でも……ここがね、子宮がね、ねだるの。おちんちんを入れられると嬉しいって。精子がもっと欲しいって。そんな女が、一発出して終わるような男で満足すると思う?」
 顔が近付いていた。もうキスしてもおかしくない距離だった。
「答えはNOよ。愛してるって言葉より、強い力で抱いてくれたほうが気持ちって伝わるのよ。人間は……」
 阿久津一郎はいつも抱いていた。愛撫ばかりだった最初の頃も、行為の最後には抱きしめて褒める。頭を撫でて労いの言葉をかけた。
 比べて実はほとんどしていない。彼がすることといえばセックスの後のわずかな会話。スキンシップやベッドへの誘い方も下手だ。葵との長い間柄があるからこそ、成立していたのだ。本来ならばもっと情熱に溢れる悦楽を二人して求めているはずだった。
「わたし、今からご主人様のおチンポ様を恵んでもらうのよ。ここにいる赤ちゃんもこのオチンポ様の種から出来たの。あなたの子供じゃないのよ、それなのに喜んじゃって……ばかみたい」
 阿久津の腰へ手を回す。淫嚢をすくうように手のひらに載せると精液の量にときめいた。いったい、何発分溜め込めばこうなるのか。毎日のように抜き取っているというのに変らない性欲だ。
「そこで見てて。あなたの妻が本当はすごい淫乱な女だって教えてあげる」
 ショーツを脱いで実に投げた。愛液が染み込んだショーツは輪投げのようになってペニスにかかる。
 全裸になった葵の身体は実の知っている姿とは違っていた。
 胸の大きさや腰のくびれは変らず女としての魅力に富んでいる。モデルのような背丈と脚線美には、並みの男なら一目惚れしてしまってもおかしくない。
 だが豊満な乳房の先端、先程から見えていた乳首は乳輪ごと黒ずんで、腫れたように勃起している。しかしそんなことはどうでもよくなるくらい、下半身は変化してしまっている。
「これが私よ……ご主人様のオチンポ様でオマンコのかたち変っちゃったの」
 実とのセックスは何度繰り返してもほとんど形状が変らなかった。確かに数ミリ分、大陰唇が捲れたがその程度で色も桃色だった。乙女の名残りもっていた。
 だが、今では性器を隠すものさえない。
 陰毛が完全に剃られていた。手入れさえしたことのない毛を剃られると完全に無防備になった気がした。毎時、毎分、羞恥心がくすぐられるようだった。
 ヴァギナは花びらというよりは、熟したあわびのような姿に変貌してしまっている。常時、包皮が捲られていて、クリトリスが剥き出しになっている。
「きっと、実だったらいやでしょうね。こんなはしたないオマンコ……でもね、ご主人様はこれでいいって、これが好きだっていってくれたわ」
「さぁ、そろそろ入れようか」
 これで終りだということか、阿久津は尻を撫でて言った。
「はい! ご主人様、どうぞ、私のオマンコをお使いくださいませ」
 性奴隷として、中腰になって性器を開く。身体は夫に向けたままだった。
「では入れるぞ」
 阿久津が夫の目の前で無遠慮にペニスを突き入れる。変貌した花びらは真の主を咥えこみ歓喜に涙を流す。
 いくらからだが順応してもペニスの大きさはかわらない。膣も時間が経てばまた元に戻る。よく男とセックスばかりしている女の膣内はゆるいと言われるがそんなことはない。人体に変化を及ぼす事などほとんどない。
 葵の膣内は阿久津のペットボトルのようなペニスを挿入されるたびに愛液を漏らして嬉しがる。
「これぇぇ!! これですぅ! 私のオマンコが求めてるのはこれなのぉおお!!」
 身体がバランスを崩して倒れる。夫の傍、椅子の手を置いている部分へと手を置いた。わずかに夫の手とずれた位置だった。
「ほれ! もっと感じさせてやるぞ! わしだけの葵くん!」
「はひぃ……もっろぉぉ……奥まで挿入してくださいぃ……わたしっ子宮が一番感じるの! そこのおちんちんじゃ届かないからぁ! ご主人様のオチンポ様でノックしてぇ!」
 阿久津のペニスを舐めていた時から発情していたので、挿入されただけで絶頂の寸前になっていた。疼きの止まらない淫欲にまみれた身体は男の激情でしかおさまらない。
 膣洞を侵入してくる巨大な肉竿に引き裂かれながらも応える身体。
 股間から押し上げられてかかとが持ち上がる。いつの間にか、つま先と手だけで支えることになっていた。膝は力が入らず曲がったままで恥骨にも響きだす。
 あまりにも強い力は女の身体を破壊する手前。我慢などできようはずもない。何度も屈服させた男根は今度こそ、完全に支配する。
「ああっ! ハァァン!! はいってぐるのっぉぉぉ……んんぅぅッ!!」
 夫に聴かせる声ではない。ましてギャラリーがいるこの状況で絶対にあげてはならない声だった。色に狂い膣壁が性に染まった牝の媚声。
 聴いているだけで射精しそうなほど甘美な声だった。
「まだ入るぞ……そうらっ!」
 ズン、という膣壁を砕く最後の一突きだった。
 子宮まで衝撃が響いた。圧倒的なまでに他の男と違う性の強さが葵の純情をも砕く。
「おっひぃぃ……イ゛イ゛ぃぃい……ごめんなさいね、私、イッちゃったわ……いつもなのよ、ご主人様に挿入していただくだけでオマンコが喜んじゃうのっ。実と大違いね」
 ずっぽりと巨根を飲み込んだ下部は盛り上がっていた。毎度の事、身体のラインが変ってしまうほどの巨根は内側から圧迫していく。
「うひぃぃッ!? ごしゅじんさまぁっ!」
 絶頂した膣内からゆっくりとペニスが引き抜かれていく。カリの裏側が膣壁をもりもりと削って外へ出ていく。1ミリでもずれると凄まじい痛みと快楽が子宮へと伝わっていく。何度も体験した本当のセックス。
「イイの! これぇ! オマンコがぁ、オマンコがぁ!!」
 女という生き物を壊すためのペニス。クリトリスの裏側もゴリゴリと削って、花びらを肥大化させる。さらにグロテスクになるように肉ビラを掻き出してくる。
「ごれ゛ぇ! ハァン、ごしゅじんさまぁ! わたしぃ……うれしいのぉ! この挿入されているっていう実感が堪らなく好きなの!」
 巨根と膣洞の隙間から淫汁が噴出する。もう行き場がないのだ。阿久津は膣内で溜まった淫汁を外へ出すため、一度ペニスを抜いた。
 溜まっていたすべての液体がこれでもかというほど滝となって零れてくる。
「もう一度、挿入するぞ。葵くん」
「はひぃ……どうぞ……ごしゅじんさまのお心のままにぃ……おつかいくださぁぃ……」
 膝が震えていた。花びらは開花し、大口を開けてひくついている。阿久津はねらいを定めてもう一度子宮口を叩いた。
「ひっぐぅぅっ……ひぃぃ……んんっ……やっぱりすごすぎぃ!」
 息継ぎをするのも必死で、喘ぎ声かどうかもわからないくぐもった声。ただ1つ、彼女の表情が気持ちいいといっている。
「では動くぞ」
「はひぃ……ひっ、ひゃァァ……やぁん! んもう! すごいって! だけなのッ!」
 なにも考えられなかった。返事は部屋に胡散してしまう。
 彼女の膣内をえぐる。
「ぐひぃっ!? おっおっおっおオ゛オ゛ッ! しゅごいのぉ! なんでぇ、なんでぇこんなに感じちゃうのよ!」
 下腹部が盛り上がってはもとに戻る。何度も繰り返された陵辱が今日も繰り返される。
 夫の顔を見つめつつ、阿久津一郎の巨根に骨の髄まで蕩ける。
「ああっ! まらぁ、まらいぐのぉぉぉオオ!! 我慢なんてできないわ!」
「かまわんぞ、夫の前で派手にイクがいい」
「アヒィッ!? はいぃぃ、ご主人様のオチンポでイキます! またはしたなくおもらしします!」
 ズン! ズン! と腰を砕く一撃はまさに大砲。
 脳天まで揺らす腰つきに耐えられる女はいない。
「ハァん! もっと! もっろぉぉ! 実の前で犯してください! なにされてもかまいませんからぁ!」
「なにをされてもだと?」
「はひぃ! ごしゅじんさまのオチンポさまをいただけるのならぁ……なんれもれすぅ!」
 その瞬間、葵の身体が床から放れた。
 背後から犯している阿久津は太ももを抱えるようにしたのだ。
「なに? なんなの? おっホォ!?」
 串刺しになった気分だ。膣奥がぐんと上に押し上げられる。心臓の鼓動も早まって全身が感激に打ち震えた。
「ごれぇ……すごくいいですぅぅ……オマンコ、子宮まできちゃってるわ……」
 力が抜けた。もう身体を支える事はできない。細い腕はだらりと下がる。
「ほれ、旦那、お前の女はもうわしのもんだぞ」
「はひぃ! そうです、わたしはっ……ご主人様のために生きるんです!」
「ヒヒッ、ここにおる子供を産んだらまた孕ませてやるからな。葵くん」
「ありがとうございます! また孕ませてほしいです! 赤ちゃんいっぱいつくるのぉ……ご主人様との愛の証で家中いっぱいなのぉ……」
 阿久津の体力は精力と同じで底なしだ。彼の足は2人分の体重を物ともせず上下に揺れる。巨根が膣奥を突きあげ、乳房を揺らす。
 ネックレスも跳ねて宙に浮く。阿久津一郎の孕み女となった証が葵の視界に入る。
「もっと! もっと突き上げてください! わたしのオマンコ、もうわたしっ!」
 ……ほんと、なんでこうなっちゃったんだろ。
 心の中にある最後の想いが押し上げられる。子宮口を突かれるたびに、本当は隠していた最後の言葉がでてくる。
 ……だめよ。それだけはだめ。言っちゃったら、ぜんぶ、終わっちゃう……実のこと、私のこと、ぜんぶ終わっちゃう……。
 阿久津が体勢を変えた。空気椅子のような状態で身体を固定し、葵をペニスに載せる。彼女の身体は阿久津の巨根でのみ支えられ、太ももを抱えていた手は葵の乳房に移動した。
 これまでに感じたことのない妙な感覚が乳房のなかを走る。それは巨大な果実のなかを1本の管が通ったような感覚。乳首と乳輪にビリッと電気が走った。
 ぷぴゅっ! プシューーー!!
 挿入感が消失するほど鮮明に見えた。
「ぼにゅう……なのっ……」
 海藤に騙されたこと……阿久津に抱かれたこと……妊娠したこと……それらがどっと押し寄せてきた。母乳の噴出しが彼女を心の崖から落す。
「葵くんの初母乳かぁ、いいのぉ、どれ一口、んぐっ」
 歯を立て貪るように飲む阿久津。
「っぷはぁ! 美味い! うまいぞぉ、エロ女の母乳というのは極上だ。わしが孕ませてやったからでるんだがな!」
 生まれてくる赤ん坊に飲ませるはずの母乳。それをこの男は我が物顔で飲む。
 もう最後だ。これ以上なにをどうすることもない。
 ……実のためにもいったほうがいいわね。
「阿久津様……私、ほんとうにあなたの孕み女になります……だから、もっと……犯してください!」
「やっと本音がでたな。旦那を守るのもやめたか」
「はい」みじかく呟いた。
 どうあっても守れるはずがない。これからは上辺だけの付き合いだ。本当に家族、夫婦という仮面でしかない。
 阿久津は女が完全に堕ちた瞬間を見逃さない。事務所での告白などはじめから当てにしていなかった。そんなもの気の迷い程度なのだと鼻で笑っていた。
 だが、今のは違う。
「みのる……わたし、こんな格好でセックスするようなヘンタイになっちゃったのよ! ねぇ、ねぇ! なにかいってよ! わたし、ホントは……ひぐぅぅ!!」
 腰を振り、葵の膣内を貫く。
「ごめんねぇ……ごめんなさい! ヒヒィッ!? だめぇ、イッちゃうのぉ! みのる、わたしあなたのこと……ほんとは好きなのにぃ! まだ好きなのにぃぃ! このチンポでイッちゃうのぉおお! ごめんね……みのる……」
 泣きながら、夫への最後の言葉となる。
「これからは心から阿久津一郎様だけがご主人様です!!」
 絶頂した。
 葵の身体を官能の波が駆け巡り、母乳と愛液を噴出して阿久津一郎のものとなった。放心というよりは官能の世界に堕ちたような気分。夫への挨拶が終わると阿久津一郎のほうを向いた。
 膣内は研磨されるような電流が走ったがかまわなかった。両足を阿久津の腰へまわし、乳房を押しつける。
「おねがい、キスしてください……本気のキスを……」
 舌を出して阿久津に媚びる。密着する身体に隙間はない。夫との心が遠くなっていくと同時に阿久津への心が近付く。もう戻ってこれないところで精液を子宮に浴びた。
「こんなっ! ああっ! ご主人様の子種っ! 大好きぃぃ!!」
 葵の精神は正常だ。催眠療法士2人は知っていて笑った。夫の前で他の男に抱かれ忠誠を誓う女。彼女の痴態を見て笑ったのだ。
関連記事

tag : NTR催眠療法プログラム

2012-12-20 : 小説 : コメント : 0 : トラックバック : 0
Pagetop
コメントの投稿
非公開コメント

Pagetop
« next  ホーム  prev »

プロフィール

之ち

Author:之ち
之ち(ユキチ)

小説中心に活動中。
ジャンル問わず面白ければ好き。
大阪在住・12/28生
相互リンク募集中です

カウンター

おすすめ





プレイ中