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第3話 ルサリィ 口奉仕

 ルサリィを連れてカズマは自室へと向かった。自室はドーム型住居の二階にあり、学習用の部屋と寝室に分けられている。やってきたのはもちろん寝室のほうだった。
「ここがカズマさまの寝室ですか」
「そうだよ」
 寝室は深海をイメージして作られた濃いブルー色の壁に囲まれている。ベッドは三人は並んで寝られる大型である。カズマはベッドに腰をおろしてルサリィを見た。彼女はというと特に気にもしない様子でただ呆然と立ち尽くしていた。
「お、俺だってはじめてなんだ。やっぱりさ、ちょっとロマンチックっていうか雰囲気を大切にしたいんだよ」
 これから性行為に及ぶことで恥ずかしがっているのはカズマだけだった。ルサリィは行為を事務的なものだと認識している。だから彼が恥ずかしそうにいってもその意を汲み取ることはなかった。
「ロマンチック……雰囲気、ですか。私は気にしませんが、カズマさまのご要望でしたら従います」
 もし彼女に合わせればはじめてのセックスも情緒のない硬い床の上か、リビングのソファーでとなっていただろう。はじめての性交がそれではあまりいい思い出にはならない。
「そ、それじゃ……する、か……」緊張が口からでていた。
「では失礼します。カズマさま」
 どうしていいか解らず、ルサリィを見つめた。彼女はゆっくりと焦らずに進んでくる。至近距離で見る彼女の美しさにべつの緊張が張り裂けそうなほど大きくなる。これまで生身の女性とほとんど接した事のないカズマにしてみれば、アンドロイドであっても絶世の美女が、ボディラインの浮き出た純白レオタード一枚で迫ってきているのだからたまったものではない。
 しかも一歩踏み出すごとに彼女の髪は揺れ、ピンク色の粒子を振りまく。機械部品の集合体であるにも関わらず幻想的な美しさに拍車をかけていた。
「まずはお洋服を脱がします。一度お立ちになってください」
 もう抱きしめられるくらい近くにいた。立ち上がるとルサリィはシャツのボタンを外し始めた。鎖骨に彼女の指が触れる。細く長い繊細な指がボタンを外して下りていく。
 鼻息が荒くなっていないか、視線はどこへ向ければいいのか、そんなことばかり考えてしまってルサリィを直視できなかった。
「これでボタンは外せました……カズマさまは運動をなさるのですか?」
「ん? ああ、地下にプールがあるんだ。気晴らしにちょっと泳ぐぐらいだけどどうしたの?」
「いえ、なんでもありません」
 そんなふうには思えなかった。ルサリィはシャツを脱がしながら胸板をじっと見つめていた。カズマの身体は筋肉が多いわけでもない。しかし脂肪はもっと無く、栄養管理のもと実に健康的な身体をしている。ルサリィの見つめる胸板はドーム内で暮らしているといっても貧弱なものではなかった。
「では次はこちらを脱がします」
 上半身が裸にされると次は下半身。ベルトを外すと躊躇無くジッパーもおろす。
「緊張するな」
「お気になさらないで下さい。カズマさまのペニスが如何なるモノであっても私は気にしません」
「いや、そういうことじゃないんだけどな」
 ズボンが降ろされた。ボクサーパンツ一枚が残り、ほぼ裸の状態になる。ルサリィはズボンを降ろしたままで膝を付いており、視線をカズマの股間に向けていた。
「もう勃起なさっているのですね」
「ま、まぁね」
 パンツの前面はもっこりと膨らんでおり、牡の力で布を持ち上げていた。
 ルサリィは股間の膨らみに手を這わせるとその熱量を確かめるようにそっと撫でた。
「カズマさまは何か私にさせたいことがありますか?」
 ペニスを擦るルサリィの指に腰ががくがくと震えてしまう。まだパンツ越しで強い刺激など何一つないというのに、彼女と触れ合っている事で昂揚してしまう。
「えっと……ルサリィはいろんな方法を知ってるって」
「はい、スオウ博士ならびに私を作っていただいた方々から多くの奉仕活動をプログラムされています。カズマさまにご要望がない場合、私の指と手による奉仕……いわゆる手コキや口による奉仕、フェラチオで一度射精しておくのがいいのではと考えております」
「じゃあそれでお願いできる?」
「カズマさま、私にお願いなど必要ありません。あなたが行なうのは命令です。私に命令していただければよろしいのです」
 肉竿に触れている指がつんつんと圧してくる。
「わかった。ルサリィ、俺のチンポに奉仕しろ。まずは手で優しくな」
「了解しました。カズマさま」
 ボクサーパンツが脱がされた。ぶるんと揺れて現れるペニス。長さと太さは申し分なく男として成長していたが、まだ半分ほど皮を被っており成熟しているとはいえなかった。
「マスターのペニス……皮が残っていますね。私が剥いてよろしいでしょうか?」
「う、うん。頼むよ」他者にはじめて見られて頬が赤くなった。
「それでは失礼します。んんぅ……んぁぁ……」
 ルサリィがペニスの先端に顔を合わせる。その美しい薄紅色の唇を開き透明のよだれを垂らした。美女の顔から垂れてくる粘液。幻想的な美しさが卑猥な姿に変っていくように思えた。
「ッ!!」よだれがペニスの先端を濡らした。
 生暖かくどろりとした粘液は包皮の隙間に入り込むだけでなくペニス全体を濡らした。ルサリィはよだれを止め、肉竿に行き届くように手を擦り始める。
「ど、どうかな? 俺のチンポって……変じゃない?」
 なにも言わないルサリィに聞きたくて仕方がなかった。ルサリィは手を動かしながらカズマを見た。
「ペニス……チンポの能力でしょうか? 性器としておかしなところはありません。むしろ女性にとってもっとも適した長さと太さだと判断します。私の性器にとっては100%合致する相性であるといえます」
 淡々とした口調ではあるが彼女は褒めていた。しかし「ですが……」と続いた。
 ルサリィは言葉を紡ぐあいだに包皮をずにゅりと剥いてしまった。彼女の垂らしたよだれのおかげで痛みはなかった。
「この包皮は女性にとってあまり喜ばれたものではありません」
「そうなの?」
「はい。カズマさま、お風呂に入っているとき包皮のなかを洗いましたか? いくらか精液のカスが溜まっています。匂いがきつく女性に対して失礼かと」
「じゃあそれを綺麗にしてくれないか」
「了解しました。私がカズマさまのチンカスを掃除させていただきます」
 剥けた先端はまだピンクに近い肉色をしていた。ルサリィは竿を擦りながら咥えやすいように横に倒した。
 カズマが目を下ろすとルサリィの金とピンクのツーカラーヘアーを目の当たりにする。そして髪の下にある顔からピンクの舌が伸び出てくる。髪よりももっと濃い肉の色をしていた。
「それでは、失礼します」
 手にしているペニスの先端を舌でぺろりと舐めた。亀頭を削るような一舐めだった。
 はじめての感覚だった。これまでしてきた自慰行為が子供の遊びでしかなかったと思い知らされる。
「んっちゅっ……んゅ……はむぅ……」
 舐めたあとを、ゆるやかなキスが癒す。唇の感触はどんなに柔らかいゼリーでも勝てないほど精巧である。それは人間がもっとも理想とするキスと口技を考慮して作り上げられたものだった。
 ペニスはルサリィの口膣へと入る。するとよだれがさらに口奥から分泌されてくる。すぐにいっぱいになって溢れてきた。
「んぢゅぢゅぢゅっ!! んぁっ……ずずびゅびゅるぅぅ!!」
 口の隙間から音をたてて吸いたてる。亀頭が粘液の海の中に沈んだようだった。
「ずちゅるるるぅぅ!! んっぱぁ、カズマさまのチンポ、もっと勃起してください。私に、はじめてのフェラチオがうまくいったと示してください」
 頬を窄め、穴を作る。童貞のペニスではどすうることもできない。カズマは立っていられなくなった。膝が震えてくる。
「んっぢゅぢゅッ! かまいませんよ、腰を降ろしてください」
 腰の動きを感じ取ったルサリィは口を離さなかった。ペニスを頬張ったまま、ベッドに腰を降ろさせる。
「んっふぅ、ふぅ……ずびゅりゅちゅちゅっ!!」
 股座に顔を埋めると表情が見えなくなった。しかし髪の流れる先にある腰のラインと尻肉の盛り上がりが眼下に広がる。純白のレオタードは尻のラインに沿ってぴっちりと張り付いている。彼女の美しさが前だけではなく、背筋から踵に至るまで完璧なのだと目に訴えてくる。
「気持ちいいよ、ルサリィ」
「じゅびゅっ! ぶぢゅぢゅっ! んふっ……カズマさまのチンポも感じてくださっているのですね。ではもっと感じていただきます。そして射精を……」
 ルサリィは射精に対しての執着心でしゃぶる。まだカズマを認識できていない彼女にとって、奉仕ができたかどうかは射精させる事でしか判断できない。だからカズマがいくら気持ちよくなっても感じられない。
「ちゅっちゅっ!! んぅちゅっ! カズマさま! カリ裏のチンカスもお舐めします」
 頬張って舐めるのを止めて、今度は舌を伸ばして絡めてくる。人間では思うように動かせない舌先の微妙な動きも彼女達にとってはお手の物。カリ裏の溝を的確に責めていける。
「んあっ!」
 敏感な部分だが自分では易々と触れる事の出来ない部分。まるで歯の隙間を丹念に舐められているみたいだった。
「竿のほうも十分のご様子。もうすぐ射精されますね」
「ああ、もう射精しそうだよ」
「ではこちらのほうも……」手を竿ではなくその下へともっていく。「淫嚢のほうも暖めまておきます。よりよい射精をお楽しみいただけるはずです」
 淫嚢を持ち上げるように手に乗せる。
「なにをっ……ンッ!!」
「淫嚢、つまり金玉を揉み解すのです。こうやってしわを伸ばして」
 皮袋のなかにある玉がこりこりと音を立てるように指の間で擦られる。手のひらで転がし弄ばれると自然に腰が持ち上がった。ベッドの上で座っていたがもうそれどころではなくなった。
 ルサリィを見下ろしていたかったが無理だった。背を倒して横になる。膝から下をベッドの脇に下ろして、股間はルサリィに預けた。
「ゆったりとしてください。私は一向に構いません」
「ごめんね、でもルサリィの手も口も気持ちよくってさ」
「ではその気持ちいいの続きを致します」
 ペニスを貪るように彼女は咥えた。今度は深く、喉の奥までペニスを咥え、腰にがっちりと身体を擦り寄せる。小さくちょんと付いている鼻の先が陰毛の茂みに沈む。腰に腕を回すとカズマは官能の海のなか、ルサリィを見た。
「ふぅ……ふぅ……ずちゅちゅちゅッ!!」
 けたたましくなる吸引と粘膜のはじける音。微震する彼女の髪からピンクの粒子が舞い部屋に漂う。
 もう淫嚢も竿も精液が充満しているのではないかと思えるほど詰まっていた。すべてがルサリィに向かって流れていく。
 音が止むと亀頭を喉で固定された。終わったのではない。ルサリィの瞳がカズマを見た。
「ぢゅぢゅっ……ずずずぅぅぅ! ブブゥウ!!」
 これまで以上の音が漏れる。吸引力もけた違いで舐める吸うというよりは吸い出すに近い。竿の下って淫嚢のなかの睾丸さえも震えだす。
「ぶびじゅじゅじゅっ! んっ、んっ、ぶじゅぢゅぢゅっ!!」
 腰が浮いていく。必死でなにかに掴まろうとした。そして手にしたのはルサリィの頭だった。
「んふぅ! んッ! ぢゅぢゅううう!! ずじゅりゅぅぅうう゛う゛う゛!!」
「ああっ! くぅ、射精すよ!」
 もう持たなかった。ルサリィの頭をさらに腰に押し付ける。
「ぢゅちゅ!! ちゅりゅぅ! ぶっちゅぅぅううう!!」
 固定された喉奥に吐き出す精。溜まっていた精液をすべて彼女の口膣へと流し込む。久し振りに本当の射精を味わった気分だった。
「んぐっ……んんっ……ごくっ……」
 精液を一滴も零さず、ルサリィは喉を鳴らして飲み込んでいく。まだ顔は陰毛と下腹部に埋もれていた。カズマを見つめた瞳も目蓋を閉じている。
「ご、ごめん……」
 頭から手をのける。もしかしたら苦しかったかも知れないと謝った。ルサリィはようやくペニスを口から出して目蓋を開いた。
「なにが、でしょうか」
「えっ……いや、押さえつけちゃってさ。苦しくなかった?」
 声を出したルサリィは何も変っていなかった。それよりも彼女たちアンドロイドが苦しいという感情を抱くことがないことをカズマは思い出した。アンドロイドは感情を持たず、すべてプログラムによる数値でしか表現しない。
「苦しいはずがありません」
「だ、だよね……」
「それよりも、カズマさまのお精子をいただけて光栄です。私がお役に立てたのですね」
「ああ、気持ちよかったよ」
 射精したペニスはまだ活力に溢れている。敏感になっているがまだ持続している。
「ええっと……俺のDNAってこれで」
「申しわけございませんが、マスターとなられる場合、こちらに射精していただく必要があります」
 そういって示したのは下腹部だった。三角形になったレオタードの中心地点。
「それって、つまり」
「はい。人間でいう膣内……子宮部分です。オマンコとお呼びしたほうがよろしいでしょうか?」
「いや、べつにいいけど」
「カズマさま、曖昧な返事はできる限り避けてください。私はあなたのために行動しているのですよ」
「そ、そうだよね……じゃあ、オマンコで。それと、チンポのことなんだけど」
「はい」とうなずく。
「チンポっていうかおチンポさまってのはどうかな?」
「男性器にさまをつけるのですか? 私は構いませんがなにか理由があるのですか?」
「ちょっとね。アンドロイド愛好家に多いんだって」
 性的奉仕に関して盛り上がっている掲示板がある。アンドロイドを性の相手として見る者たちの場所だ。そのなかで性器の名称をどうしているかで議論していた。通常、ペニスと呼称するのだがやはりそれだけでは物足りなくなるのが人間である。
 度重なる議論の末、もっとも奉仕の立場を考えたおチンポさまと呼ぶのが最上とされた。
「了解しました。では以後、おチンポさまと呼ばせていただきます」
 疑問に思うこともなく彼女は受け入れた。
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之ち

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之ち(ユキチ)

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