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第4話 ルサリィ DNA認証

 身体が絶頂の余韻を消す前にカズマは全身をベッドに乗せた。射精というと自慰か精通した時の夢精しかしらない。他人に性器を舐められることも手で擦られる事もなかった。急所を他人に委ねて得たはじめての感覚はそのまま昇天しそうなほど気持ちがよかった。
 ベッドの中央に横になると今度はルサリィがベッドに乗る。
 白桃のような肌と純白のレオタードがうっすらと陰影を描く。レオタードに包まれたボディは胸元にだけはっきりとした陰を作り出している。脂肪のないアンドロイドの肉体のなか、女性を象徴する乳房が作り出す陰だ。
「カズマさま、このまま私のここへ挿入してください」
「それなんだけど」
「どうかされましたか?」
「一度、見てみたいんだけど……いいかな」
「カズマさま」体を倒して顔を近づける。「これで最後にしますので覚えてください。私への気づかいや質問はやめてください。私は貴方のために存在するのです。貴方は私に命令する立場なのです」
「そう……だったね、ルサリィ」
「そうです。それにカズマさまはストリガトゥーレ社の後継者。ならばアンドロイドたちの所有者です。そのような方がアンドロイドに気を使うようではこの先、思いやられます」
 そのとおりだった。自分はただの人間ではない。ストリガトゥーレ社の後継者である。世界を支えるアンドロイドの製造会社を継ぐ存在。
 射精してすっきりした頭の中、今一度はっきりと心に刻んだ。
「わかった。そうだよね……」
「そのとおりです。カズマさま、あなたはもっと強くなってください」
 感情のない、レンズ部品が重なって造られた瞳があった。瞳には自分の姿が写っている。
「よし。ルサリィ、オマンコをみせて。俺がいいというまでしっかりと見せるんだよ」
「了解しました」
 ふっと笑ったような気がした。彼女の表情になにか変化らしきものがあったように見えた。しかしそんなものはきっと幻だろうとすぐに幻視だと思った。なぜならもっとも恥ずかしい部分を見せるルサリィはいっさい照れていなかったし、表情はあのクールなものだった。
 頭の脇に膝をおき股間部分を視界に晒す。ルサリィの股間はまだレオタードに包まれており、深い谷を作り上げている。尻の谷間にレオタードの生地が食い込んでいた。そして薄っすらと髪のピンク色の粒子と同じ色の割れ目が見えていた。
「こちらがルサリィのオマンコになります」自分でレオタードをずらす。「人体設定ですが年齢15歳頃の女性と同じになっています」
「じゅ、15……」
 アンドロイドのボディパーツは専門店に行けば買う事ができる。さらに買ったパーツは換装が容易で一般の使用者はカスタマイズを愉しむ。
「お嫌ですか?」
「い、いや、そういう意味じゃないんだ。ちょっと驚いてしまっただけさ」
 15歳を設定しているといってもそれは模造品である。彼女の容姿は10代後半かちょっと上ぐらい。人間離れした美しさだが年齢はそれぐらいだと判別がつく。その顔を乗せているボディもまさに大人である。
 揉み応えのありそうな乳房など子供の持つものではない。
「いかがでしょうか? カズマさまのおチンポさまを勃起させられますか」
 ようやく見ているピンクの縦筋を目の当たりにする。穢れのない、今正に新造された新品の性器が存在している。
「いやらしいっていうか、綺麗だね。あれ、毛がないけど……」
「陰毛のことですか? 必要であればカスタマイズ可能ですが」
「そういうことか。いや、いらないよ。ルサリィの綺麗なところが隠れちゃうからね」
「カズマさまのご要望であればそのようにしてください」
 彼女自身はなにも思っていないようだった。
「触るよ」
「どうぞ」と答えた。
 ルサリィの股間へ手を伸ばす。少し、恐ろしく感じていた。アンドロイドのパーツではあるがはじめて女性の性器に触れるのだから緊張もあった。しかし最も抱いている感情は探究心だった。
 人差し指の先がピンクの立て筋に触れた。ちょんと突き、筋に沿ってなぞる。
「んっ」
 小さくいって腰が揺らした。
「ルサリィ?」
 指を離す。力を込めたはずはない。そっと撫でただけだった。
「いえ、なんでもありません。続けてください」
 彼女はすぐになんともないようになったがもう一度、縦筋を同じようになぞるとやはり「んっ」と小さく声を漏らした。
 カズマはその声が痛みによるものではないと、筋の間から垂れてきた汁によってはっきりとした。彼女は感じているのだ。
「感じてるんだね、ルサリィは。だってこんなに」汁を掬い取ってみせた。「えっちなお汁が垂れてきてるよ」
「カズマさまはサディストなのですか?」
 首を振って違うとアピールする。そして彼女の顔を見ると先程よりも赤くなっているように見えた。またルサリィの割れ目に指を這わす。今度は汁の垂れてくる部分へと侵入する。ぬるりと入り込むとルサリィの腰がぶるぶると震えた。もう感じていないとはいえなかった。
「ルサリィ、クリトリスをだして」
 正直なところカズマはどうやればいいのかわからなかった。いくらかそういった映像を見ているとはいえ、日本ではすべて局部にモザイク処理されている。そのためどうやって触るのがいいのか見当がつかなかった。
 ルサリィが自分で性器に指をもっていくと縦筋の上端をもった。割れ目とは違いその窪みのような丸い箇所を彼女は腰をヒクつかせながら摘まんだ。
「は、はい……カズマさまのご命令でしたら……どうぞ、ご覧ください」
 そして包皮をさっと捲り上げると薄桃色の粘膜のなか、小さな豆が現れた。
 小指の先よりも小さな豆がルサリィのクリトリス。彼女にとっての急所である。
「クリトリスってこんなふうになってるんだ」
「いかが、です?」
「そうだね、なんかこねくり回したくなっちゃうね。こんなふうに」
 なにも告げずにクリトリスを摘まんだ。
「んんっ!?」
 腰が動いた。彼女が感じているのは間違いなかった。冷静というよりは感情がないように振舞っているルサリィが感じている姿に面白くなってくる。彼女が声を堪えようとする姿がさらにいとおしく思えた。
「なにをっするのですか!?」
「なにってルサリィが感じてるのをもっと見るんだ。もっと弄って可愛い声を聴きたいんだ」
 クリトリスをつまみ指の腹でぐりぐりと弄る。彼女の身体は右に弄れば右に捩れ、左に弄れば左に捩れた。カズマのすることに抵抗できないルサリィは手を動かす事さえできず淫核の刺激にぷるぷると震えるばかり。
「可愛いなどありえません。私はっ……あンっ」
 クリトリスではなく膣壁を指でぎゅっと押すと漏れた。
「今の良かったよ。こうかな? それともこう?」
「お、おやめください。私のクリトリス、性感プログラムが敏感で……ひぃっ!」
 新品の膣だが指への抵抗はほとんどない。やはり痛みもないようで性的刺激のみが彼女に伝わっている。
「ルサリィのその声いいね。俺好きだよ」
「アァン! わ、私は感じているのではなくて、そうプログラムされているだけで、ぁん!」
 プログラムされたものであっても感じていることに違いはない。
 膣壁を念入りに撫でまわし、奥から垂れてくるルサリィの感じている証拠を口に含んでいく。
「ルサリィのマン汁、おいしいよ」
「そ、それはマン汁ではありません。男性の精力増強液です。あぁん、んぅ……カズマさまのおチンポさまが元気になるように、何度でも私とセックスしてくださるようになる一種の媚薬です」
「へぇ、なんかすごいんだね」
 無尽蔵に垂れてくる透明の蜜はなにも知らなければ愛液にしか見えない。細かい成分など気にもならない。なぜならすでに股間の性器は猛々しく反り返っていたのだ。
 さっき射精した時のパンパンに張り詰めた怒張をさらに固めているかのよう。これも媚薬によるものか。カズマは心臓が早く鼓動しているのを感じつつ、指の動きを徐々にゆるめていった。
「どうかなさいましたか?」
「ルサリィ、俺、セックスがしたい。やらせろ」
 なにもしていないのにペニスが脈を早めていた。さきほど彼女がフェラチオで感じさせてくれたときよりも切羽詰っていた。もう一秒でも早く、指を入れている処女の膣へ挿入したい。指先に感じる粘膜と膣圧をペニスで感じたいと心の底から思った。
「了解しました。それでは私が腰を動かしたほうがよろしいでしょうか?」
「処女のルサリィに腰をか……それもいいね」
「では、失礼します」
 ベッドの上で立ち上がるとカズマの腰に跨る。股を開き弄られた花びらを見せつける。媚薬を垂らしたままの性器はレオタードを食い込ませて湿らせた。
「まるで妖精みたいだ」口にした。
 ずっとそう思っていたことだ。
「それはお褒めいただけているのですか?」
「そうだよ。変だったかな」
「いえ、妖精とは幻想の存在でこの世には存在しないものです。私は機械の部品の集合体ですので幻想の存在と呼ばれるというのは」
 困惑しているようだった。しかし今も金色の髪はピンクの粒子を放っている。部屋が暗いため粒子が輝いて見えるのだ。そしてルサリィ自身の美しさが現実の存在だと認めさせようとしない。
 確かなのは彼女が作られた存在だということ。人間の想像が作り上げた最上の人型ロボットだということ。
「そろそろよろしいでしょうか。私のオマンコがカズマさまのはじめての相手となりますが」
「いいよ、ルサリィが俺のはじめての相手だ」
「それでは私のオマンコをお楽しみください……」
 ペニスを手に取ると縦に向ける。湿ったレオタードを再びずらして性器の入り口にあてがう。媚薬でペニスを濡らすと焼けるような感覚に包まれた。
「んん……んぅ……はぁぁあああっ!」
 徐々に腰を降ろしていく。ペニスが膣内に納まっていく。亀頭が完全に膣に侵入した。
「はぁ……ああっ……カズマさまのおチンポさまが……」
「俺もわかる。ルサリィのオマンコだ……凄く締め付けてくるよ」
「まだです。もっと深く挿入をしなければ……DNAの認証ができません」
 そうだったとようやく目的を思い出した。いつからか、彼女とのセックスに酔いしれていた。ルサリィが自分を愛しているのだと感じていた。これは彼女のマスターを認証するためのセックスだったというのに。
「カズマさまぁ……はぁんぅぅ……」
 ずにゅり、と粘膜のヒダを一枚ずつ捲りあげ、奥へと向かっていく。新品の膣内をペニスの先端がこじ開けていく。剥いたばかりの亀頭が膣圧に押しつぶされそうになるなか、必死に堪えて膣奥へいく。
「はぁ、はっ、ンっ……いかがですか、私のオマンコは……」
 膣奥に到着したのだろうか。膣壁の柔らかな感触とは違って少し硬い天井のようなものにあたっていた。腰を動かして探りをいれるとやはり膣壁とは感じが違った。まるで壷の底に当たっているようだ。
「そんなに奥をこすらないで下さい!」
「えっ!?」
「やはりカズマさまはいじわるです。私のオマンコは、カズマさまのおチンポ様と相性がいいと説明したのに、こんな……」
 言葉の端々に喘ぎに似た吐息が混ざっていた。ルサリィの声質はまだクールさを残していたが、このまま激しく動けば崩せる片鱗がみえる。
「俺はほとんど動いていないのにルサリィは感じてるんだね。クリトリスのときもそうだったけど、ルサリィってエッチなの?」
「い、いえ、そのようなことはありません。ただ私のオマンコは敏感に造られているようで……その……」
「それってルサリィがエッチな子ってことだよね」
「ですから違うと」
「俺に意見するんだ。いけないな」腰を突き上げた。「ルサリィは賢い子だって思ってたのに」と付け加える。
「も、申しわけございません。ですが、わたしはぁッ! はぁん! おぉ、オマンコがぁ……」
 見れば膝が笑っていた。広げていた股が閉じようとしている。カズマは閉じる前に膝をぐっと広げた。「だめだよ、広げたままにして」といって挿入している部分を見る。
「いやらしいオマンコだなぁ」
「今度は言葉攻めですか?」
 膣内がヒクついていた。今のルサリィであれば何をしても感じてしまうらしい。
「べつに虐めてるわけじゃないよ。ルサリィが可愛いってことだから」
「また可愛いと……私は、はぁん! んもう、カズマさまぁ、私に喋らせないつもりですね……んはぁっ! はぁぁアア!!」
 腰を動かし、彼女を突き上げる。その度に胸のふくらみが無重力なのかというほどぶるんぶるんと揺れる。華奢な身体についている乳房は今にもレオタードから零れ落ちそうだった。
「ルサリィ、もっと声を出して。俺も愉しむけれど、きみが愉しまないと俺、本気になれないよ」
「私のことなど構わないでください」
「だめだ。こいつは命令だ、俺とセックスする時はきみも愉しむんだ」
「命令……了解しました。ではカズマさまの命令で愉しみます」
「それでいいんだよ」また一突きする。
 はじめての挿入と媚薬の効果で射精は迫っている。あまり悠長にやってられない。カズマはへその下に力を込めてなんとか堪えているのだ。 
「ひぃっ! ぐぅ、うぅん、はぁ、はぁ、すっごぃ! 私のなかに、ああっ! 気持ちいい!!」
 カズマの命令で声を出す。これまで処理してきた言葉が無造作につむぎ出されていく。
「カズマさまのおチンポ様が、わたしの膣内で暴れて! 暴れてますぅぅ!」
「凄い喘ぎ方だな、ルサリィ」
「はいぃ! 現在、私のボディは興奮状態になっていてっ! 一突きでイキそうになって! ああっ! 私がイクなど」
「かまわないよ。キミ達だってイクことがあるのは知ってる。好きにイクといい」
 アンドロイドの絶頂は処理しきれなくなった感情によるもの。許容範囲を越えた刺激による故障やバグを防ぐものである。つまりルサリィの思考回路がもうすぐ限界を突破するという事になる。
「俺ももうすぐイクからさっ!」
 あと何回突けるかわからない。腰を突き上げて膣壁を擦り上げる力もそろそろ限界だった。
「ひっ……ぐぅぅっ! ああっイキます、申しわけございませんカズマさまぁ! 先にイカせていただきます! あっ、ああ、ああアアあ゛ア゛ア゛!」
 下から突き上げられるルサリィは顔だけを真っ赤にしていた。泣きそうなほど瞳を潤ませ溢れ出てくる感情を処理しようともがいていた。だがいかなる感情抑制プログラムによっても処理できない、性の奔流が彼女の神経パルスに稲妻を走らせた。
「くぅ! 俺もだ!」
 膣圧が急激に変化し竿を締め付けた。最後の一突きとばかりに腰を叩きつけると二度目の精を彼女の膣内に注ぎこむ。できるかぎり奥へ向かって全力で精液を飛ばした。
「あっ……はぁ……流れてきています……カズマさまの精子が……」
「これでDNA認証ができた?」
「しばらくお待ちください。まだ機能が完全ではありませんので」
 絶頂の瞬間、彼女のシステムに空白が生じる。処理しきれない情報を遮断したためだ。しかし機能の修復は時間が掛かるものではない。
「DNA認証開始……」
 興奮状態から解放されたルサリィはカズマと繋がったまま精子の分析をはじめた。傍から見ると何をしているのかまったくわからなかった。ルサリィはただじっとしていただけだった。
「認証完了。以後、カズマ・スガイ・カンテミールをマスターとして行動」
 ルサリィは身体を倒して瞳をカズマに近づけた。彼女の瞳のなかでレンズが収縮した。やはり彼女がアンドロイドであるのだとはっきりする。しかし挿入しているペニスからルサリィの暖かさを感じとる事ができる。
「網膜スキャン開始…………スキャン終了。カズマさまの登録が完了しました」
 これで彼女が暴走する危機はなくなった。
「マスター、これからよろしくお願いします」
 また感情のない声に戻っていた。ルサリィは機械として声を発していた。そんな彼女を見て、カズマは奇妙な感覚に陥っていた。機械の彼女と乱れた時に見る彼女。どちらが本当のルサリィなのか。
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之ち

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