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第12話 イェレ はじめて

 ストリガトゥーレ本社の地下、そこは白い壁で上下左右を囲まれたトンネルのような通路が入り組んで形成されている。その入り組んだ迷宮にはストローのような縦に繋がるエレベーターが地上から一機用意されている。廊下の先には部屋が用意され、アンドロイド製造用の機材やシステムが管理されていた。
 スオウ・ミカの研究施設は地上から最も低い位置に存在している。何本かの直通エレベーターが通っているが使用できるのは彼女1人である。その彼女がルサリィと一緒にいることでカズマとイェレに干渉できる人間は1人もいない。
 真白い廊下を歩いた時間はほとんどない。さっと隣りの部屋に滑り込む。イェレのヒールが床を擦る音が最初に部屋に響いた音だった。
「カズマだったな……ルサリィとはどれくらいシたんだ」
「そんなにはしてないよ。一緒にいた時間もまだ1週間経ってないし」
 イェレの赤い瞳に晒されつつ、部屋を見た。アンドロイド用の整備ポッドはなく、ベッドがある。人間が使う就寝用の道具。それとムードを出すための照明機材。他には何もない。
「嘘をつくな。あたしたちは記憶を共有できるんだ。お前がルサリィと乳繰り合っていた様子なんか全部知っている。そんなにしてないよ、なんてのは嘘だ」
 イェレは戦闘に特化しているからだろう、言葉遣いはどこか乱暴で感情が鋭い。最初から人格設定がされているようでルサリィのクールな人格とは違っている。
「じゃあ聞かなくたって――」
「あたしはマスターがどんなヤツか自分で知りたかっただけだ」
「俺のことは知らないの?」
「ルサリィの記録だけはある。だがな、そいつは所詮、アイツのものだ。あたしの物じゃない。いってる意味はわかるな?」
 2人がベッドに落ちた。ベッドのスプリングが軋んだ音をだしたがすぐに馴染む。
「わかるよ。でもさ……」
「なんだ?」
 共に落ちたベッドだが今はカズマが見上げていた。馬乗りになるようにイェレが数まを押さえている。ルサリィの奉仕とはまた別のようだった。これではまるで襲われているよう。
「イェレってエッチが好きなのかなって。こんなふうにしてくるしさ」
「そいつは解らないね。だってあたしはまだ生まれたばかりなんだ。それともルサリィみたいなエッチなほうがいいか?」
「嫌いじゃないよ」
「そうか、だ、だったら……まずはキスだ……キスしろ」
 瞳が閉じる。背を上げて唇を突き出せば触れる距離でイェレは止まる。褐色の肌が赤くなっているように見えた。言葉にもどこか戸惑っているような継ぎ接ぎがあった。
 カズマは触れ合うような優しいキスで彼女の唇を奪う。ルサリィと同じ顔だったが唇の感触は違っていた。ルサリィの唇は柔らかかった。そっと触れるだけで肉が唇の形にゆがむ。なのにイェレの唇は少々硬く力を入れなくては形を変えることは出来なかった。だからカズマは自然と力を込めた。
「ちゅぅ……ちゅっ」
 部屋に音が流れた。そしてイェレのヘッドギアが発光する。照明機器へのリンクだった。ピンクとパープルの二色が交差する明りを灯した。照明が淫猥な雰囲気を作りだし、イェレの身体を輝かせる。
 触れ合う唇がカズマの唾液でしっとりと濡れる。そっと目を開けるとイェレの眉間がぴくりとした。どうやら無感情ではないらしい。カズマはさらに唇を押し付ける。
「んちゅっ、ちょっ……んちゅっ……」
 イェレはそっと触れ合うだけだと思っていたのだろう、カズマがさらにキスをしてきたことに驚きの声を上げようとした。だがそれがカズマにとっての攻勢のチャンスを与えた。開いた唇が無防備で口内からの熱い息が漏れ出す。
 上唇を甘く唇で挟む。舌をちょろっと出して濡らしていく。
「んっ……こらぁ、んぅぅ……ふぅ……」
 くすぐるように唇を濡らしていく。上下どちらも唾で濡らし、彼女の歯茎に舌をあてた。いっさいの汚れがない、赤ん坊のような歯茎は完璧な並びをしている。
「まらぁ、これははやひぃ……ぞぉっ……んっ!」
 なぞるように動かせていた舌を上顎へ叩きつける。イェレの口内が弱々しくなっていくのがわかる。言葉遣いは悪くても彼女の感度は強く、ちょっとした愛撫で敏感に反応している。
「はやくないよ。イェレ、もっとキスしよう」
「したいなら、すればいい……だけど……あたしを感じさせろよ……」
 瞳が潤んでいた。すでに感じている表情をしていたがイェレはそういった。
「わかってる。イェレのこと蕩けさせてあげる」
 自信と確信はある。じっと見つめるとイェレは自分から顔を近づけてきた。唇はどちらが先ということもなく触れた。
 今度はイェレの口内にも唾が溜まっていた。唾液の音が混ざり合う。
 口内のすべてを舌で嬲りまわす。イェレの口内はせまく小さい。だが二枚の舌が絡みあうには丁度よかった。お互いを放さず必至に絡み合う。
「んぁっ! はぁ……はぁんぅぅ……ちゅぅぅ、もっろぉ……もっろぉらぁ……」
 呂律の回らない声が繰り返される。
「イェレの舌美味しいよ……ちゅっ」
「ふぅ……んふぅ……そんらにぃ、アァン!! マスターの舌も、ちゅっ、美味しいぞ」
 鼻息が荒くなり、額のヘッドギアも発光し始める。
 絡ませた舌を外気に触れさせる。外へ出た舌は無防備でぷるぷると震えていた。小さく小娘のような肉舌は生意気な言葉を発する力を失っていた。
 カズマは舌を唇ではさんだ。唇の裏肉で削ぐように引っ張る。するとイェレは腰を震わせて身悶えする。
「ぁひぃぃ……ひぃゃ……ぁぁんっ! ましゅらぁ~」
 ルサリィを救った時の力強さは皆無。すっかり蕩けた女の表情はカズマの手を動かした。
 唇で舌を蹂躙しながらイェレの乳房に触れる。
「んひぃっ! ひゃん……マスター、まだぁ、おっぱいはぁ……んんぅ!」
 なにか言うたびに舌を強く噛む。イェレの言葉を遮りつつ、ボンテージ風のボディスーツを押す。丸見えになっている乳房の谷間が深く濃くなった。
 ルサリィとそっくりなのは顔だけではない。背の高さや脚の長さも同じ。乳房の大きさも変らない。Tバックで剥き出しになっているむっちりとした尻まで完璧に同じである。
「おっぱいおっきいね……それに張りもいい。ルサリィと同じなのかな?」
 まさに質量はルサリィの乳房そのもの。
「おい、待て……」
「なに?」
「あいつの、ルサリィと比べるな……あたしは違うんだ……あたしはイェレだ……」
 嫉妬なのか、それとも個体による差なのか、彼女は視線を逸らしつついった。
 ……そうだ、俺が相手にしているのはイェレだ。他の女の子の名前を出すのは失礼だよな。
 たとえアンドロイドであっても彼女らを1人の女性として見ている。口に出したのを恥じるとカズマは「ごめん」と謝って頭の撫でた。
「そうだ、それでいい……ほらぁ、おっぱいだぞ。エッチなマスター」
 自ら手をとりあてがった。イェレの右乳房がぐにゅっと形を変える。
「どうだ? あたしの、おっぱいは……マスターのいやらしい手がはぁん! こらぁ……ちゃんといえ! ひゃぁん! だめぇだって言って……るんだぁ……」
「言うも何も最高だよ。ほらっこのぼいんぼいんってなるところとか」
 上から垂れてくる乳房は確かな形を保っている。その形はまさに釣鐘のようである。
 ボディスーツの上からだったが、その薄さからまるで生身に触れているかのように熱が感じられる。カズマが手を動かすと釣鐘はやんわりと歪んで乳首の形が浮き上がった。
 指がどこまでも沈んでいくようだった。これほどの乳房の感触に不満などあるはずがない。
「このスーツってまるで……テープみたいだね。それにすごくいやらしい」
「テープ? た、確かに薄いがテープじゃない。んっ……それじゃまるであたしが露出狂みたいじゃないか。ぜんぶあの女の趣味だ」
「そうなの? イェレの趣味かと思ったけど? ほらっ」
 右手をお尻に添える。乳房ほどではないが指は食い込む。Tバックのスーツに爪を立てなぞった。
「んひっ!? やぁ、マスター! どこを触って……」
「お尻だよ。イェレのお尻」
 尻の間に埋もれていく指。Tバックの記事は薄く細い。まさにハイレグを体現した紐のようなもの。しかも生地は薄く尻穴の形さえ浮き出てくる。
「そこはっ……お尻のぉぉ……いくらぁマスターとはいえ、女の尻の穴を勝手に触るなぁ」
「そうだね。今はやめておこう」
「い、今は? それって触るってことか?」
「アンドロイドって前も後ろもできるはずだけど……ダメかな? どうしてもいやって言うならやめとくけど」
 命令さえすれば彼女は股を開く。だが強制はしたくない。それがカズマだ。
 そんなマスターとの触れ合いにイェレは腰を落とした。身体を密着させ、マスターの目を見つめる。
「好きにするといい。あたしは……お前がマスターなんだから従ってやる」
 彼女なりのOKサインだった。
 そして身体をずらしていく。カズマの右足を絡みとり股間をすり寄せる。顔の位置がどんどんと下半身へと向かっていき、ズボンのベルトを前にして止まった。
「ここに……マスターのチンポがある……キスのお返しにこれからじっくり味わってやる……こんどはあたしの番だからな」
 ふっと嘲笑すると再び攻撃的な瞳に戻った。イェレの眼差しは見るだけで股間を浮き上がらせるほど刺激的だった。
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2013-01-24 : 小説 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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之ち

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