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第13話 イェレ フェラホールド

 褐色の身体が女豹のようにマスターの肌を撫でまわす。ベルトは外され、ズボンが脱げるとすぐさま刺激された牡の本能が硬くそそり立つ姿を下着越しに露呈した。イェレの瞳はその山形になった下着を見て嘲笑すると顔を近づける。
「あたしのことを考えて勃起しているな。いやらしいぞ、マスター」
 唇をぺろっと舌で舐める。その行為が先程のキスをカズマに思い出させた。
「フッ、ピクッとしたな……ええっ、このバカチンポめ」
 下着越しに人差し指でちょんと突く。痛くはないくすぐったいような感触だった。その一突きがさらなる揺れをもたらした。
「さぁ、見せてもらおうか。マスターのえっちなおちんちんを」
「ね、ねえイェレ」
 下着に手をかけたイェレに呼びかける。手を止めると彼女はマスターのほうを見る。
「なんだ?」
「その、おちんちんっていうの」
「ルサリィの記録情報によればおチンポ様とあるのは知っている。マスターの好きな言葉だが、あたしは好きに呼ばせてもらう」
 彼女には感情と同じように意思があるようだった。カズマは強制したくはない。ルサリィにそう呼ばせたのは命令ではなくお願いに近い。きっぱりとイェレがいうのならそれでも構わない。
「わかった。イェレの好きなように呼んでいいよ」
「そんなこと言われずともわかっている」
 ひとつのベッドの上で銀色の髪がそっと浮く。興奮の度合いを伝えるように赤い粒子が髪から沸き立つ。他のアンドロイドとは違う妖精のような輝きにカズマは触れる。
「どうした、マスター。やめてほしいのか?」
 下着は少ししか動いていない。包まれていた股間に外気が流れ込んでくるがまだ性器は見えていなかった。
「イェレの髪、綺麗だなって思ったら触っちゃった。いや?」
「べ、べつにそんなことはない! そんなことはないが……急に触られると、くすぐったい。それに! 邪魔だ、今はあたしが責めているんだ。マスターはじっとしてろ! バカ」
 そっと笑って髪を撫でる。彼女の人口毛は人間の髪質とは全くの別物。一本一本が線の極細い糸のようなもので、色彩も違っている。もちろん指に絡まってしまう事がなく、まるで超高級シルクのような手触りである。
「いつまで触るんだ……」
 いやなら手を退ければいい。しかしイェレは下着に手をかけたまま動かそうとはしなかった。しかも髪を撫でやすいように頭の位置も上げているようにさえ思える。とはいえ彼女の奉仕を待ち遠しくもある。名残惜しかったが手を引っ込めた。
「まったく……。そらっ、下着を脱がしてやる」
 再び彼女の番となる。下着がずり下げられついに勃起した肉棒が露出した。取り払った下着を片手に嘲笑うように見下ろすイェレ。だがすぐに彼女の目は大きく開いた。
「ど、どうかした?」
 固まったように動かなくなってしまった。エネルギーが不足したのかと焦ったが違う。もしそうであれば自動制御バランスが取れず身体が落ちる。イェレはなにかとんでもないモノを見て驚いているようだった。
「こ、これが……おちん、ちん?」
 しばらくしてようやくイェレが口にした。
 再び密着するように近付くと露出したペニスの間近にやってくる。
「どうしたの?」
「ん、いや、なんでもない! で、デカいじゃないか」
 恥ずかしそうに見ていた。先程、指で突いたときやルサリィの情報から形は解っていたはずである。なのに彼女は興味津々といった様子で見回している。
「亀頭部分もよく肥えているな。え、エラのほうもだ。まるでマスターのいやらしさが具現化したみたいじゃないか」
「そうかな? フツウだと思うよ」
「フツウ!? これでフツウなのか……だが、こんなモノを挿入したら、壊れてしまうぞ」
 そんなわけはない。
「それよりも早くなめなめして欲しいなぁ」
 まだ手にすることもないイェレにいう。
 我に返ったイェレはようやくその肉棒を手にした。長い指は肉竿をそっと撫でるようにしてから握った。握力は弱く、手のひらで揉むようなものだった。
「焦るな、バカマスターめ」微笑んで「最初の奉仕だ。あたしのフェラホールド、じっくり味わってくれよ」といった。
 ペニスを自分の舐めやすいほうへと向ける。イェレの指は彼女の言葉遣いとは違って優しかった。まったく痛みを感じさせないまま方向を修正され、彼女の口が開かれた。その口の中にはたっぷりと唾が溜まっていた。
 亀頭の先へ唾がかかる。生暖かいゼリーのような粘り気のある唾だった。
 てらてらと光るようにコーティングされると、こんどは頬を伸ばす。ひょっとこの仮面のような下品な面構えになった。褐色肌の先端にあるピンクの唇が近付いてくる。
「んっ……んぅぅ……」
 彼女の唇が吸い付いてくる。吸盤のようにぴったりとひっついて隙間がなくなった。
「くぅっ! ううっ!?」
 カズマは情けなく声を上げた。これがキスだったらまだ堪える事も出来ただろう。だがイェレの唇の間、本来は空洞となる中央にもう1つの蠢く物体があった。
 舌だった。蟲のようにうねり暴れまわる。尿道を貪りほじくるような暴れ舌。その動きに翻弄されてしまう。
 イェレはそんなマスターをみて笑った。ペニスをしゃぶりだした女の顔というのはどれも下品だが、彼女の容姿が淫魔サキュバスのごとく感じさせる。
「ふぅ……ふぅ……マスター、はじめるぞ」
 頬張ったまま喋った。音声はクリーンでアンドロイド特有のシステムだった。
 言葉のあとイェレの唇が亀頭全体を包んだ。裏唇でしごかれると熱い口内へ招待される。さらにイェレの口は動き竿を飲み込んでいく。口内がどこまで続いているのか気になった。いつのまにかペニスは根元まで彼女の口内に包まれていたからだ。
 亀頭がコツンと音を立てるように壁に当たる。どうやら喉についたらしい。行き止まりと言うわけだ。軟骨のような壁が亀頭を包み込む。
 竿には先程蠢いていた舌が絡みつき研磨するようにスクリューする。
 気を抜けばあっという間に射精してしまいそうだった。
「もうダメか? まだ準備中だぞ」
 テレパシーのように声がした。よくみればヘッドギアから声が出ていた。
 準備は続く。シーツと尻の間に腕が忍び込んでくる。両足が彼女の脚で絡め取られがっしりと固定された。自由になるのは腕と腹筋から上だけ。カズマは頭の傍にあった枕を手にして首下に敷いた。何もせずイェレを見ることができるからだ
「さぁ、はじめようか」
 再びヘッドギアから声が漏れる。ぐっと堪えた瞬間。
「こぉぉぉ! こぉぉっ! ぢゅゅゅううううう!」
 喉の奥から音が鳴った。見えない口内で渦が巻いた。唾が喉とペニスを研磨して、強烈な吸引力で嬲られる。
 柔らかな頬の裏肉が竿にねっとりと絡み、浮き出た脈を激しく揺さぶる。
「んじゅぅぅぅぅ! こぉっ! ふぅ、じゅるぅぅぅうう! ずぼぼぉぉ!!」
 吸引のなか、口内で何かが動いている。考えるまでもなく舌だとわかる。粘膜の1枚舌はペニスを蹂躙する事が大好きで外周すべてを愛する。
「いやらしいなぁ、マスターは。そんなにあたしの口が好きか?」
 バキューム音とぺちゃぺちゃという唾液の音が口からしている。ヘッドギアから漏れる声にカズマは首を縦に振った。
「イェレの口すごくいいよ! もっとしてくれ!」
「まかせろ、このままはしたないエッチなチンポをあたしのものにしてやる」
 ペニスを咥えたまま話す光景は人間には出来ない。まるで会話と口内が別人、別世界のよう。
「んじゅぅ! ンンッッ! こぉっ! ずぢゅううう! ちゅぅちゅちゅちゅっ!!」
 かってに腰が浮き上がる。イェレによって押さえられていても弓なりになってしまう。
「腰が浮き上がっているぞ。もっと力を込めてやる」
「頼む!」 
 こみ上げてくる射精への情熱に足の指を丸めた。
「じゅじゅじゅじゅ! じゅびゅぅぅ! こっ! ぉっ! ぢゅぢゅぅっ!」
 さっきまでよりもっと強い音とうねりだった。ペニスが根元から外れてしまいそうなほどの強烈さにカズマは悶絶した。
「こっちもいじってやる。安心しろ、金玉は大事なところだ。痛くはしないさ」
 腰を押さえつけていた腕がすっと股間へやってくる。尻の間を縫うように這う。彼女の腕に装着されているカバーがくすぐってくる。
「まさかっ! くぁっ……」
 股の間で熱くなった陰嚢はしわを伸ばしきっていた。ここ数日のセックスにめげず、大量生産をかかさなかったせいで大きく膨らんでいる。イェレは溜まっている精子の量をその指先で感じとった。
「いやらしい……ここに破廉恥なマスターの子種がたっぷりと溜まっているぞ。女を犯してモノにしようとしているやつらだ。この熱量……もしかしたらアンドロイドも孕んでしまうかもな」
 極上の賛辞ともとれる言葉にカズマは気をよくした。イェレの髪を再び撫でる。
「フンッ!」
 わざわざ声を出すと陰嚢を持ち上げる。中身のつまった陰嚢を指先で撫でまわす。
「ぢゅぢゅぢゅっ!! ぢゅぅぅ! ずぢゅちゅううううう!!」
 喉の奥で亀頭も震わされる。
 もっとも敏感な部分が別宇宙に漂うようだった。
「フフッ、もう少しでイクのがわかるぞ! ほうら、あたしの、口マンコでイッてしまえ」
 舌が裏筋を舐め上げた。
 尻の筋肉をぎゅっ締めて射精を堪えた。解放されたいという気持ちともっと味わっていたいという気持ちが交差している。
「我慢するな、あたしとのセックスはこんなものじゃないぞ」
 足に彼女の股間が擦り寄ってくるのが感じられた。ボンテージスーツのデルタ地帯、股間の食い込みと確かな湿りが射精への我慢を吹き飛ばす。
「もう射精すよ!」
 今度は言葉ではなく動きだった。
 舌は何度も裏筋だけを責めるように往復してくる。唇は吸い付き上顎は亀頭を擦ってくる。もちろん口内の蹂躙だけで済まされない。陰嚢はマッサージを超えてポンプを押すように指圧される。
 射精というよりも吸精に近い。精液を貪る淫魔そのもの。
「すびぶゅ!! ずちゅるるるるっ! ふぅん! ぶぢゅぢゅぢゅっっ!!」
 なんとしてでも吸い出そうとする淫猥な響きに堪らず、力を抜いた。髪を撫でた手を頭に乗せて押し付ける。
 ついに腰を突き上げるようにして浮かばせる。イェレもそれが射精の瞬間を表していることぐらいわかる。だが精液の噴出を受けるのははじめてのこと。獣のような射精は彼女を驚愕させた。
「ふぐっ!? ンンッ! んぅ、じゅずぅ! ずずずずっ!」
 喉奥で受ける精に負けず飲み干していく。
「なんて濃厚な……これがマスターのザーメンか……ほんとうにいやらしいなぁ、喉に絡み付いてくるぞ」
 射精の気持ちよさにカズマは酔っていた。
「んぐっ……んぐ……なんて、濃いんだ。まったく……」
「ありがとう、イェレ。気持ちよかったよ」
 力を込めていた手を緩める。そっと髪を撫でるとイェレは口を離した。
「フッ、当然のことをしたまでだ。マスターとはこれからもっと深い関係になるんだからな」
 膝で立つと背を正した。口元を拭うようにして自慢のボディを見せつけてくる。
「そうだね、イェレはもうオマンコ濡れ濡れになってるみたいだし」
 ボディスーツの股間はしっとりと濡れている。挑発するような淫靡さに磨きが掛かっていた。
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2013-01-24 : 小説 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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之ち

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之ち(ユキチ)

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