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Chapter49-1 巨大モンスター出現! 烈火の将出陣!

『原作』魔法少女リリカルなのはシリーズ
『人物』シグナム

 ドスケベアイランド南方、クリスタルブルーの海と青空が地平線まで広がっている。
 どんなに曇った心も一瞬で晴れにさせてしまうほど鮮やかな景色。その光景に誘われるようにやってきたのは軽装の美女二人だった。
「ほんまいつ来ても爽快な景色やな~!」
 元気いっぱいに声をあげたのは八神はやて。ドスケベアイランドにはもう何度となく足を運んだ常連だ。
 年中常夏のドスケベアイランドの太陽の下だ。無論いつも着ている制服ではない。
 黒のビキニブラにチェック柄のシャツを羽織り胸を押し上げるようにくくっている。おかげで急ともいえる腰のくびれとへどが丸見えだ。その下には下手をすれば大事な部分が見えてしまいそうなぐらいのホットパンツを履いている。
 そんな開放的な服装はまさにビーチに相応しく、男たちの視線を浴びるためのものといえる。
「シグナムもそう思うやろ~」
 はやては麦藁帽子を押さえつつ、隣りに立つ背の高い相棒に声をかけた。
「そ、それには同意しますが……その、こういう格好をするのはちょっと恥ずかしいというか……」
 元からなのかすっかり場慣れしたはやてと違ってシグナムは顔が赤かった。いつもは毅然とした態度を取るのだが口調もたどたどしい。
「なにいうてんの、シグナムの魅力を引き出そうと受付さんが用意してくれたんやないの。ちゃんと着とらなあかんで~」
「しかし……」
 ビーチに来る前のこと、いつもの制服姿だったため受付けの女性が見かねてシグナムに服を貸したのだ。
 親切心からの物だったので断れなかったのだが着ようとして驚いた。シグナムが受け取ったのは、背の開いたドレスのようなトップ。さすがに背中がすべて見られるのは我慢ならず、いつもポニーテールにしている髪を下ろした。
 そのトップだが、開いているのは背中だけでない。胸元までもぱっくりと開いているのだ。シグナムの育ちすぎな乳房は両サイドから丸見えになっている。へそは隠れているがこれを着て恥ずかしがらない女はいない。
 シグナムは何かあるたび胸を押さえて隠そうとする。
「あかんよ。ほらっ、もっと見えるようにせなっ」
 もぎゅっとはやてが裾から手を入れる。
「あ、主っ! ここは往来で、おやめください!」
 さすがにいつものスキンシップもさせてやらない。はやては仕方なく手を引っ込めた。
「じゃあ、こっちはどうやろなぁ~」
 スケベ親父さながらでシグナムのスカートをめくろうとする。これが男ならセクハラで斬られているだろう。
「やめてくださいぃ! 主ぃ!」
 普段履いているスカートよりももっと短く、パンティラインの浮き上がりそうな白のスカートがしわを深くしていく。
 行き来する男たちは足を止め、イチャつく彼女たちに目を向けた。誰が最初に声を掛けるのか、互いに窺う。
 ここはドスケベアイランドだ。男が求めれば、従うしかない。ピンク髪の巨乳美女となればかなりの争奪戦になる。
 男たちが極上のビーチフラッグにスタートダッシュを決める前、1人の少年が走ってきた。
「はぁ……はぁ……はぁ……大変だっ! たいっへん……う、うわぁ!?」
 少年はよっぽど急いでいたのだろう。足が絡まって、バランスを崩した。
「あの子!?」
「ふぇ?」
 シグナムが少年に気づいた。はやての手からさっと放れると、今にも車道に飛び出しそうな少年に向かう。
 バランスを崩した少年は身体が倒れていく。車道に出ることはなかったが、転げていく。
「う、うわぁぁぁ!」
 悲鳴を上げたが少年は痛みを感じなかった。転がる途中、なにか柔らかいものに包まれた。
「あまり慌てて走るな。危ないぞ」
 少年は顔を包んでいる柔らかな物体を手にしていた。指を動かすとシュークリームのように沈んでいくのに肌触りは艶々だった。
「お、お姉さん……お、おっぱいだぁ!?」
 少年の顔を包んでいたのはシグナムの乳房だった。
「こ、こらっ暴れるな! ンッ、こ、こらぁ、やめないか!」
 本能で動いている少年からシグナムは咄嗟に放れた。あどけない顔をしているが明らかに乳房の揉み方を熟知していたのだ。
 まだ性に関して経験のないシグナムだが危険であることぐらいは察することが出来た。
「その子、どうしたんや?」
 はやてがやってくるなり、いった。膝をちょっと折り曲げて覗き込むようにする。膝には手を置いていて少年の視界に入るように谷間が強調されている。
「おっぱい! じゃなかった……怪物! 怪物がでたんだ! すぐに警備の人に伝えないとっ!」
 美女二人の乳房を見てしまえば、口から「おっぱい」と出るのも仕方ない。少年は再び、真剣な表情に戻る。
 よく見れば額から汗が流れているが、暑さで流れているわけではなさそうだ。あまりの慌てぶりにシグナムはいつもの、戦いに赴く騎士の表情になる。
「少年、怪物はどこででたんだ?」
「あっちだよ! あっち! 中級者用のダンジョンにすっごいでかいのが!」
 少年が指差した方角は緑地帯。ドスケベアイランドでも危険地帯として名高いダンジョンのある場所だ。戦闘能力のない者は近付く事のないジャングルを見て、シグナムは少年の肩に手を乗せた。
「私が行く。案内しろ」
「おっぱ、お姉さんが? でも、危ないよ」
「安心しろ。これでも烈火の将と呼ばれるヴォルケンリッターの騎士だ。遅れを取るとは思わない。主はやて、すまないが」
 シグナムの判断にはやてはうなずいた。
「シグナムの好きにしてええよ。うちは警備員さんに連絡してくるさかい、先に行っといで」
「わかりました。少年、案内してくれ」
 戦いとなれば水を得た魚も同然。先ほどまでの可憐さあどこかへと消え去り、凛々しさ全快となる。
「うん! あ、ぼくの名前だけど少年じゃなくて貴弘だから」
「ならば貴弘、行くぞ。レヴァンティン!」
 首から下げている剣型のネックレスを谷間から取り出した。声高らかに叫ぶと炎と光がシグナムの身体を包みこむ。
 光の中、ネックレスは見事な剣と変化を遂げ、シグナムの手が掴む。一瞬にして、受付けから貰った服が消滅し豊満なバストから腰までを朱色のインナースーツが肌に直接装着された。
 ボディラインぴったりのインナーの上に今度は白のジャケットとスカートが装着された。最後にガントレット、ブーツ、プレートアーマーが装着されると彼女は烈火の将たる騎士へと変身完了する。
 変身が完了すると光が消えた。
「すっごいやぁ……」
 貴弘が声を上げる。先ほどまでの軽装からは想像も付かないほど格好いい騎士がいたのだ。
「つかまれ」
 手を差し出すシグナムだがどこにどうつかまれというのか、貴弘は困惑した。
 騎士といっても女。豊満な胸だけでなくしなやかな柳腰が少年の男を誘惑する。さっきは偶然にも彼女の胸にタッチできたが今度は違う。触れれば斬るというぐらいの強さを出している。迂闊なことは出来ない。
「どうした?」
「だって……」
 目つきも違う。眉から目尻までキリっとしている。貴弘はその強い視線から目をそむけた。だがすぐに肉感的な胸元が目に飛び込んでくる。さらに下へ視線を落とす。すると今度はインナースーツの前垂れと前開きになっているスカートからまろびでた素足がある。その甘美な誘惑が貴弘の純情を弄ぶ。
 少年の心の戸惑いにシグナムは気づかないまま手を伸ばす。
「なにをしている。ほらっ、急ぐぞ」
 伸ばした手は貴弘を無理やり抱えた。自分の側へと引き寄せるとそのまま浮遊する。
「えっ、ええ!?」
「驚くな。暴れると落ちるぞ」
「……うん」
 胸の谷間に挟まれるように貴弘は抱えられていた。落ちたくない一心から腕をシグナムの背へとまわす。
 硬い筋肉の質感はあるが女としての肉付きもまた同様に感じられる。力強さと女々しさの融合体、まさしく女騎士特有の肉体だ。
 特にインナーの薄さを頬に感じる乳房の質感。騎士用の戦闘服といえば身を守るために硬いはず。それがまったくない。それどころかぴっちりと肌とすり合わせているかのようだ。出会い頭に感じた弾力がまた甦るほど薄かった。
 貴弘がその巨大かつ芳醇な香りを放つ乳房に目を凝らすとぽちりと不自然な突起がある。突起は間違いなく乳首だった。シグナムはブラウスの類を装着していない。見事に乳輪まで浮かばせた見事な戦闘服だといえる。
「あっちでいいな」
 シグナムは急上昇し、目的の方向へ向かって飛翔。翼のない彼女だがいとも容易く空を泳いだ。
 地上では彼女のスカート内部を見ようと男たちが見上げていた。まさに彼女は翼のない天使そのものだった。
「シグナムさんはどうして飛べるの?」
「どうしてと言われてもな……元の世界で出来たことだ。こちらの世界でも出来ると説明されたんだが」
 ここで貴弘に説明しても時間がかかりすぎる。シグナムは言葉に詰まった。
 ドスケベアイランドでは元の世界で培った能力をそのまま発揮できるようになっている。いくらか変化があるにしても戦闘力はそのままだ。
 たとえばシグナムの場合、デバイスであるレヴァンティンは人格や言語が変わっているが変身能力、戦闘能力は変わらない。よって彼女が空を飛ぶことはなんらおかしなことではない。
 おそらくシグナムの実力であれば、全力を出せば他世界が重なり合うこの世界でも遅れを取る事はないだろう。
「まぁ魔術や魔法の類だと思ってくれればいい。わかるか?」
「うん、わかるよ!」
 あながち間違いではない。貴弘が笑顔で納得すると微笑み返す。
 貴弘を抱えたままのシグナムは緑地帯の上で移動を止める。
「あそこ! あの看板のところ!」
 大きく『巨大モンスター出現中!!』と書かれたカラフルな看板がある。緊張感のない看板だった。
「なんだ、あれは……本当に危険なのか?」
「危険だよ! 早く行こうよ、シグナムさん!」
 貴弘は真剣だった。純真な少年にはっきりと言われるとシグナムは考えを捨てるしかなかった。
「そ、そうだな、よし」
 降りていくと周囲には誰もいなかった。空から見えた看板があり、看板のすぐ傍には大きな穴があった。穴といっても足元ではなく眼前。かなり後方まで続いている。
「これがダンジョンというものか……想像と違うな」
「そんなことよりこの怪物を早く倒さなきゃ!」
 光の届かないダンジョンの入り口を見る。奥からは確かに禍々しい気配を感じる。
「貴弘はここで待っていろ。私が倒してくる」
「気をつけてね。シグナムさん!」
「案ずるな。私はベルカの騎士だ、その強さ見せてやる」
 シグナムはダンジョンの奥へと歩みだす。いわれたとおり貴弘はその場を動かなかった。見えなくなっていくシグナムに手を振って「頑張ってね~」と声をかけただけだ。
 踏み進む足場は岩と泥ばかり。側面の壁や天上も変わらずである。ダンジョンというよりは洞窟だった。
 はじめて入るダンジョンを奥へと向かうと徐々に足場が傾きだす。入り口は地上にあったがどうやら地下に続いているらしい。
「これがこの世界のダンジョンか……ん?」
 太陽の光がなくなるが、明るさは変わらなかった。理由は頭上にある。どういう仕組みか不明だが頭上に赤いゲージと数字が浮かんでいるのだ。『9999』とあり変化はない。それらの表示が辺りを照らしていた。
 不思議そうに見ているとレヴァンティンがまったく別の音声で語りだす。
「ヘルプが必要ですか?」
「な、なんだ?」
 レヴァンティンは単なる剣ではない。彼女にとっての相棒そのもの。それがまったく別の音声で話をはじめれば驚くも無理はない。
「ヘルプが必要ですか? シグナムさま」
「ん……」怪訝な目で見て「頼む」といった。
「了解しました。現在、シグナムさまの頭上に表示されている数値は体力です。これが0になるとダンジョン入り口へ強制送還されます。死亡することはないのでお気軽にプレイしてください」
「体力……また妙なシステムだな。この赤いゲージはなんだ」
「興奮ゲージと呼ばれるものです。シグナムさまが性的興奮を感じると変動します。現在は通常ですので最大値ですが、ゲージがなくなるとシグナムさまのお身体はいわゆる絶頂、アクメします」
 じっとレヴァンティンを見つめる。
「……なにか説明に問題がありましたか?」
「貴様、私を愚弄しているのか? 私は誇り高きヴォルケンリッター、ベルカの騎士だ。貴様のいう卑猥な状態になることはない」
「そのように記録させていただきます」
 レヴァンティンの形ではあるし、能力も感じる。だが相棒と違うなにかだった。
「騎士をなめるな!」
 一喝し、再び歩を進めるとなにやら妙な場所にでた。
「……肉、か? 悪趣味だな」
 眼前に広がるダンジョンはピンク色の蠢く肉で出来上がっていた。肉壁は波打つように蠢いて光を放っている。あまりにも生物めいていて、シグナムであっても嫌悪するほどの醜悪さだった。
「匂いもきついな……この粘りはなんだ」
 蠢く肉には膜のように粘液がこびり付いている。肉から脂のように沸いているらしい。
 ぬめぬめとした肉の洞窟は見る限りどこまでも続いている。シグナムは再び歩き出した。
 シルバーのブーツが肉を踏む。油断すると肉のうねりにバランスを崩す。一歩ずつ、慎重に進んでいくしかなかった。浮遊することも可能だが天井は低い。浮遊で余計な力を使いたくなかった。
「このダンジョンの怪物とやらはどこにいるのかわかるか?」
「お答えできません」
 レヴァンティンは知っているようだが口にしない。
 体力は『9999』のままだが疲れてくる。いつのまにか肉が足に絡みだしているのだ。泥のなかに足をつけるようで体重をかけると沈んでいく。
「これでは……」
 時間が掛かりすぎる。そう言おうとした瞬間、首筋にひんやりとしたなにかが落ちてきた。
「……ッ!?」
 手でなにかを拭う。肉からにじみ出てくる粘液だった。天井を見ると氷柱のようになった箇所から零れている。
「粘液です。感度上昇の効果があります」
「なにっ!?」
 頭上の赤ゲージがわずかに減っていた。
「浴びるのは危険というわけか。一応、用心するか……」
 さらに進んでいくと、妙な匂いが漂ってきた。肉の生臭さならわかるが匂いはオレンジのような甘さと酸っぱさの調合された香りだった。
 シグナムは鼻先に漂う香りに驚きつつも、この環境のなかで得られる癒しに腹いっぱいまで吸い込んだ。
「発情香、嗅いだ者はもれなく発情します。お気をつけてください」
「ハッ!? なにぃ!」
 遅かった。あまりにも遅い警告だ。
 腹いっぱいまで吸ったシグナムは慌てて吐き出そうとしたが、相手が匂いではどうすることもできない。すでに肺のなかは発情香で満たされている。
「ゲ、ゲージは……なんだ変化がないな。私とした事が慌てすぎたか」
 確かにゲージに変化はない。
 シグナムは気を取り直して進む。いや、進もうとした。
「ッ!?」
 今度は足が動かない。見ると肉壁がへこんでシルバーのブーツだけでなく足首までがっちりと絡んでいる。どうにかして抜けないか動かしたがぴくりともしない。そのうち、肉の滲み汁がブーツの中に染み込んでくる。
「なんと気持ちの悪いダンジョンなんだ……斬るしかないか」
 レヴァンティンを鞘から抜くと足に絡んでいる肉に振り下ろす。
 ぶしゅっと音が鳴った。突き立ったレヴァンティンで足の周りを抉るように斬る。あとは足を浮くだけだと思ったが手の動きが鈍った。なにかに引っかかったのだ。だがその何かがわからない。まるで誰かが剣先を掴んでいるみたいに思える。
 シグナムは無理やり動かすとさらに絡まって動かなくなる。すると切れ込みの間から粘液が血のように噴出した。
「ぐあぁっ! 熱いっ! なんなんだこれは」
「粘液『強』です。通常の粘液よりも濃度の高いものです。シグナムさま、警告しておきます。これ以上の粘液または発情香を受けるとゲージの変動が急激に始まります」
 インナースーツに付着した粘液を拭う。しかし粘液は意思をもったように剥がれず染み込んでいく。肌にインナースーツを直接着ているシグナムはその粘液を肌で感じ取った。
 火傷してしまいそうな熱量を持っていた。匂いも強い。生臭く、とても嗅げるものではない。それが自分の服を汚しているとなると我慢できない。
「こんなことで、私がどうにかなると思うな」
 未だ敵と退治する事もできていない。なのにレヴァンティンは動かない。足も動かない。身動きの取れなくなった状況だ。気を強くもっていても次の一手がない。
 肉壁という蟻地獄だった。
「これならばいっそ、この肉を燃やし尽くすか」
 力の消費は仕方が無い。シグナムはその身に宿る炎を作りだそうとする。突き刺さったレヴァンティンが熱く滾る。炎が刃を焦がし始めた。
 絡まっていた肉がゆるくなる。
 そのとき、シグナムの股下から一本の管が飛び出した。
「なっ!」
 指1本分ほどの細い管はレヴァンティンを持つ右手に絡みついた。尋常ではない力を持っていた。さらに管は粘液を纏っている。するすると腕に巻きつくと骨を軋ませるほどの力を加えてきた。
「なにをする! このっ! 放れろ!」
 左手を動かそうとしたが動かなくなる。管は1本ではなかったのだ。左手首にも管が絡みつき、自由を奪う。ガントレットのなかに粘液が浸透し始めた。
 レヴァンティンを拾おうとするが手が届かない。さらに管が増え足に巻きついてくる。何物にも覆われていない素足は一瞬で粘液に塗れてしまう。腰にも1本、絡み付いてくると今度はシグナムの身体が持ち上げられた。
「何をするつもりだ……こんなっ馬鹿げた……んっ!?」
 突如、天井からなにかが降ってきた。視界を覆い尽くす平らな物体。肉の壁をそのまま切り取った膜のようなもの。
「ふぐぅっ!? うぅぅ……」
 視界を覆ったその物体は生々しい感触を与えつつ、シグナムの顔面全体を覆う。
 首を振ってはがそうとするがどうにもならない。鼻に香る匂いはオレンジのよう、あの発情香なる匂いと全く同じ体臭を持っている。

 ……いかん! これは、嗅いではならないっ。くそ! はがれろ。

 息を止めるが無駄なことだった。人である以上、息をする。発情香を吸い続ける事となった。さらにシグナムの顔を覆った膜はうねりをはじめていく。硬くひきつった頬に波を起こしマッサージでもするように蠢く。
「シグナムさまの興奮ゲージが下がっています。気をつけてください」
 レヴァンティンのナビは告げるだけだ。

 ……気をつけろといわれてもどうしろというんだっ。

 身体が火照りはじめている。己が作り出す炎ではない。なにか別のもっと生物としての火照りが全身から発せられている。

 ……これが感じるということなのか。い、いや、何を考えているんだ私は。私は誇り高きヴォルケンリッターだ。この程度、戯言にすぎん。

 ぎゅっと拳を握り喝をいれる。
 肉の壁からは新たな管が出現した。今度の管は触手とよぶべきだろう。人間の手首ほどもある太さを持っている。内臓器官の一部を膨らませたような不気味な触手はシグナムの乳房をぐるぐると巻いて縛った。

 ……なんだっ、胸になにかが巻きついて・・…まさか、やめろ! こんな状態で触れられたらっ! ンンッ。

 乳房に巻きついた触手が蠢くだけで全身が熱くなってしまう。強張らせる身体を弓なりにさせる。
「フゥーーー!! フゥーーー! んぐっ……ふぅぅ、ふぅぅ!」
 膜に覆われるなか、鼻息を荒くしていた。身体の内側から熱がこみ上げてくる。
 身体の自由を奪った触手は一同に動きを加速させ、撫でるように絡み付いてくる。
 シグナムの興奮ゲージが短くなっていく。体力を示す数字は変化がない。ただ興奮ゲージだけを削っていく。
 ゲージは抵抗も回復もないまま半分を切る。そしてシグナムへの侵入が始まった。
 初撃は鼻である。ぴったりと覆っていた膜は細く薄い管を鼻に差し込んできた。美顔のなかにある鼻毛と鼻くそを掻き分けて奥へと侵入する。

 ……やめろ、鼻がぁ、なんなんだ……なにをするつもりだぁ。

 管の動きは止まらない。するすると侵入して口の中へと踊り出た。すると膜が強烈に膨らんでいく。風船のようになると一気に中身をぶちまけて飛散した。中からは粘液ではなく、水のような果汁が飛び散った。匂いと同じでオレンジの味がした。
 果汁は細いチューブ状の管を通りシグナムの口内に浸る。
「げほっ! こぉぉっ……げふっげふぅぅ……」
 外と内、両方からの汁でむせる。いくらか飲んでしまった。チューブ状の管を吐き出すが口内には大量の汁が溜まっている。
「シグナムさま、発情果汁をお飲みになられましたね。危険です。ただちにダンジョンから撤退してください」
「発情果汁だと……なぁ、なにをいってるんだ……」
 事態の把握をするどころではなかった。シグナムは解放されたわけではない。次なる触手がやってくる。
 側面の肉壁から出現したのは小指ほどの管。先端が針になっていた。針はシグナムの耳に向かって一気に突き進み、なんの慈悲もなく貫いた。
「っがぁぁ……ぐひぃ……いいぃんッッ!!」
 激痛が頭を襲うが動けなかった。目を見開き、歯を噛みしめる。
 この時、頭上の体力数値がはじめて10減った。
「んがぁ……こ、こんら……ああぁ……ひぁっ!」
 視界が霞む。針が身体の動きを奪ってしまった。かわりに激痛と同じくらい気持いいと感じてしまった。耳掃除のとき、感じる感度が何十倍にも膨れたようなくすぐったさだ。
 さらに肉壁から針付きの管が出現する。どれもが耳に突き刺さったものと同じだ。シグナムはその管の姿を知る由もなく、身体中、あちこちを刺された。耳穴ほどの激痛はないがふともも、ふくらはぎといった部分から首筋、上腕と場所を選んでいない。鍛えあげられた美しい筋肉の上からぶすりと刺さっている。
「ぐぅっ……こんな、こんなことでぇ……私はっ! 私は屈しないぃ……」
 一本につき10ポイントのダメージ、体力は9709まで減った。29本の針が刺さったことになる。
「触手針……刺した先からドスケベ因子活性化液を注入する針です」
「ど、どすけべぇ……因子だとぉ……なんだそれは……」
 聞いたこともない言葉だった。レヴァンティンの中の人は淡々と語る。
「ドスケベ因子……DNAに刻まれた女性特有の因子。覚醒すると性的興奮や肉体の成長が急激に促進されます。結果男性への屈服率は増大し、チンポ乞食として変化してしまいます」
「バカな! 私は騎士だ、そのようなもの……チンポ乞食などになるものかっ!」
 否定するが針の先から注入されるなにかに身体が震える。体内に注入されている何かは液体なのかどうかさえ不明だ。
「入ってきている、くぅっ! あがぁっ、なぜだっ、気持いい……くらくらしてぇ……このままでは本当におかしくなる……いかん、逃げなくては……」
 針が抜けた。跡はどこにもなかった。肌は美しいままだ。
 気の抜けたような静寂が訪れる。その瞬間を狙って全力で暴れる。だが身体を縛っている触手たちは逃すつもりはない。むしろ、さらに絡まってしまう。
「なぜだ、なぜ逃げられないんだ! なっ! なんだこのゲージの減り様は……」
 ゲージの残りは三割程度。しかも徐々に減っていく。
「バカな、なにもされていないぞ……なにも……されてないはずだぁ……はぁはぁ……んっ、なんだぁ、この感じは……」
 体内の火照りがついに押さえきれないほど外へ出てきている。燃えるような吐息を放つたび、口内にはよだれが溢れ、気丈だった目つきはとろんとしな垂れていく。四肢の力は弱くなり、逃げるどころか触手に身を預けるようになっていた。
「なにをしている。このままやられるなどありえない……しっかしろ!」
 もう一度力を入れようとしたが思い通り動かない。
 ゲージが残り1割を残すとまた新手の触手が出現する。ざらざらのモップブラシでも装着したような触手だった。肉の芽が何百と張り付いた手のひら大の先端がシグナムの股へと向かっていく。
 さすがのシグナムも恐怖した。身体の昂揚感、内側を染めている熱気が何を意味しているかわかっている。女として生きているつもりはなくとも、身体はしっかりと淫欲を刻み込みねだっている。
 スカートのなかへと触手が入り込む。足を閉じようとしたが絡みついた触手たちがそうはさせない。シグナムの意識があることを察すると大股開きにさせた。
「ぐぅっ……くそぉ、この程度の事もできないのかっ、ああっ、よせ! くるな! そんな、そんなものを……つぶつぶのざらざらで擦られたらっ……」
 ぴたりとショーツに触れた。
「ひぅっ!? ああっ、これは……いかん! やめろぉ! 本当に動かないでくれ! 今動かれたら、私はっ! 私のゲージがぁぁ!」
 盛り上がった恥丘がブラシ型触手に覆われた。ショーツ越しにぴったりと。その下にある割れ目も同じだ。ピンク色の髪と同じ色の瑞々しい割れ目は触手の粘液を塗されていく。
 尻にまで粘液が垂れてもまだ動かない。恐怖を与えつつ、頃合を見計っている。シグナムの興奮ゲージが残りわずかとなった。
「シグナムさま、そろそろアクメします。警告します。シグナムさがアクメします」
 レヴァンティンがそういった。感情のない言葉は無慈悲にもシグナムの限界を伝えている。ブラシ型触手はその言葉を聞いたかのように力んだ。
「やめ、ろ……堪えきれそうにないんだ……そんなざらざらで擦られたら……」
「繰り返します。アクメします……アクメ……」

 ずびりゅりゅずずぅぅびゅちゅずずずずずずず!!

 ブラシ型触手がシグナムの股間を擦った。
「うひぃぃいいん!? ひぎぐぅぅぅぅっ!!」
 ブラシを作り上げている肉芽は1本1本が柔軟で、ショーツを引き剥がし、シグナムの性器を削った。
 ピンク色の恥毛はすべて抜け落ちて、無理やりクリトリスが勃起させられ削られる。大陰唇は形を保持できず広がり、膣口も尿道も隠せなかった。
 長時間かけて行なわれる愛撫が一秒の間に全て行なわれた。それも女として感覚が限界を向かえる直前に、激しい刺激を与えられて。
 叫び声は確かな喘ぎ声で、時間をかけた分だけ、大きく響かせた。
「アクメしました。今、シグナムさまのお身体はアクメしました。繰り返します。アクメです」
 レヴァンティンが繰り返す。
「あぅ……ああっ、嘘だっ……こんなのははじめてだ……」
 脱力では生温い虚脱、放心。全身が炎をまとって燃え盛るようだった。
 ブラシ型触手はシグナムのアクメを悦ぶようにさらに動きはじめる。

 ずずっ! ずずびゅびゅっ! すりゅりゅりゅ……ざらざらっずずずぅぅ……。

「やめぇっ、やめてくれぇ! おかしくなるぅ! 変なのだ、身体がぁああああ! やめっ! エゥッ! ぐふひぃぃぃ!! やめろぉぉ!」」
 また絶頂。興奮ゲージは回復することはなかった。ブラシ型触手が一往復するたびに軽く3度は絶頂する。数値化世界の恐怖だった。シグナムの身体はデータによって管理され、回復する事のない興奮ゲージのせいで絶頂地獄を味わう。
「いかっんんぅ! こんなことではっ、主に申しわけない! 主の元に戻れなくなる! やめろというにぃぃ!!」
 こんなみっともない姿は見せたくない。その一心で踏ん張るが触手の前ではなんの意味もない。
 ずりゅっと動くとあっさり絶頂してしまう。
「ぐひぃぃぃ!! ああっ、あぁぁん! やめれくれぇぇなにがもくてきにゃんだぁぁ~~!」
 呂律が回らなくなる。するとブラシ型触手が一度動きを止めた。
 乳房に絡んでいた触手が動きはじめる。
「にゃにを……ひィィッ!? やめぇ! だめだ、それだけはだめだっ!」
 背を上げた触手の先端が開いた。小さな針が何千と装着された花弁だった。触手の管に続く中央の穴以外、完全に針だけである。
 狙われているのは乳房だ。粘液を吸ったインナーの下、いやらしく勃起させた乳首を浮き彫りにさせている肉鞠。肌の色は皆無だが、淫靡な香りと剥き出しの本能が静かに収縮を繰り返す。
「やめっ!」
 開いた花弁が右乳房を噛んだ。小針が乳房に食い込む。インナーは何の役割も果たしていなかった。
「痛いっ! ぐぅぅ……くそぉ、くそぉぉぉ! 痛いのにぃぃ! イク! アクメしちゃっうぅぅ! 気持ち良すぎるぞぉぉ!」
 シグナムが痛いなど口にするはずがなかった。そんな柔な騎士ではない。だが彼女は口にした。痛い、と。その瞬間、涙が零れた。
 ダンジョンに出現したというモンスターと対峙することもままならず、快楽責めで股を濡らし、はしたなく絶頂する。プライドの欠片さえ、壊されていく。
 触手がまた増えた。今度は右乳房に張り付いた触手と同じもの。痛みを訴えるシグナムに追い討ちをかけるように左の乳房にも被さった。
「ぐぅぁあぁあああああ!! ああっ、もうやめてぇくれぇえぇ!」
 叫び声が肉壁に反響する。
「い、いつのまに……こんらに減ったんだ……」
 体力が7300まで減っていた。
「そ、そうだ……体力が0になれば強制送還……だったな……」
「シグナムさまの仰るとおりです。体力が0になった場合、入り口に強制送還されます」
 この事態を解決する方法があるとすれば強制送還しかない。シグナムは半ばやけになって身体を揺らした。
「くっ、ううぅ、なんと惨めな……だが、こうするほか脱出できないなら……ぐぅぅ……ぐっあぁぁ!」
 乳房に刺さる針。痛みを堪えて、さらに痛めつける。
 体力は徐々に減り6900となる。0になれば抜け出せる。
 シグナムは自分から痛みを求めて身体を揺らす。騎士としてあるまじき行為だがこれ以外に方法がないのだ。自分の未熟さを戒めつつ、ダメージを求める。
「くそっ、はぁん、んふぅ……んんっ! 痛いのにぃ……痛いのにからだがぁ……感じてしまってぇ! 騎士なのにぃ! 私は誇り高き騎士なのにぃぃ」
 触手はじっとしていた。自ら痛みを求めるシグナムを観察するかのように。
 体力が減っていくと同時にシグナムは軽い絶頂を得ていく。ブラシで擦られているときとは違う、おだやかな絶頂。排泄の時の感覚を強めたようなゆるやかな絶頂だ。
 股間は淫液で浸されていた。
 体力残り4400。ついに触手が動き出す。
「なっ、くそっ! まだ残っているんだ……はやくっ、0にしなくては」
 遅かった。ブラシ型触手が再び股間を削り上げた。
「んあぁぁっ!! ひぃぃん、ひぁっ……あひっ、あひっ、ひひぃ……キクっ! ざらざら触手でイクぞぉ! おっオ゛オ゛ぉぉおおお!!」
 頭の中で火花が散った。忽ち絶頂し、痙攣する。身体をコントロールすることはできず、与えられた刺激によってのみ動く。
「イったぁ、我ながら変な声だなぁ……だがイってしまうのだぁ……こんなに気持ちいいのははじめてだ……ありえん! ありえんがイイぞ!」

 ずずっ! ずずっ! ずずずずずずずず!!

 奏でられる音を聴くと腰が疼く。数十回に及ぶ絶頂はシグナムの身体を作り変えていた。内股から零れる液体は女騎士の信念の綻びそのもの。鋭く尖らせた刃はしな垂れて、勃起したクリトリスが咽び泣く。
「やめろぉぉ! ふぎっ、ふごぉぉ、んっ! ごんらぁのぉは変、なのだぁ! 頭が、あそこがおかしくなってしまうぅ!」
 シグナムの股間はすでにおかしくなったあと。ブラシ型触手は性器をなぞり、削りまくる。
 ブラシの動きに乳房の触手も動き出す。無数の針でしっかりと押さえたまま、乳首を吸引した。
「あぐぁぁぁっ!? なんだっ、なんだ! 乳首がぁぁぁ! 今度は乳首がぁぁっ! 私の乳首を吸うって!?」
 インナーは破れない。ひたすら乳首を吸い上げる二本の触手。肉体の変化が始まり、乳首が長くなっていく。シグナムは自分の身体がどうなっていくか目にしていなかったが、間違いなくおかしなことになっていることだけはわかった。
「嗚呼ッ! 主! 主! 頼む、助けてくれ! このままではぁ……ドスケベボディに変えられてしまう! 誰でもいい! 助けてくれ!」
 身も心も限界だった。触手の蠢きに怯えるばかり。
 知るはずのない言葉さえ発していた。
 ブラシ型触手がずりゅりとう動いた瞬間、シグナムはあまりの恐怖に失禁する。

 ちょろろろろろろ……。

「あっ、おしっこ……わたしが、このわたしが……おしっこだと……」
 そしてもう一度動く。すでに何十回と味わった絶頂だが、今度の絶頂は違う。膣から放たれたのはジェット噴射の潮。小便とまざり、触手に浴びせた。
「おめでとうございます、シグナムさま。シグナムさまは見事、ドスケベ因子を覚醒させられました。現在ドスケベレベル1です」
「バカなことをいうなっ! なにがドスケベだ!」
 レヴァンティンの馬鹿げた言葉。まるで小馬鹿にされたようで怒鳴った。
 触手は動きを止めない。
「ぐひぃぃん! ひっ!? ひひっ、ひぃん、んひゃぁぁ~~」
 一度覚醒した身体は潮を噴くことが当たり前になる。絶頂は潮を噴くことであるというように、何度も噴射する。そのたびに新たな快楽を得られるのだと身体の奥にある女が覚える。
 そこへまたしても新種の触手がやってくる。他の触手が肉そのものに対して、新種の触手は透明で中には卵が見える。大きさは鶏の産む卵と同じぐらいだ。
 シグナムの股座はもう淫液と小水と粘液漬けになっている。肉ひだはふやけて、クリトリスは最初の頃より長く太く腫れている。子供のペニスぐらいはある。
「なんだ……何が動いている……」
 インナースーツの前垂れが邪魔で迫ってくる管が見えない。しかし、迫ってくる恐怖の集合体の気配は察する。
 シグナムはこれまでとは違うなにかを肌で感じ取り、もがいた。
 だが無駄だ。もうシグナムにはどうすることもできない。
 残り体力は3800。これが0になるような痛みを一瞬で受けられるはずもない。
 膣口に管が触れる。
「ひ、ひぃぃぁぁああ! やめろっ! 私は、はじめてなんだっ! したことがないんだ……こんなのはない! いやだっ!」
 膣口に張り付いた物の正体は見えない。ただの触手だと思ってもがく。
 はじめての性交の相手がおぞましい肉の管など考えたくもない。
「やめろぉ! そ、それいがいなら何でもする! だからっ、だから後生だ……女を奪わないでくれぇ!」
 必死に叫ぶが相手は触手。止まるはずもない。
 処女の膣穴を管は無遠慮に拡張していく。
「いやだっ……それだけはやめてくれぇぇぇ!」
 管の先端からなにかが飛び出した。粘り気の強い液体だ。
「おっ!? おおっ!? なんだぁ、なにをしたぁ~、私は、わたしのぉおまんこがぁ……熱いぃ! 熱くなってぇぇええ!? 入ってきてるっ! これは、まさか……」
 管の中を卵が通っていく。最初に吐き出した粘液は滑りをよくするためのもの。膣奥までの道を作り出すためのものだ。
 体内を熱くさせたのは膣奥を子供のベッドにするため。適切な温度にするためだ。
 卵は処女膜を破り、シグナムの膣奥へ注ぎ込まれる。
「いやだ! ぐあぁっ……ああぁ入ってくる。こ、これはまさか……卵か……」
 硬い卵の殻が膣洞をくぐっていく。ぐっと腹に力を込めるがどうにもならない。はじめて広がっていく膣壁は異物に苦しむ。
「こんな、おまえ達の子供など作るものか! うひひひぃぃん! あっ……ちがう! 違うぞ! さっきのは、決して嬉しかったわけでは……ひぃんんっ!」
 管を通る卵が膣洞を押し広げる。その度に、絶頂し、股を濡らす。
 何をされてもアクメしてしまうシグナムは植え付けられる卵にさえ、絶頂を感じる苗床になっていた。
「こんなことでイクなど……ありえん! だがぁ! だがぁ~! ああっ、身体がイキたいというんだっ、私がぁ、ヴォルケンリッターがぁ、烈火の将がぁ、オマンコを熱くさせてぇぇ……うひょぉっ!? オヒィッ! キてるぞ! 嬉しいんだ! そうだっ! そうだぁ! もっと卵を植え付けろ! 私のオマンコを燃やしてくれぇぇ~」
 快楽の勝利。
 触手たちが散々イカせた身体は抵抗力を失い、シグナムの精神を蝕む。
 覚醒したドスケベ因子が彼女の精神を作り変える。性的欲求こそが全てであると。
「シグナムさまのドスケベレベルが1あがりました」
 レヴァンティンがいった。
「そぉかぁ? れべりゅがあたっがたかぁ~! おっ! おおぉぉ! まだ入るぞ! 私の膣内はもっといけるんだ! 遠慮するなっ! んっ……なんだ、お前は」
 一本の触手が彷徨っていた。透明の管で、膣内に入っている管と同じだ。
「入るところがないのか? すまないなっ! んぐひひぃぃ! ははっ、もうすこし待ってくれ、な。膣内に空きができるかもしれ……おいっ、どこにいく……」
 触手が動いていく。シグナムの視界から消えると、スカートのなかへ潜った。
 すると引きさかれたショーツの裏、つまり卵を植え付けている管の下に這いずった。
 背筋に感じる怖気。ありえないと考えつつ、期待する箇所。
「お、お尻……か……お尻なのか? おまえ達は私を何だと思って……」
 シグナムの肛門は無理やり拡張される。
 管が差し込まれ、膣内と同じように粘液を掛けられる。腸内に卵が一個、滑り込んだ。
「これはっ……おひょっ、おおっ! オオ゛ォっほぉぉぉ~~! 尻穴のなかがぁ! ギぃんモチ゛イ゛イ゛ッ゛ッ゛!! こんなに気持ちいいなんてぇ! ありえん! ありえんが……イイ゛! 尻の穴に卵挿入されてイクぞぉぉおお!」
 雄たけびを上げて絶頂するシグナム。
 卵の数は20。膣内が18個、腸内が2個だ。ぎゅうぎゅう詰めにされた卵は膣内を圧迫させている。おかげでインナースーツの中央を通っている紫のラインがミシミシいっている。止め具がはちきれそうだった。
 妊娠したボテ腹とまったく同じようになった。みっともない敗北決定のおなかを見てシグナムは微笑んだ。
「卵いっぱいだぁ……これがおまえ達と私の子供の……」
 膣内に挿入されていた管が抜ける。最後、膣口にむかって粘液を吐きかけた。それは蓋を意味する粘液だった。
 尻穴には計5個の卵が挿入された。こちらも管が抜ける前に粘液で蓋をされる。
 あまりにも強烈すぎるひと時はシグナムを変化させていた。
 触手たちは彼女をそっと下ろす。開放である。
 残り体力1100。
 ここからどうすればいいのか、シグナムは迷った挙句、赤ん坊のように来た道を帰りだした。
 触手たちはあれだけ熱心だった責めをやめた。
 レヴァンティンはまだ刺さったままだ。無機質なデバイスはシグナムの背中に淡々と語りだす。
「シグナムさまの絶頂回数、399回。内、潮吹きが210回。お見事です。ドスケベレベル12。まずますでしょう。今回の成果、モンスターの卵23個を入手」
 なにを意味するのかシグナムはわかっていない。お腹に植え付けられた卵を抱えたまま、入り口を目指すだけだった。
「興奮ゲージの回復まで残り30分」
 レヴァンティンがなにを言おうとも聞かない。今は出口を目指すだけだ。
「シグナムさまがダンジョンを脱出できる可能性100%」
 その言葉のあと、ダンジョン全体が収縮していく。
「な、なんだ……何が起きて……」
 肉壁がぎゅっと細くなっていく。うねりが強くなり、粘液も増える。まるで粘液のなかで揉みくちゃにされているみたいだった。
「もう……どうにでもしてくれぇ……私はもうなにもできない……」
 体力が減っていく。シグナムは肉に挟まれるだけで意識がはっきりしていなかった。
 そして、急激な加速をつけられて体が入り口に向かって押し出されていく。
 誇りあるヴォルケンリッターの騎士は400回目のアクメを決めたのち、ボテ腹姿で青空に放り出された。感じる風の心地よさにその身を晒した後、地上へ落下していく。




続編というかオマケがあります。更新は2/10。
予告したとおりスカありですので苦手な人はここで終わっておいたほうがいいでしょう。

よかったら押しといてください。やる気に繋がります。


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2013-02-09 : 小説 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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之ち

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