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Chapter117 ヒーローショーを見に行ったらヒーローがメス堕ちした

『原作』俺、ツインテールになります。
『人物』テイルレッド

 ラティファからの魔法を授かったV.I.P客率いる男達が行く。パーク内ではしゃぐカップルを観ればスケベな視線で女を凝視しニヤニヤと笑う。
 いつでも手を出していいわけだがそうしなかった。
「私の案内に従ってもらうわ」
 V.I.Pのお客についている千斗いすずがさせないのだ。彼女の案内に従っていく男達はたとえトイレであろうともいすずの許可がなければ行くことは許されなかった。
「なんか聞いてた話しとちがうんじゃねーかぁ?」
 先頭を歩くいすずの後ろで1人が囁く。
「だよなぁ~、ここってスケベ女食いまくりのチンポの遊園地だって聞いてたのに」
「さっきまで大人しかったくせにさ……あのお姫様と別れた瞬間から鬼教官だぜ」
「鬼教官のデカパイとでか尻でシコリてぇなぁ~」
 4人の男たちが眺めるのはビキニ水着の千斗いすずの後姿。揺れるポニーテールと艶かしい腰つき、そしてムッチリとした豊かな媚肉がぎゅうぎゅうに詰まった赤いビキニの臀部。いすずが歩くたびに足の付け根で肉が盛り上がる。
 誘っているようにしかみえない臀部と腰の動きに男達は何度か手を伸ばしたが一瞬で取り出されるマスケット銃の威嚇で手が出せない。一度、それでも襲ってみたが容赦なく撃たれた。
「あのデカパイも、もったいねぇなぁ~。さっき犯しとくべきだったなぁ~」
「さっきから五月蝿いわよ。ほら、あなた達オタクの好きなヒーローショーの会場についたわ」
 ずっといすずの尻に夢中だったため、何処に向かっているのか見ていなかった。
 男達は眼前に広がるステージに目を向ける。
 満席の観客席だが頭髪を6割失った中年親父が大半を占めていた。ヒーローショーに子供の姿はまったくない。
「V.I.Pのゲスト専用の観客席があるから行きましょう」
「その前にどんなヒーローが来るんだよ。俺達はヒーローショーなんかみたくねーぞ」
「見てればわかるわ。それとも私を解雇して勝手に動く?」
 まったくいすずの感情が動いていない。満席の観客席のなかをいすずは水着姿で歩いていく。一歩進むたびに乳房がプリンが揺れるが如く弾む。男を欲情させるくびれから太股や男好きする誘い尻は周囲の中年男達の視線を集めていく。
「あのスケベ女……周囲の男を勃起させたいだけじゃねーか?」
「だなぁ、男の視線が自分にくるってわかってる動きだな」
「いやらしい女だよ。だからこそ、俺達がきつ~くオシオキしてやらないとなぁ~」
「他の男に取られるのはもったいねぇよ。ほら、いくぞ」
 注目を集めるいすずを追って4人はV.I.P席へと移動する。ステージより一列目に席はあった。いすずの両隣に2人ずつ座るとちょうどステージの袖から女性が現れた。
「みなさぁ~~~ん、これよりヒーローショーが、はじまりますよぉ~。よい子のみんなはお行儀よくしててくださいねぇ~」
 司会のお姉さんが観客達に言い終わると同時にステージの袖から全身黒タイツの男達が出現した。
「きゃ、きゃーーーーっ! なんなのこの変態はぁーーーー」
「ふひひひっ、俺の名前はギーグギルディ。今日の祭りはここで行なうよぉ」
 黒タイツの変態たちのなかに1人、ゴツイ鎧肌の怪人がいる。自らをギーグギルディと名乗った怪人は人語を発している。
「さぁさぁさぁ、集まった童貞の非モテコミュ症のオタクども! お前達の命をもらうぞぉ。おっとぉ、命といってもお前らを殺すわけじゃぁない。俺が欲しいのはお前達が日頃から使っている萌えってやつだぁ。お前らの煩悩をぜ~んぶ頂いていくぞぉ~」
 黒タイツの変態たちが会場の中年男たちに襲い掛かる。
「こ、これはっ! 会場にお集まりのオタクのみなさんがっ! 大変ですっ! このままだと皆さんが廃人になってしまいます! ここはヒーローを呼んで助けてもらいましょう! みんなぁ~! わたしのあとに続いて大きな声で叫んでね~。テイルレッドた~~~~~~ん!!」
 ついに発せられたヒーローの名前。観客達はその名前をあらん限りの大声で叫ぶ。
「テイルレッドた~~~~~んっ! テイルレッドた~~~~~んっ!」
 観客の1人が捕まりステージに上げられると同時に会場に赤い光が瞬いた。
 焔色のツインテールを棚引かせる幼い姿の勇姿が姿を現した。
「まちやがれっ! この変態野郎っ!」
 鮮やかな焔色した2本の結い髪。
 子供というほかない小さな体躯。
 現れた美少女の姿に観客達が沸いた。
「フフフッ、現れたねぇ、テイルレッドたん……ふひっ」
 ギーグギルディの笑みに生理的嫌悪が背筋に走る。それでもヒーローらしく背筋をピンと伸ばしレオタード状の特殊コスチュームで勇ましく立ち向かう。
「さぁ! オタクのピンチに駆けつけたテイルレッドたんですが……人質がとられております。さぁ! テイルレッドたんはどうするのか!」
 暴れていた雑魚どもが1人の観客を人質にしている。ヒーローショーという舞台にも関わらず人質のオタクの首には刃が向けられていた。
 おそらく偽物と思うもののオタクの顔は真青であった。
「助けてくれ~。俺はまだ童貞なんだ~。アニメばっかり見てエロゲーばっかりやってたらもう40になったけどまだ童貞で女の子と手もつないだことがないんだ~」
 錯乱しているようでもある。
「な、なんだぁ!?」
「おお~、なんと可哀想な男よ。不細工で心も腐っているとは……このギーグギルディがお前の人生に終止符を打って差し上げます」
 怪人自ら刃を向けるとますますオタクの叫び声が増していく。
「いやだぁ~! 俺はまだ死にたくない! 可愛い女の子とセックスしたいっ! そ、そうだ!」
 錯乱状態のオタクの目がテイルレッドに向けられた。
 子供の体躯とはいえ、女の柔肌と腰つきはレオタード状のコスチュームを着ているせいではっきりしている。特にショーツの部分は黒塗りで男の性的欲望を煽るようにも見える。
「ひっ!?」
 たまらず声をあげた。女を見られた瞬間に感じる性的な危機感からのものだ。
 このオタクは間違いなく女として自分を見ている。テイルレッドの中身である観束総二にはよくわかった。
 男同士の性の相手にむける視線がどんなものか、それぐらいまだ15歳の総二でも直感できる。
「んん~、どうしたんだぁ? 死ぬ前の最後の頼みぐらい叶えてやらんでもないぞぉ~」
「テイルレッドたんとセックスしたいっ!」
「なっ、なにぃいいいいっ!?」
 はっきりというオタクの言葉に身体が震えた。
「ほほう、それはそれは、よし! テイルレッドたんがセックスするならお前の命は助けてやろう!」
「やった! テイルレッドたん! ずうっと好きだったんだ! きみが現れてから、ずっと、ずうっと! お願いだよぉ~、俺の最後の頼みだからぁ~」
「ふふふっ、ふざけんなっ! いくらなんでもできるかぁあああっ!!」

 ……セックスだってぇ! ふざけるなっ! 俺は男だっ! いまは変身してるから女だけど、男なんだよっ! 男とセックスなんかできるかぁっ!

 テイルレッドの正体は15歳の少年。ツインテールを愛する男。たとえテイルレッドの女体となっていても心は変わらず男のままだ。
「おおっと! これはヒーロー、いえ正義のヒロインとは思えない発言ですっ!」
 男とセックスなどできるはずがない。
 テイルレッドの言葉に周囲はざわついた。
「テイルレッドたんが!? テイルレッドたんが裏切るってのか! 俺たちが人質になっても助けてくれないのか!」
 観客たちも声をだす。
「ふぇ!? ちょ、ちょっとぉ、ちがっ」
「ちがわねーだろ! やっぱりテイルレッドたんもイケメンのみに限るビッチだったわけか」
 観客は性格の捻じ曲がったオタクたち。画面越しの恋愛経験とネット上のネタ発言を間に受けて年月を過ごしただけの事はある。
 いつのまにかテイルレッドはイケメンとならセックスすると認識された。

 ……俺は男なんだよ! イケメンとだってするわけないだろ!

 総二の考えが伝わるわけもない。
「がっかりだな。あんなに美しく清らかなツインテールの女神だってのに俺達には微笑みひとつくれねぇのか」
「絶望しちゃうなぁ~、絶望だよ、絶望! 俺達童貞のまま死んじゃうんだぁ~」
「お、おい! まてよ、誰もそんな」
 観客全体に感染していく絶望。ステージの舞台などもうだれも真剣にみていない。テイルレッドを観ている者さえいない。
「ふふふ……そうだ! そのとおりだ! オタクども! これが世界ってぇやつだぁ! 俺たちオタクは生身の女と手をつなぐこともできない不潔不浄の存在! 正義のテイルレッドもご覧の有様だ! 所詮女は俺たちのことなどどうでもよいのだっ!」
 ギーグギルディの身体から黒い負のオーラが発せられていた。会場全体が怪人を強くするようだった。
「さぁ! さぁ! さぁ! ここまで言われたテイルレッドたんですがぁ~、どうするのでしょうかぁ。人質が死ぬのも覚悟でギーグギルディを倒すのか! それとも……さぁテイルレッドたんの応えはいかに!!」
 司会のお姉さんは盛り上げようとするが観客達の視線は下降気味だ。
「テイルレッド! セックス! テイルレッド! セックス! テイルレッド! セックス!」
 突きつけられている刃が首の皮を押す。ギーグギルディは本気だ。
「ふぇぇ……」
 オタクが必死になって懇願する。彼の命はテイルレッドに委ねられている。
「どうするぅ? こいつとセックスして救うかぁ? それとも俺をこいつ諸共斬っちゃうかぁ? ほれほれぇ~」
「くぅぅ……」

 ……セックスなんてしたくないけど……でも、俺がやらねぇとあの人がしんじまう。そんなのヒーローとして失格だ! くそぅ、くそっ!

 歯を食いしばるほかなかった。
「お願いだよぉおおっ! テイルレッドたん! 死にたくないよぉおおおっ!」
 悲痛な叫びに終わりが近づく。
 オタクの叫びに総二は決心するしかなかった。
「……わかった」
「おぅ? なにが、わかった、のかなぁ?」
「セ……セックス……するっていってんだっ!」
 一瞬の静寂とともに観客達の顎が持ち上がった。ステージで立つテイルレッドに全員の目が向けられる。
 ギーグギルディは向けていた刃を遠ざける。助けられたオタクはほっとしたのも束の間、テイルレッドとのことを考えて歪な笑みを浮かべていた。
「それはそれは……ではまずここにいるオタクたち全員に宣言しようか。テイルレッドはオタクとセックスすると」
「くっ……そんなことっ」

 ……そんな恥かしい真似できるかよっ!

「必要です! こういうのは形だけでも大事なんですよ。わかりませんかぁ~、オタクたちのマニアックなセンスを~」
 ステージから見れば期待する観客達の顔がはっきりと見渡せる。

 ……そんなもんわかるかっ! ってなんだよ、なんでそんな目で俺を見るんだよ……。

「オタクとは、ギーグとは、純粋なる存在でもあるんです。女の子が自分を受け入れてくれていると言ってくれればそれだけで救われるのです」
「……そ、そうなのか」

 ……オタク……ゲームとか好きな奴らのことだよな。こいつらも俺と同じで他のやつらと嗜好があわなくって……よく見たら40超えてそうなおっさんばっかりじゃねーか。こいつら全員童貞なのか!? うそだろ!? 女の子と手を繋いだ事もないとか……そんな、そんなの……。

 "残酷〟すぎる。

 同じ男としてその気持ちは十分すぎるほどわかる。いつも隣に居てくれる幼馴染みのツインテールを触れなくなったら哀しくてたまらない。彼らはそういったものもないのだ。
「俺は、テイルレッドは……オタクとセックスしますっ!」
「「うおおおおおおおおおっ!!」」
 会場のボルテージが最高潮に達する。
「それでいい。ふふっ、それではオタクよ、テイルレッドとベッドインですぞぉ~」
「やった! テイルレッドたんに童貞卒業させてくれるぅう!」
 盛り上がる会場の雰囲気に流されていくしかない。
「ここで舞台がかわっちゃいま~す! なんとなんとぉ~、現れたのはピンクのベッド! テイルレッドたんとオタクさんの初セックスのベッドです! わたしも緊張して高ぶってきちゃいましたよ~」
 あっという間だった。
 怪人の部下たちが一斉にステージを作り変えたのだ。恋人たちが戯れるための色気づいたピンクのベッドと照明が用意されるとテイルレッドはベッドに倒れ、続いて人質だったオタクが流れ込む。
「うわぁあっ! お、おお、おまっ!?」
「フヒッ、フフフ、フヒヒィッ! テイルレッドたんだぁ!」
 オタクが覆い被さってくる。ホームベースのような顔面に無精ひげと毛穴。そして黒斑の分厚い四角形の眼鏡。髪はボサボサで脂ぎっている。興奮しきっている鼻は穴が大きくなったり小さくなったりを繰り返す。
 オタクという趣向がなかったとしても女に受ける部分はどこにもない。人間というよりは性欲に素直な獣のようなものだ。
「ありがとぉ、テイルレッドたんはボクが好きだから助けてくれたんだよね」
 体重が三倍以上ある体格差で覆い被さられる。テイルレッドの能力であれば指先一つでダウンさせる事も容易だができるはずもない。
 オタクの手が手首を掴んでくるとさせたいように力を抜く。ツインテールの下を抜けるように頭の上で重ねられると腋が露出した。
「ちがっ……あっ……」

 ……だめだっ、この人は……違うなんていったらまた傷ついちまうっ。優しくしてやらないと、今度はどうなるかわからねえ。

「うん……俺、男の人が好きなんだ、えと、あ、あなたみたいな人が特に」
「うひょぉぉおおっ!! マジでマジでっ! くぅううううっ!!」
 感極まったのか、顔を近づけてくる。
「ひぃぃっ! ちょっ、くさっ! 口近づけるなぁ、んんっ!」
 近づくだけではなかった。手首を掴んでいた手を胸に押し当ててきた。
「うひょっ! テイルレッドたんのスーツすべすべぇ~、おっぱいもぉ、おなかもツルツルぅぅ~、腋も超綺麗だよ」
 オタクの指がスーツに包まれている胸を何度も擦りながら這い回る。防御のためのスーツであってもその感触は敏感なまでに伝えてくる。さらに男の体臭と口臭が鼻を突き刺すようにやってくる。
「ひゃうっ! おぉ、おまえぇ、どこ触ってっ! あっ、んっ」

 ……なんて声だしてんだ、俺。こんなキモいおっさん相手なんだぞ。


 相手は男のはずが触れられるとビクン、と跳ねてしまう。まるで女そのものになった感覚だ。
「すんすんっ! ああっ! いいよ! テイルレッドたん!」
 腋の匂いを嗅ぎ始める。恥かしさでいっぱいになっていく。
「乳首の場所はぁ、ここかなぁ~」
 スーツの表面にちょんと突起している豆のような箇所。オタクの指がそこをツンと突き、摘み上げる。
「ううひゃぁああんっ!」

 ……どうしたっていうんだよぉ、スーツが機能してないのかぁ!?

 スーツに異常はない。むしろ正常に働いている。スーツの役目というのは防御能力だけではない。触れられたことを確実に装着者へ伝えることも重要だ。不感症であった場合、危機を感じることも出来なくなる。
 テイルレッドの小さな身体を保護するため、スーツはオタクの指使いを鮮明に伝える。
「ちくびぃやだぁ、はぁ、はぁっ、んっ……ぺろぺろしちゃだめっ」
「うひひぃぃ、テイルレッドたんのロリっ子ボディ最高だよぉ」
 いやがってもやめる気配はない。乳首から乳房というにはまだ幼い胸の膨らみを手のひらで集めては揉みだす。
「ああっ、ロリオッパイ! ロリオッパイ!! 小さいのになんて柔らかいんだっ! ほらっ、気持ちいいんだろ」
「やめっ、ろぉ、んっ! ああっ! こんなぁ、いやらしいことっ」
「感じちゃってるんだね。ボク、童貞でもエロゲーでいっぱい覚えたから、大丈夫だよ。ほら、ここ、気持ちいいんだよね」
 なにを根拠に信じているかわからないがオタクは自信に満ちていた。
 指は女体を探るようにして動きまわる。特に乳房への執着が強く、乳房周辺の肉を集めるように強く擦る。
 己の本能と直結しているようだった。
「はぁ、はぁっ、ああっ、うぅんっ! あぁ……」
「はぁはぁ、テイルレッドたんのスーツぅ……じゅぶぶ、じゅちゅちゅっ」
 スーツ越しに乳首に吸い付く。粘液が染み込んだ吸盤で吸われていくようなものだった。
「ああぅ、やめっ、ろぉぉ~」
 不細工なオタクに乳房を据われているだけなのにビンビンに勃起していく乳首が痺れてくる。背筋が反り返り、内股になっていく。
「俺ぇ、なんでこんなになってるんだよぉ……」
 男としての自分が感じたことのない感覚だった。

 ……嘘だろぉ!? 女の身体ってこんなになるのかよぉ……これまでツインテールしかみてなかったけど、これって、ヤバいだろぉ。おっさんに乳首吸われるだけで感じるとか、ヤバイって!

「じゅばじゅば、じゅぢゅぢゅっ! フヒッ、テイルレッドたんのスーツって甘いのかなぁ~。すっごく美味しいんだぁ」
 スーツによだれが染み込んでくる。直接触れられていないのに、陵辱の限りを尽くされたあとのように胸全体が痺れていた。
「こっちはどうかなぁ~、じゅびぢゅぢゅぢゅぅぅううっ!!」
「ぃひいいいいいいいいいっ!?」
 乳首を吸いたてていた唇が腋に狙いを変える。やすりのような無精ひげが肌を突く。赤くなった肌を慰めるようにすかさず涎と吸盤めいた唇が外気を塞いだ。
 ぬめった唇と舌が腋のしわとくぼみをほじくる。
 直接感じるとスーツ越しのときとはうんれいの差だ。美しい流線のツインテールが揺れた。
「おおっと刺激が強すぎたのかなぁ? ごめんね」
 頭を撫でられる。
「う、うん……」

 ……なんだよさっきの。ヤバイって、これ本当にヤバイ。俺、女みたいに感じてる。このおっさんとセックスしたらどうなっちまうんだよ……。

 ようやく危機を感じ始めると視線をそらして周囲を見た。司会のお姉さんはニヤニヤしながら無言で見てくる。ギーグギルディなどいつのまにかソファーをもってきて鑑賞中だ。観客にいたってはズボンを脱いでいる者もいる。
 まるでアダルトビデオのAV女優になった気分だ。

 ……俺の、俺とおっさんのセックスがみたいってのか? テイルレッドでオナニーするのか……俺、俺を……。

 総二ではなく、新たに人格が芽生えてくる。テイルレッドとしての自分を作り上げていくようになる。勃起している男達を助けるためのテイルレッドだ。
 男達が総勃起状態の会場でテイルレッドの表情が妖しく染まっていく。
「はぁはぁ、テイルレッドたんも発情してきたかなぁ?」
 頭を撫でられると無性に嬉しくなる。女の子扱いしてくれることが嬉しくて堪らない。ツインテールに固執していた心に変化が芽生えだした。
「そろそろキスしてあげてはどうですか?」
 揺れ動くテイルレッドの心を見透かしてかギーグギルディがいった。
 オタクの視線が唇を狙う。
「キスぅぅ……やめろぉ……キスはぁ、特別な人とだけするものだぁ~」
「じゃあ問題ないよね。ふひっ、テイルレッドたん! ぶぢゅぅううううっ!」
「んんんん゛っ゛!?」
 拒む時間はなかった。オタクは迷わず唇を奪い、しゃぶる。

 ……やめろぉ、おっさんとキスなんかしたくねぇよ、はなれろ、はなれろぉ~。

 本気で動けずじたばたと身体をくねらせるばかり。
「んじゅぱあぁっ! フヒヒ、ファーストキッスぅぅ。ファーストキッスの相手がテイルレッドたんだなんて感激だよぉ。ふひっ、舌がプニプニしてるねぇ、可愛いねぇ、おじさんがもっとキスしてあげるね」
 オタクの舌が口内を舐めてくる。激しく自分勝手なキスにテイルレッドの口内は犯されてしまう。
「んあぅっ、じゅぶっ、れろぉれぉろえろぉっ!」
 考えていたキスとは程遠い口内陵辱。口の中を舐めまわす舌の動きに耐えるばかり。しかし耐えている内に頬裏や上顎を舐められると頭を撫でられたときよりも気持よく感じてくる。

 ……なんだこれキスってこんなに気持ちいいのか!? 相手がおっさんでもメチャクチャいいぞぉ。俺からもしてやったらおっさんも気持よくなるのか?

「へろっ、んじゅ、れろれろぉ~」
 オタクの舌と舌を絡めると舌肉同士が擦れて体の内側が痺れる。
「はふっ、ぶじゅっ、えへへ、テイルレッドたんの顔がアヘ顔っぽくなってきたねぇ」
「アヘがおぉ~?」
 蕩けた瞳は上を向き、唇はだらしなく開いている。
「うん、アヘ顔。えっちな事してるときに感じすぎちゃった女の子がそんな顔するんだよぉ~」
「ふぁぁっ、んじゅっ、はぁ、アヘぇ~、がおぉ~」
 舌と舌の間に糸を引く。
「ふひっ、もっと蕩けさせちゃうよぉ。童貞だけどキスでテイルレッドたんをイカせちゃうぞぉ~」
「んあっ、ああっ、はぁんっ、ぶぢゅぢゅぅぅ、れろれろぉ、んあっ」

 ……ヤバイ、ヤバイヤバイ! 舌がおっさんの舌に触れると変な声が出ちまう。口の中が犯されてるみたいだぁ、こんなキスが、キスがぁ~。

「すっかり蕩けちゃったね。ほらぁ、俺のよだれをた~っぷりあげるねぇ」
「んぐ、んぐ、んぐ……ふぇぁあ……」
 舌が歯茎を圧す、上顎をツンツンと突く、舌同士を絡み合わせて擦りつけてくる。
「なんだこれ、なんだこれぇ、らんらこれぇぇ」
 舌を引っ張られ外に出されたかと思うと唇で挟んで吸われる。オタクに吸い寄せられているうちに下腹部に熱いものが生まれた。
 初めて体験する感覚に戸惑う時間もないまま、からだが跳ねた。
「――――――ッ!?」
「デュフ、初イキ? 初イキだねぇ~」
 虚ろな瞳で観るオタクは嬉しそうに笑っていた。
 ベッドで繰り広げられる睦言を見ていたギーグギルディはソファーに座りながらひそかに微笑んだ。

 ……おっ、今絶頂ったねぇ。グフフ、テイルレッドたんは可愛いよぉ。情報によると男とのことだけど関係ないよね。ここにいるオタクくんたちにアヘ顔メス堕ちヒロインにしてもらいなよぉ。

 ステージの上での絶頂は観客達の目にも止まっている。
 常軌を逸した快楽の片鱗を感じたテイルレッドこと観束総二は深く息を吸うだけしかできない。荒れた気を静めようとするがまったく身体から熱が冷めない。
 むしろ求めて熱くなる。
「絶頂したねぇ。わかるよぉ~。エロゲーやりまくってるからすぐわかっちゃうよぉ。テイルレッドたんは絶頂したんだよぉ」
 真実を告げながらオタクは指を口の中へと挿入した。
「したぁ、これぇ~、これぇはぁ絶頂なんらのかぁ~」
 指が舌に触れてくる。ふにふにと感触を楽しむように挟まれる。
「ふあぁっ、ふえぇ、んあぁあ」

 ……これが絶頂ってやつか。なんて気持ちいいんだよ、自分でするときと全然違う。女の子ってこんなにいいのかよ……。

 キスと愛撫だけで絶頂を経験した観束総二ことテイルレッドは自分の身体に潜んでいる女をようやく身をもって知った。相手がどのような男でも女である以上、肉体の感覚が感情を圧倒する。甘美なる官能の極地に至れば元の精神が男であっても……いや、男であるがゆえに女よりもその感覚に飲み込まれる。
「ふひひ、さぁてこっちはどうなってるのかなぁ……あらら、濡れてない?」
 レオタードの股間に手を伸ばしたオタクが首をかしげる。
 テイルレッドが絶頂に至った事は誰の目にもわかりきったこと。ならば性器から多少の湿り気があって然るべきだ。なのにテイルレッドの股間を守る黒いショーツは濡れていなかった。
「それ、はぁ、エクセリオンショーツが分解しちゃうからぁ」
 黒いショーツことエクセリオンショーツは装着者の排泄物を粒子化させて消滅させてしまう。このロマンを粉砕する邪魔物をオタクは脱がそうと手をかけた。
 煌びやかな粒子が大量に宙を舞った。
「ふひっ。そうなのかぁちょっと残念。でも……なんかいっぱい溢れてるねぇ。これってショーツの効果? ってことは相当お漏らししたのかなぁ?」
「いうなぁ~」
 恥かしがって顔を手で覆う。
「くぅぅぅ。可愛いなぁ~。こんな可愛い子とセックスできるなんてぇ俺はっ! 俺はっ! 幸せだなぁ~」

 ……泣くほどのことなのかぁ……でも俺だって40にもなって童貞だったら……死ぬほど嫌だろうなぁ……だったら、だったら1回くらい……。

 感極まって泣き出したオタクがショーツを脱がす。
「このショーツ脱がすね。邪魔だもんねぇ。脱ぎ脱ぎしましょうねぇ~」
「ああぁぁ……見られちゃう……ああぁぁぁ」
 エクセリオンショーツが脱げていく。粒子化した排泄汁がシャボン玉のようにふわふわと踊りながら空へ飛んでいく。
「うおおおおおおおおおおおっ!! これっ! これっ! これがオマンコッ!!」
 オタクが狂ったように叫んだ。
 女の子の痴部であるサーモンピンクの縦筋を食い入るように見た。
「感動してんじゃねぇよぉ……もう……」
 総二もじっくりと見たことはない。まして触ったりなどしたことがない。ツインテール馬鹿とまでいわれる総二だからこそだが、改めて他人に見られると自分が女なのだと感心してしまう。
「テイルレッドたん、もうこんなになってるんだ! 挿入していいよね! セックスしようよ!」
 ガチャガチャと音を鳴らしてベルトを外しズボンを脱ぐと己の屹立している肉棒をテイルレッドに見せつけた。

「うぅ……うわぁ……おちんちんてこんなに……なるのかよぉ……」

……俺のと違う。なんでそんなにバキバキになってんだよ。そんなの見せられたらヤバイって。もう、俺、女の子なんだぞ、そんなの見せられたら……ああぁぁ……。

「どうしちゃったの? チンポに見蕩れちゃったのかな? ほらほら、これがオチンチンだよ~。テイルレッドたんのロリマンコで童貞卒業させてっていってるんだよ~」
 ぺしぺしと顔に当てる。
「……ごくっ。すごい匂い……男の、チンポって、こんな匂うんだな……」
 視界を遮る男の肉棒から漂う生臭い男の匂い。総二が匂った事のない凄まじいまでのオス汁臭がテイルレッドの肉体の芯を熱くさせた。
「クククッ、さぁ! オタクよ! テイルレッドのロリマンコをずぼっと犯して童貞卒業といこうかぁ。みんなが見ている前でねぇ」
 ギーグギルティが叫ぶと観客達が前のめりになってテイルレッドの行く末を見る。
 お宅はテイルレッドの足を開くとまだ誰の手も触れていない割れ目を指先で開いた。
「んあっ!」
 指先に暖かな湿りを感じるとともにテイルレッドのかすかな喘ぎ声が聞こえた。
 指が縦筋を開いていくと奥からとろっと透明の汁が垂れてくる。まだ少女のなかの少女のようなテイルレッドの体躯ながらも膣内はしっかりと女性である。指の侵入に応えるように愛液が垂れる。
 オタクは指の腹で粘膜を擦った。
「ああぁ……ひぃんっ! ああぁ、やめっ、んんっ、あぁっ、あっ」
 腰をヒクつかせながら喘ぐテイルレッドの姿に会場全体が昂揚していく。
「濡れてる! メチャ濡れてる! オマンコがチンポを欲しがってるんだね! ようし! 挿入するぞぉ~」
 テイルレッドの足を腋ではさんで腰を近づける。淫らな汁を垂流す女の部分に男をあてがう。炎で炙ったように熱くなっている男根が女性器を貫く体勢に入った。
「挿入するからねぇ~」
「う……うん……」

 ……マジでやるんだな。キスだけであんなになったんだ……セックスなんかしたら……。

 知ってしまった絶頂の感覚が再生される。
 男根が挿入されたとき、ぐちゅっと音が鳴った。
「あぅっ! あぁ、挿入って……くるぅぅ……」
 正義の戦士とはいえ、女の子の身体だ。テイルレッドの腰が痛みから逃げようとした。
「だめだよ。どこにいくんだい? ほらっ、チンポはこっちだよぉ~」
「やめぇ、いぐっ、ひぃぃっ、やだぁ、これっこれってダメぇぇ~~~」
 尻を捕まれ男に抱かれていく。
 汗臭いTシャツに密着させられると無精ひげの顔が近づいてくる。
「ほらっ、先っぽが挿入ったよぉ~」

 ……これがセックスなのか!? このおっさんのチンポが俺の身体に挿入ってきてる。最悪なのにぃ、なんで気持ちいいんだよ。くそぉ、こんなのキスなんかと全然違う。

 オタクの男根が総二の心まで快楽に染めていく。
 そんな心の変化など気にすることなく腰を動かし膣を潜っていく男根は呆気なく、ごちゅんっ、と音を立てて膣奥に衝突した。
「浅いっ! 浅いよ! テイルレッドたんの子宮すぐそこだったね。ほら俺のチンポでごちゅんごちゅんてしてあげるね」
 129センチしかないテイルレッドの膣はわずかな隙間程度しかない。最高感度の子宮口は指で届く距離にある。浅い膣奥をオタクは容赦なく鈴口で叩く。
「ぅぅあぁっ! あっ! やめっ、ろぉ~んっ、んひぃぁっ、こんな、乱暴にたたくなぁぁ~~~!」

 ごちゅんっ! ごちゅんっ! ごちゅんっ!! ごちゅんっ!!

 激しい小刻みなピストンに思いを込めてひたすら突く。テイルレッドは子宮口を潰されるたびに絶頂と同じくらい強烈な快感を与えられていく。
「ううぅぅ、うひぃぃっん! うぅぉぉっ、ぉぉおんっ、おひっ、おひっぃいいいっ!!」
「くぅぅっ! いいねぇ、そのオマンコ顔! ボクのチンポがテイルレッドたんのロリマンコを屈服させちゃってるんだね!」
「うんっ、うんっ! 俺のぉ、テイルレッドのぉ、オマンコだめなんらぁ~~~、オタクのチンポが好きだっていっちゃってるっ!」

 ……セックス気持よすぎだろ、こんなの知ったらもう男に戻れるわけない。こんなに嬉しそうにチンポ突っ込んでくれるなんて嬉しいんだ。会場のおっさん達もセックスしてやったらきっと喜ぶんだろうな。

「ああっ! いくよ! 射精すよ! テイルレッドたんの子宮に射精しちゃうよ!」
「射精しちゃっていいよ、ほら、俺のオマンコに射精してぇ~」
 抱きしめるオタクの腕に身を委ねる。
 激しく叩きつけられる男根を味わっているうちにテイルレッドは自分から腰を振っていた。

 ごちゅんっ! ごちゅんっ! ごちゅんっ! ごちゅんっ!! ごちゅんっ!!

 愛液が垂れ流れてくる膣を蹂躙する男根が膨らんだ。
「テイルレッドたんのオマンコぐちゅぐちゅ濡れ濡れでとっても気持ちいいよ。射精すね! 射精するよ! テイルレッドたん!!」
 無我夢中で突き上げるオタクは子宮口にぴったりと鈴口を当てて射精した。

 ぶびゅりゅるるるるるるるるぅぅぅぅうううううううっ!!

 40歳の童貞男が搾り出した濃い精液が直接子宮へ流れ込む。
「ひぃ、ひぃひぃひぃっ! ひぃいんぐぅうううううううっ!!」
 ピストンとは違った衝撃に悶絶するかのように絶頂させられる。
 感情を圧倒し、無慈悲にも女としての快楽を与えられた総二は完全に女に堕ちた。

 どぴゅ!! どぴゅぴゅ!! びゅ~~~~~~~!!

 最後の一滴まで搾り出すとオタクは心底満足してテイルレッドの頭を撫でた。

 ……こんなっ、こんらのぉ、憶えちまったらぁ女のほうがいいってなっちゃうじゃねーかぁ~。

「よかったよぉ~、テイルレッドたんとの童貞卒業」
「おれもぉ~、はじめてだったけどぉ、よかったぁ~~」
「うひっ!」
 オタクが笑った瞬間、会場全体から拍手が鳴り響いた。
 まさに喝采であった。
 テイルレッドの破瓜を知らせる血がベッドに垂れていくとオタクはベッドから下りた。
 まるでこれで全てが終わったかのような時間が経つなかソファーに座っていたギーグギルディが立ち上がる。
「ふふふっ、さぁ~てテイルレッドたん、頃合はどうかなぁ~?」
 ベッドへ近づいて行く怪人にテイルレッドは気づかないのか動く気配がない。解放されたオタクと観客のオタクたちは拍手をやめて見守るばかり。
「ほほう、これはこれはテイルレッドたんはすっかり女の表情をするようになったねぇ」
「ふぇ……ああっ」
 近づくばかりかテイルレッドの魂というべきツインテールをすくい上げ弄る。
「ふひっ、それでは今度は観客のオタクたちに奉仕しようかぁ? テイルレッドたんの大好きなチンポがいっぱいだよぉ~」
「チンポがいっぱい……みんな、俺をみて勃起してる……」
 観客たちの股間はテントを張っている。全員、テイルレッドの痴態を見ていて勃起したのだ。
「ほら、はやくしないと、また、人質をとっちゃうよぉ~」
「そうだな、人質を捕られたら戦えなくなるからな……」
 よろよろとよろめきながらステージから降りると観客達の中心で座り込んだ。エクセリオンショーツのないテイルレッドの股間は精液と愛液でびしょ濡れになっている。
「最初は誰からだ。俺がチンポをしゃぶってやるぜ。なんだったら、こっちの穴も使ってやるからさ……俺とエッチなことしよっ」

 ……やべぇ……俺のことみて勃起してるチンポが1、2、3、ううん、50本はある。これ全部とセックスしたら……ごくっ、ああっ、セックスしてぇ、オタクの童貞ぜ~んぶ俺が卒業させてやりてぇ。

 完全に堕ちたテイルレッドを見てギーグギルディが笑う。
「テイルレッドたん負けちゃいましたね~。でもでも、皆さんにとってはこのほうがいいのでしょう。見てください、メスの快楽にすっかり堕ちたテイルレッドたんのメス顔を!」
 司会のお姉さんがいうとテイルレッドは淫らな表情で男たちにその肢体をさらけ出す。
 女の快楽を知った総二はオタクたちに股を開き、次々とその小さなメス穴に男を咥えこんでいく。
「あぁっ! いい! いいよっ! オタクのチンポ好きっ! ほらぁ~、射精しちゃう時は可愛いよ、テイルレッドたんって言ってくれぇ~」
「可愛いよ、テイルレッドたん! なんてスケベなヒロインなんだっ!」
「くぅうううっ! この淫乱ツインテールめっ! ほらっ! 髪コキしろ!!」
「髪コキ? こうかぁ? ほらっ、チンポシコシコ~。ツインテールでぇ、シコシコ~」
 ツインテールで男達の性器を扱く。
 魂であったはずのツインテールが先走り汁と精液で汚れていく。

 ……これ洗っても精液の匂いがついたままだろうなぁ。男に犯された証っていうのかな。嬉しいぜ……。

 女の快楽を知ったテイルレッドはギーグギルディが手を下すまでもなく、自ら会場のオタクたちとの性交を優先した。
 以降、テイルレッドのツインテール愛は徐々に失われていくのであった。




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2014-11-26 : 小説 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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之ち

Author:之ち
之ち(ユキチ)

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