FC2ブログ

Chapter118-1 王の姫君達による篭絡ゲーム

『原作』カンピオーネ!
『人物』エリカ・ブランデッリ、万里谷 祐理、リリアナ・クラニチャール、清秋院 恵那





 千斗いすずを連れた男たちはヒーローショーを観覧後、少し早めの昼食を取ることとなった。
「さっきのショーよかったねぇ。いすずちゃんも身体が反応しちゃったんじゃない?」
 下品な言葉に頬を赤らめたいすずが視線をそらした。
「そんなことないわ」
 そっけない態度だが一緒にいる男たちの股間をチラチラと見ているし、身体の動きはぎこちない。間違いなく意識していると男たちに知らせているようでもあった。
「ふひひ、いすずちゃんてばぁ~、オマンコしたくなったら言っていいんだよ? 俺たちいすずちゃんのスケベな身体をじっとみてるだけでもう勃起しまくりなんだから。あっ、なんだったらここでしゃぶる?」
「ふざけないで、私が貴方たちに頼むことなんてありえないわ」
「そっかぁ~。じゃぁいすずちゃんにはオマンコなしってことだね」
 意地悪くいうと視線が泳ぐ。いすずの頑なな感情と反応をみて男たちは下卑た笑みを浮かべた。
「まぁまぁ、それよりも先にメシにしようや……っと、ほほう。ここはなかなかバリエーションに富んでるみたいだねぇ。しかも、へへ、いやらしい栄養も万全だねぇ」
 席に着くなりメニューを見ると通常のメニューとは別に媚薬や興奮剤などのメニューまである。しかもよく見れば他席の客の注文料理に混ぜることができるとある。
「それはV.I.P客専用よ。他のお客様に出せるわけないでしょ」
「ふ~ん、そうなんだぁ~」
「なに?」
「いすずちゃんに媚薬大盛りにしていい?」
「ふざけないで。媚薬入りだって知っていて食べるわけがないでしょ」
 冷たかったのは言葉だけではなかった。目も氷のように冷たかった。
「はいはい。でもぉ~、あそこの客にはた~~~っぷり入れちゃうけどね」
 男が言った席にはまだ若い4人の美少女が座っていた。4人はセーラー服を着ていた。
 店員を呼ぶと彼女たちの料理を聞き出す。すると昼食というよりは女の子らしいデザートばかりが注文されているという。男たちはまるで子供が悪戯する感覚で彼女たちの注文に媚薬を追加した。それも正常な感覚がなくなるほど強烈なものだ。
 間もなくして料理が運ばれる。
 チョコやフルーツがふんだんに盛られたパフェだ。
「お待たせいたしました、ご注文の品になります」
「やっときたわね、あら、なかなか豪華じゃない。それに美味しそう」
 配られたスイーツに瞳を輝かせる金髪の美少女。4人のリーダーのように見える彼女は貴族のお嬢様とでもいうべき優雅さと気品を兼ね揃えているばかりか、胸のふくらみも豊かに見える。大人のように見える彼女がセーラー服を着ているものだからどこかコスプレめいて見える。
「確かに、少し侮っていましたが……これは」
 対面に座っているポニーテールの銀髪美少女も瞳を輝かせる。金髪と比べると胸の膨らみも髪の色も反対に見えるが彼女が麗しい美顔の持ち主に変わりない。そして彼女もまたセーラー服が似合っているとはいえなかった。
「これがパフェというものなのですね……すごく大きいです」
 上品に見える栗色の髪をした女学生もいる。先の二人に比べると色合いが地味だが顔立ちは良く、落ち着いている佇まいが声から感じ取れる。
「恵那もここまでって思ってなかったなぁ~。やっぱさ~、王様も連れてくればよかったんじゃない?」
 黒髪の美少女がいった。黒というシックな色をしているが声の弾み具合はエリカと同じくらいかそれ以上に高い。
 計4名の美少女たちは自分の注文したパフェにスプーンを突き刺しすくう。
「護堂はダメよ、今日は女の子だけの女子会なんだから」
「エリカ、私は女子会というものをよく知らないのですが……万里谷は知っているのか?」
「ごめんなさい。わたしもあまり知らなくて……」
「恵那が教えてあげよっか? 女子会っていうのは女の子同士でお茶する事だよ」
「お茶ですか?」
「ええ、そうよ。だから今日は護堂抜きで愉しむの。そして護堂の悪口をいうのよ」
「ええっ!?」
「そんなっ! 我が王に対してっ! エリカ! あなたはなにを!?」
 驚いたのはリリアナと万里谷の二人。恵那は自分のパフェを美味しそうに頬張っている。
「女にだって不満はあるわ。それを溜め込んでおくほうがストレスになってしまう。だから、ここは女同士で言い合って解消しましょうといっているのよ」
「ですが……私は不満などありません」
「本当に、ない?」
「えっ……」
「私はあるわ。もっと愛して欲しいってね。100万回愛していると言われてもキスだけでは足りないこともあるもの」
 そういって下腹部を撫でると皆がなにを意味しているか直覚した。
「王様なら私たちのことをもっと愛してくれてもよくなくて?」
 愛しての部分に過剰に反応したのかリリアナは1テンポ遅れて顔を真っ赤にさせた。さらに1テンポ遅れて万里谷も顔を赤くする。そんな表情の様変わりをエリカはニヤニヤとしながら微笑していた。
「王様ってば恵那たちとキスはするけどそれ以上のことって全然しないからね~。女の子にだって求めちゃうことってあるよ」
「そうそう。こちらがいくら誘っても手を出してくれないって悲しいわよね」
「わ、わわわたしは! そのようなことは」
「リリアナったら不満をいうこともできないの? ここに護堂はいないのよ」
「で、では! お聞きしますがキ、キキキ、キス以上というと?」
 まるで少女のような質問をしているが表情は真剣そのものだ。
「わかっていて聞くのは無粋ね。でも言葉にできないならいってあげる。セックスよ」
「セェッ!?」
 声を上げたのはリリアナではなく万里谷だった。声が裏返っている。色事に耐性のない彼女は言葉を聞いただけでも卒倒しそうなほど驚愕している。
「そんなに驚かなくたっていいじゃない。恵那は王様ならいつでもいいし、3人ともしたいでしょ?」
「もちろんよ」
「そ、それは、その……はい」
「えと、いやではありませんけど……」
 パフェで喉を潤すかのごとく次々とスプーンで運び込む。照れ隠しそのものの行為にエリカの微笑はさらに機嫌をよくしていく。
「私としては護堂をみんなで押し倒すっていうのも手だと思うわ。男の人を押し倒すのは淑女のすることではないけれどね。気を使いすぎて抱けない男を野獣に変える事も必要よね」
「押し倒す……わたしが、護堂さんを……」
「いいね! それ! 恵那も王様のこと押し倒しちゃおうかな」
「そのような破廉恥な!?」
「いいじゃない。護堂だって私たちに押し倒されたら文句なんてでないはずよ」
 パフェの半分がなくなっていた。
「ですが……いえ、そうですね。我が王を奮起させるにはそれくらいしてもいいかも……」
 リリアナの視線が定まっていなかった。パフェを口に運ぶ早さも遅くなっていた。
「護堂さんを、押し倒す……」
 少しうつむきがちになった万里谷がつぶやく。彼女もまたパフェを口に運ぶ速さが遅くなっている。
 今度は2人を見ながらエリカと恵那が食べ始めた。
「護堂には男になってもらうわ。こんな美女に囲まれているんだから、それでなくてはならないし、女の扱いを知ってほしいもの」
「だね~。恵那もキス以上のこと、したいし」
「確かに……キス以上のこともしたいとは、思います」
 全員のパフェが残りわずかとなっていた。甘いクリームとチョコレートが食欲を加速させ新鮮な果実がさらに少女たちを動かしたのだ。
「肌のぬくもり以上に情熱的な……つながりよね」
「わたしもそれはしてほしいです」
 万里谷までも口にした。一度口にしてしまえばあとは流れていく。
「護堂さんともっと、ふれあいたい」
 4人全員がうなずくその席の隣で1人の男が口をあけていた。
 見るからにモテそうにない不細工な男である。髪の毛はもう残り少なくバーコードのようになっている。着ているものなどランニングシャツと膝までのズボンでファッションセンスは皆無だ。そんな男が隣の席に興味を示さないはずがない。
 集まった美少女4人をチラチラと見ながら容姿を確認していく。どの女も男にとっては極上のデザートだ。見ているだけで性器は臨戦態勢になり、よだれが垂れてくるというものだ。
しかもそんな彼女たちが高揚しながら男の話をしている。キスだけで物足りないと何度もいっている。セーラー服の上からわかる胸のふくらみと青いスカートから続く白い肌の脚も毒に等しい美しさを誇っている。
「なんだか身体が熱くなってきたわね」
「ええ……あの、こういうことを言うのは恥ずかしいのですが」
「わたしもちょっと熱いです」
「恵那もかな。王様の話してたからかな?」
 一瞬、エリカと目が合った。やましいことをしているようですぐに目を背ける。
「なぜかしら、熱いだけじゃないね」
 まるで聞こえるように大きな声でいう。
男は自分がどういう人間かよくわかっている。自分が女から見て不潔という言葉で表されるということ、性交渉の相手としては絶対に認められないことだ。
「ちょっと」
 男は隣の席ではなくウエイトレスを呼ぶ。エリカたちの席との間でウエイトレスが止まるとはっきりと聞こえるように「この精力絶倫ジュースをひとつ」と注文した。注文を繰り返すウエイトレスの言葉は4人がいやでも意識してしまうほど近くで発せられた。
 ウエイトレスが下がっていく姿を確認はしない。男は4人に向かって目を向けた。
 エリカ、リリアナ、万里谷、恵那の4人は自然とメニュー表に目を落としていた。
「これって……なんだかすごいこと書いてるわね」
「ええ……一度に4人を相手に出来るとか」
「男の強さで女を圧倒とありますね」
「こういうの見ちゃうとなぁ~、そうだっ! エリカさん」
「なに?」
 なにか思いついたのか恵那がエリカに耳打ちする。
「隠し事はしないでください」
 リリアナが2人を遠ざけると万里谷も「そうです」と自分から乗り出す。
「さっきさぁ、王様を押し倒すっていったでしょ。あれ、別の人で試してみない?」
「なるほど」
「そんなことっ!?」
「できるわけがないでしょう! 私たちは!」
「わかってるって、でもさぁ~……」
 恵那の視線が隣の席を向いた。
「まさか!? さすがにそれはないと思うわ」
すかさず声を潜めてエリカがいう。続いてリリアナと万里谷も覗うが身震いするほど気色悪い男がいるだけだ。
「まさかあのような男性に声をかけるおつもりですか?」
 身の危険を感じているのか万里谷がいう。
「さすがに相手を選んでいないように思えるのですが」
 リリアナも同じだ。たとえ予行演習といえども隣りの席の男では無理がある。
「でも考えようよね。あの容姿なら間違っても本気になることはないでしょうし。途中でやめても文句をいうようには見えないわ」
 少しでも施しがあればいいのだろうという傲慢な考えが賛同を生む。
「美女4人に囲まれただけでも特でしょう」
 反論する者はいなかった。
 再びパフェに手をつけて最後をたいらげる前に男の注文したジュースが到着する。男は味わうことなく一気に飲み干した。このジュースによる効果が発揮されるまでの時間は皆無である。男の股間は何もせずともムクムクと屹立していく。
「あの程度の男を誘惑できないなんて王様の女失格よ。それとも男をたぶらかすこともできないというのかしら?」
 エリカの視線は他の3人にも伝わっている。
「むっ……」
 いわれたリリアナは喧嘩を売られたようなものだ。
「恵那はできるよ。あの人くらいカンタンカンタン」
「わたしは……」
「あ、貴女に負けるとは思えない。あの程度の男、この私が堕としてみせます」
 身体がなぞの興奮で満ちている。4人の美少女はそれぞれの肉体におきている高揚と熱を感じつつもそれが何を意味しているかわかっていない。
 ただ何か理由をつけて席を立ち、男のほうへとむかったのだ。
 男はというと美少女たちの騒がしいやり取りがようやく終わったのかと思うだけだった。
「ねぇ、あなた。さっきから私たちの会話、聴いてたでしょ?」
 絶倫ジュースを飲みきった男はまだ席に座ったままだ。エリカの問いかけにも反応が薄い。
「いいのよ。あなたの視線が私たちに向けられていたことなんて気にしてないから。でも、こうして話しかけたのなら男として少し気になることはあるのではなくて?」
 するりと対面に座ると男の飲み干されたグラスに人差し指で触れる。不細工な男の腐って変色した明太子のような唇が触れた部分でもある。
「ふ、ふひひっ、ごくっ、お嬢ちゃんたち、ヒヒッ」
 ぎこちなく不気味な笑顔が頬を持ち上げる。唇が開いた隙間から黄ばんだ歯が美少女たちにみえた。女として唇を許す相手ではないと生理的に拒否反応を示したエリカ以外の3人だが、エリカだけは顔色を変えなかった。
「ドュフっ、で、でもぉおじさんみたいな気持ち悪い男なんか相手にしてどうするのかな? もしかしてぇ、おじさんくらいの不細工で女にモテそうにない中年男なら簡単に遊べるって思ったのかなぁ? デュフフフ」
 男が笑うと肩が大きく揺れる。その度にランニングシャツだけの上半身から体臭と汗の混ざった男臭が席の周囲に溢れ漂う。特に動いていないにも関わらず男の発汗量は凄まじく、腋やでっぷりと太っているお腹のしわに溜まっている。それらが男の体臭と混ざり合っていく。
男の席を取り囲むように集っている美少女たちは呼吸すると必ず男臭を胃に吸い込んでいる。正常な判断なら吐き気を催す汚臭ともいうべき男臭だがもっとも近くで嗅いでいるはずのエリカは気にしているようにはみえなかった。
「あら? おじさまったら、んふふ……それはつまり、私たちでは役者不足というわけかしら? こんなに美しい女たちと遊べるのよ?」
 これがどこにでもいるような女であれば自画自賛だと嘲笑することもできる。だが見目麗しき金髪の白人美少女でありながら男なら手を出さずにはいられないプロポーションの持ち主だ。女学生の標識たるセーラー服を着ていても輝いて見える。
「それはぁ、そうだけどねぇ。おじさんだって、デュフっ、自信はあるんだよぉ。お嬢ちゃんたちみたいな子供が知らないようなこと経験しちゃってるんだからぁ、ね」
 声をかければすぐに終わると思われたが雲行きがおかしい。
 誘惑しても簡単に乗ってこない気配がある。
「私たちの知らないこと……へぇ~、年の功とでもいうのかしらね。なら、こういうのはいかがかしら?」
 わざとセーラー服の襟から乳房の谷間が覗けるようにテーブルに乗り出した。正面から迫ってくる若い女体の色気に男はさっそくとばかりに覗き込んだ。
「なにかな?」
「私たちが順番にあなたを誘惑するわ。方法は……そうね、キスでいかが?」
「なっ!?」
「ええっ!?」
「おじさんとキスかぁ~」
 後ろの3人がいっせいに男の唇を疑うように見る。とても10代の女子が相手をするものではない。しかし今の目的は『男を誘惑して押し倒す練習』である。王たる草薙護堂にはやく女として抱いてもらいたい一心で女を磨き上げるのが目的だ。
 じろじろと谷間を覗き込んでくるスケベ面のいかにもな低レベル男は声をかけただけでは落せなかった。先ほど飲んでいた絶倫ジュースを飲んでいるにも関わらず乗ってこないのだ。
 そんなもっとも簡単に釣れるだろうと狙った男に逆に見下されるというのはさすがにエリカのプライド上好ましくない。
「ふひっ! へぇ~、キス勝負かぁ~、4人ともキスでいいの? おじさんのキス激しいよ?」
 相当自信があるのか男は腕組みして美少女たちを眺める。唇の間からぺろりと舌を出して一周させてみせた。
「激しいキスくらいいくらでもしているわ。むしろ、あなたの人生で得た、私たちの知らない経験とやらを教えてほしいものね」
「エリカっ、わたしはキスだなんて」とリリアナが止めようとするがエリカは首を振って「大丈夫、最初にキス勝負をするのは私よ」と胸を張った。
「エリカさんが!?」
「ええ、私よ。だからこの勝負、負けることはないわ」
 男の自信と同じくエリカの自信も凄まじいものがある。男と女のプライドが正面からぶつかるがどちらも自信に満ちている。
「それじゃあ勝敗はどうやって決めよっか?」
「根を上げたら、でどうかしら?」
「根を上げたら、ねぇ……腰を抜かしたらっていうのもいいけど? フヒッ」
 エリカ以外の3人は男の気味の悪い笑みに背筋に怖気が走った。
 どうみても女性経験などないであろう不細工かつ不潔な中年男の口からでる自信に満ちた台詞に万が一の敗北がよぎる。
「負けたらどうする? まさか何もしないっていうのはないよね?」
「一日……だと長すぎるわね。3時間……そう、3時間だけ相手を好きにできる、というのはいかがかしら?」
「3時間かぁ~、エリカちゃんみたいなべっぴんさんだと3時間じゃなくって一生種付けしてあげたいんだけどぉ~、だめ?」
「調子に乗らないでほしいわね。私はあくまでもキス勝負を持ちかけているのよ。それに種付けだなんて獣の交尾以下の下劣な言葉を使わないでいただけるかしらっ?」
 さすがに怒りが込み上げたのか言葉が強くなっていた。
「ふひひひっ、失敬失敬。デュフ、じゃ、じゃぁ~キス勝負でぇ、腰抜かしたらぁ、相手を3時間好き放題にできるってことでいいかなぁ?」
「ええ、いいわ」

つづく




←作品がよければクリックお願いします。
関連記事

2014-12-03 : 小説 : コメント : 0 : トラックバック : 0
Pagetop
コメントの投稿
非公開コメント

Pagetop
« next  ホーム  prev »

プロフィール

之ち

Author:之ち
之ち(ユキチ)

小説中心に活動中。
ジャンル問わず面白ければ好き。
大阪在住・12/28生
相互リンク募集中です

カウンター

おすすめ





読んでるもの等