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Chapter122-01 ゴスロリ様の新境地 前編

『原作』SHIROBAKO
『人物』小笠原綸子



 アニメ製作の現場はテレビだけとは限らない。最近では3Dモデリングを軸にしたゲームの動画に押され気味だがまだアニメーションのOPや動画はメインとして作られている。他にも個人製作の短編アニメーションやCM、映画と表現の世界は数限りなくある。
 しかし、今回の話しに登場するのは光の浴びない世界である。
 アニメーションの文化が根付き、世に二次元オタクと呼ばれている人間が生まれだした頃、根底を支えるある種の媒体が誕生した。
 いわゆる18禁アニメーション作品である。
 テレビやOVAといった表の世界とは違いディープかつマニアックな性的趣向品。それらは一般のアダルトビデオと同じように成人指定を受けて製作されつづけている。
 ドスケベアニメーションと呼ばれる製作会社が新しいオリジナルアダルトアニメを製作しようとしたとき、キャラクターのデザインで困り果てたのだ。アダルトアニメにはテレビ番組と違って製作資金などほとんどなく、漫画や小説、アダルトゲームといった後ろ盾の無いオリジナルとなればさらに売れ行きは怪しくなる。
 いくら自信に満ちた脚本とエッチシーンを盛り込んだとしても魅力的なキャラクターを作り上げられないのなら作品の死とかわらない。
 そこで業界内を虱潰しに探し回ったとき、1人の女が交渉に応じた。
 現場にゴシックロリータと呼ばれる衣装を着て現れる無表情の美人アニメーター。業界内でも有名でその格好から『ゴスロリ様』と呼ばれている。
 小笠原綸子である。
 監督がダメ元で彼女に交渉したところ、どういうわけか成立してしまった。
 ドスケベアニメーションは雑居ビルの1フロアを借りている小さな会社。キャラクターデザインを完成させた綸子が会社の入口扉を開く。受付けというには汚いデスクに座った煙草を吸っている金髪男が出迎えた。
「あのう、小笠原です。今日は製作の――」
「ああ、わーってるわーってる。マジでゴスロリ着てんだ~。監督らが奥で待ってるから行ってよ」
 失礼どころではない態度の受付けにも表情を変えないまま、一礼するとゴスロリドレスのスカート裾を揺らしながら奥へと向かっていく。
 小笠原綸子の務める武蔵野アニメーションと違ってビルの1フロアを間借りしているだけの会社はせまく、デスクの数も3つしかない。アダルトアニメの製作現場とあってそこらじゅうにいかがわしいポスターや写真が張り巡らされている。社員が読んでいると思しき雑誌もゴシップ記事満載の下卑た雑誌しかない。
 奥に行くと『新作OVA製作会議室』と書かれたコピー用紙が張られた敷居がある。
 何人かいるようだが案内してくれる者はおらず、綸子は自分で「失礼します」といって顔を出した。
「ん、おお! ゴスロリさま、じゃなかった小笠原さんっ!!」
 仕事を依頼してきた人物がいた。今回のアニメの監督だ。武蔵野アニメーションが現在製作している『第三飛行少女隊』の木下監督と同じくらいに腹が出ている中年だ。綸子がゴスロリ衣装を纏っているように彼はいつもアイドルアニメのキャラクターTシャツを着用している。それも清潔感はなく、交渉時と同じで汗が滲んでいる。
「ささっ、どうぞどうぞ。こちらへ座ってくださいね」
「……はい」
 会議室には監督だけでなく若そうに見える男もいたがじっとテーブルに広げられている資料に目を向けていて挨拶も無い。
「ええ、こほん。こちらが今回『どぴゅどぴゅっ! ドスケベガールの生マンズボハメデート、童貞君のドリーム叶えちゃいますっ!』のキャラクターデザインと総作画監督を務めてくれます小笠原綸子さんです」
 女性の前で口にするような作品タイトルではなかったが監督は気にしている様子はなかった。綸子もこれまで何本かそういったタイトルに出会っているため、気にしない。
「このたびは私を起用してくださりありがとうございます。武蔵野アニメーションより参りました、小笠原綸子です。アダルト作品ははじめてですがよろしくお願いします」
 粛々と挨拶を終える。
「かたいなぁ~! かたいっ! 小笠原さんも作品名をズバッといっちゃおうよぉ~。ほら、ね? 『どぴゅどぴゅっ! ドスケベガールズの生マンズボハメデート、童貞君のドリーム叶えちゃいますっ!』はい!」
 アニメのキャラクターに卑猥なポーズをとらせたり、ちょっと男性を意識したサービスカットを用意したりもしてきた。この程度のことでは動じなかった。
「『どぴゅどぴゅっ! ドスケベガールズの生マンズボハメデート、童貞君のドリーム叶えちゃいますっ!』のキャラデザならびに総作画監督をやらせていただきます」
「さっき、アダルトはじめてって言ったよね?」
 じっと資料ばかり見ていた男が目を向けてきた。
「はい。これまでテレビ用のアニメーションが主でした」
「じゃぁなんでアダルトに手を出したの? あんたほどの力量ならこんな会社の政策に関わる必要ないよね」
 少々きつい言い方をする若い男。綸子は毅然とした態度を崩さない。
「わたくしにも勉強することは必要です。『えくそだすっ!』という作品をご存知でしょうか?」
「前クールでやってたオリジナル……武蔵ニで作ってたやつでしょ」
「はい。あの現場でわたくしも学ぶ事があると感じ、これまでしていなかった仕事をしたくなったのです」
「へぇ~、看板アニメーターがエロアニメのキャラデザするとかよくお許しがでたね」
「これはわたし個人の問題ですので」
「じゃあ独断か。まぁこっちは最高の人材が手に入っていいけど……で、キャラデザは?」
「こちらに」
 完成したデザインを差し出すと男はテーブルに広げていく。
 キャラクターの数は多くは無い。主役となる男1人と女3人だけだ。オリジナルアニメとはいえアダルト作品だからモブとなるキャラはデザインどころか存在さえしない。
「ふ~ん」
 若い男がヒロインのデザインを手にとって見る。続いて主役のデザインを見る。じっくりと見ると視線はデザインに向けたまま綸子にいう。
「小笠原さん、こっちが注文したデザインと違うんだけど?」
「ええ!? 嘘嘘っ! ボクにもみせてよっ!」
 監督にデザインをみせる。
「そんなはずありません。監督より受けた注文どおりのはずです」
「あ、ああ、その通りボクのいったとおり……あれ? あれれ~~?」
 なんとも大袈裟な越えを出す監督に内心ドキッとした。確かに注文どおりのキャラクターを仕上げたはずだという自信があったからだ。
「ひとつ窺いますが、小笠原さんは男性の性器をご覧になったことはありますか?」
「……なにかのご冗談ですか?」
「真剣な話しです。我々が作るものは性を扱うものです。もう一度窺います。小笠原さん、あなたは男性とセックスした経験もしくは男性器をご覧になったことはありますか?」
 若い男の口調はかなり厳しく強く聞こえてくる。
 セクハラともとれる内容の質問だったがここはアダルトアニメの製作現場、男性器は重要な部分でもある。
「男性との経験は……ありますが、経験といえるほどあるわけではありません。ですが、今回、インターネットで――」
「ちょちょちょっと!! まさかネットで拾った画像が元なの?」
「それがなにか?」
 インターネットで少し検索すればモザイクのない男性器の画像はでてくる。恋人のいない綸子が男性器の造形を確かめる方法はほかになかった。
「あのね、これはイメージが違いすぎるよ~。今回は童貞君のチンポをドスケベな女の子が余り皮を剥き剥き、チンカスべろべろぉ~、ぬっぽぬっぽのひょっとこフェラが最初の抜きどころになるのに、こんなデカマラじゃダメだって!」
「包皮? チンカス? ひょっとこ……」
 聞いたことのない単語が連続して発せられる。
「小笠原さん、男との経験ほとんどないんだね。絵を見ればわかるよ。それにヒロインのオマンコも非常に大人しくてビッチ度が足りないな」
「だねぇ~、みんな処女みたいでこれじゃズボハメでアヘアヘ~おっほぉ~~~なエロに向いてないよ~」
「監督、作業の工程はどうです?」
「う~ん、正直今日から動かなきゃマズいんだよねぇ~。小笠原さんを信用して発注したんだけどこんなことになるなんて予想外だよ」
「小笠原さん、どうすればここの部分を修整できます?」
 指し示されたのは問題にされている男性器と女性器の部分だった。
「資料さえあれば今からでも可能です。ですが、モザイクをかけるのでしょう?」
「はぁ? 馬鹿にしてんの!?」
「いえ、そのような意味ではなく」
「確かにモザイクはかけるよ。でもね、海外で販売する分にはかけないし、モザイクをかけたとしても手抜きなのはバレるし、このチンポじゃシーン全部台無しになっちゃうよ。知ってる? エロアニメでチンポの作画がおかしいとクソ扱いされるんだよ」
「申し訳ございません。では今から帰って作業に」
 席を立つと荷物を纏める。
「ちょっと待ってよ! 作業ったって資料がないんでしょ」
「……ですが……間に合わせる必要があるのでしょう。ならすぐにでも」
 表情は変えていないが内心焦っていた。自分の用意したデザインがまったく通じていない。アダルトアニメに対する前準備と対策ができていなかった。どうするべきか、策をめぐらすが相談できそうな相手い心当たりも無い。
「だから資料なしにどうすんの」
「まぁまぁ、そう怒らずに。資料ならいくらでもあるじゃない」
「本当ですか!?」
 監督の言葉に光を見出したように思えた。
「でも資料ってチンポの資料だからね。小笠原さんがどうしてもっていうなら別だけど」
「私の責任でもあります。資料をお見せいただけませんか?」
「仕事熱心でいいねぇ。女のマンコはボクが知り合いを呼んで見せてもらうことにしてぇ、チンポは今から見せてあげるね」
「ありがとうございます……なにを!?」
 ここへ来て、はじめて表情が驚きへとかわった。
「なにってチンポの資料だよ」
 監督がベルトを外しだしたのだ。戸惑う綸子に目もくれずズボンごと下着を下ろす。
 中年男の下半身は丸太のような太股と陰毛と体毛の境目がない毛むくじゃらの肌でできていた。
「小笠原さんが頼んだんだよ? 見せてくださいって、ほら、そこの椅子に座ってちゃんと見ないと、ね」
 下半身を丸出しにした監督が肩を叩くと綸子は何もいえずに席に着いた。
 ちょうど座った綸子の目線に合うように監督の淫茎があった。
「んん……」
 上半身にあるアイドルの顔が滲むほどの汗は下半身にも溢れている。丸裸になったとしても肌や体毛に付着した酸っぱい汗の臭いと、体臭が綸子の鼻先をツンとさせる。
「ど、どうだろうか。ボクのチンポ、これね、主人公の半剥けチンポのイメージに近いと思うんだよね」
 まだ勃起しきっていない半勃起状態のペニスは綸子に近づこうと腰ごと前へ迫り出される。
「……粗末な陰茎ですね。長さも先端の脹らみも弱く見えます」
 眉間にしわを作りながらいった。
「フヒッ、ありがとうございますぅ」
「なぜ喜ぶのです?」
 少し馬鹿にしたようにいったにも関わらず、監督は喜び、性器はぶるんと震えている。
「そりゃ、でへっ、ボクマゾなんでぇ、ゴスロリ様みたいな寡黙系不思議お姉さまに罵られると嬉しいっていうかぁ」
「小笠原さん、資料っていってもナマモノですから頑張ってね」
 他人事のように若い男はいった。
「では……監督の不細工な包茎チンポをもっと見せていただきます。ほら、さっさと大きくしてください。陰毛に隠れて見えませんよ」
「はい!」
 小笠原綸子の顔を見下ろしているとムクムクと大きくなっていく。やや平均的なサイズよりも大きいカリ太のペニスは勃起しても包皮は半分までしかめくれなかった。
「なるほどこれが半剥け、という状態ですね。男性器、オチンポというのは大人になると自然と包皮が剥けて黒ずんだ亀頭が丸出しになるとインターネットにあったのですが監督の粗末な淫茎はできていないご様子」
 表情はそのままだが言葉でのなじりはつよくなる。
「まさか勃起してこの程度なのですか? 半剥けのなにがいいのかわかりませんが世の男性はこの状態が好きなのですか?」
「個人差があるかな。あの、小笠原さん、見てるだけでわかります?」
「まさか私に触れというのですか? この大人になりきれていないチンポを」
「フヒッ、はい。だって形だけ真似てもわかんないでしょ。やっぱり触って形や硬さをイメージできなきゃ、ね」
 監督の言おうとしていることを察する事ぐらい造作も無い。
 自分に性処理をしろといっているのだ。眼前に迫っている勃起チンポは恐さこそないものの触れるには抵抗があった。
「確認しますが監督はお風呂に入られてますか」
「風呂? えっとねぇ~、前に入ったのはぁ~1週間まえくらいかなぁ、あっ、小笠原さんもしかして潔癖症だったりする?」
「潔癖ではありませんが女性に対して一週間もお風呂に入っていない身体で迫るというのはいかがなのでしょうか」
「でも実際1週間蒸らしたくっさいチンポが好きな女多いよ。小笠原さんも試してみようよ。ほらっ、汗とチンカスたっぷりのチンポだよ」
「んんっ!!」
 悪びれた様子など全くないまま、半剥けの勃起チンポが鼻先を押した。
 白いカスの付着した亀頭を直に嗅ぐと精液の臭いが鼻腔を突き刺してくる。
「これは……すぅぅ、すんっ!!」
 鼻に押し付けられる肉塊への嫌悪より、一息吸った瞬間の妙な心地良さに驚いた。
 確かに吸った瞬間、激臭に鼻腔全体が痛くなったが通り過ぎてしまうとせつなく思えてくる。なにより久しぶりに嗅ぐ精液の匂いとアンモニアの混合臭は臭いはずなのに嫌ではなくないとさえ感じてしまう。
「おおひょっ! 小笠原さんてばそんなに吸っちゃってぇ~もしかしてザー臭フェチなのかな?」
「すんっ! すんっ! すんっ! すんっ! すんすんっ!」
 監督の半剥けペニスの先端に鼻先を押し付けてさらに吸う。まるで犬の真似だったが鼻腔からやってくる性臭によだれが溢れてきてた。
「監督の言われるとおりザー臭フェチなのかもしれません。この臭い、嗅いでいるだけで頭がぼんやりとなってしまって、よだれが……止まりませんから」
「ふ~ん、小笠原さんてもしかしたらエロアニメのほうが似合ってるかもね。せっかくだから今後の資料として動画撮ってあげるよ」
 若い男がスマートフォンを取り出すと綸子に向けた。
「ありがとうございます。では、あらためて、この粗末な陰茎の先端に宿る白いカスと小便の臭い、堪能させていただきます」
「は~いどうぞ~」
「すぅぅううううっ!! すんっ! すんっ! すんっ! はぁ~~、なんと臭く禍々しいのでしょう。ちゃんとトイレのあとは拭いてますか?」
「拭いてないよ。女の子じゃないんだからさ~。包皮のなかにオシッコべちょべちょに溜まったままだよ。小笠原さん好きだよね」
「どちらでも。ただ、清潔にしていただきたいだけです」
「ひひっ、サーセン」
 悪びれた様子も無く肉棒を綸子の鼻に押し当てるとずりゅっとすべり唇に触れた。
「おっと! ごめんごめん」
「い、いいえ。粗相することは誰にでもあります。ですが、なんです、このねっとりとした液体は? まさか私相手に発情したと? これはあくまで資料なのに卑猥ですね」
 唇と肉棒を透明の液体がつないでいた。監督の半剥けペニスのカウパー液であることはあきらかだが、綸子は怒るどころか嬉しそうに頬を上気させている。
「だってぇ~小笠原さんがメッチャエロい顔して吸ってくるんだもん。そんな顔されてチンポ吸われたら発情も勃起もしちゃうよね。っていうか、このまま射精しなくちゃつらいくらいだよ」
「小笠原さん、射精シーン描けますか?」
 スマホで動画撮影中の男に問われて真剣に考えてしまう。アダルトシーンのフィニッシュは男か女の絶頂となるのが基本だ。なら男性の射精シーンを描く必要がある。
「できる、と思いますが」
 はっきりと答えることができなかった。男性の射精する瞬間など見ることなどなかったし、描こうとさえ思ったことがなかった。だが実際に仕事で描かなければならないのだから射精する瞬間の資料が必要になる。
「監督の粗末な陰茎が主人公のチンポと同じなのですよね」
「そうだよ~」
「では、申し訳ございませんが射精していただきます。そちらの方、あとで資料動画をくださいね」
「はいはい、いいですよ。差し上げます。でもどうやって射精させるんですか?」
「決まっております。指で、こう……」
 綸子が指で輪を作ると扱くように動かす。その動きに感動したように監督が「うひょひょ~~~」と気味の悪い声を漏らした。
「手コキですね。ではどうぞ」
「まったく卑猥な方ですね。私が手コキとやらでこの情けないドMチンポを扱いて差し上げます。いきますよ」
 先端から漏れてくるカウパー液を指に絡ませてから陰茎を握る。熱くドクドクと脈を打つ肉棒を扱くと包皮が剥けていく。
「うぅぅう゛っ゛!」
「気持ちいいのはわかりますが、大変気持ち悪いので声は出さないで下さい」
「無理ですぅぅっ! おうっ! ゴスロリ様の手コキいいよ゛ぉ゛~」
 先っぽへ戻ると剥けた包皮がまた亀頭を包んでいく。
「これが包茎ペニスの動き……なんというグロテスクな、芋虫のようですね」
 手で扱くたびに包皮が動く。単純な動作にもかかわらず監督は腰を動かすほどに感じていた。
 カウパー液が糸をたらすように溢れ出て、こびりついていたチンカスが剥がれてくる。汚臭の元凶が小笠原綸子の指へと付着し始めた。
「これがチンカスですね。拭き取らなかった精液が固形化して悪臭となる。この鼻の奥を突くような刺激臭……くせになります」
 そのまま指を口へと挿入した。
「んぢゅっ、ちゅぱっ、ぢゅぢゅっ! んんっ、これがチンカスの味……」
「ボクのチンカス舐めちゃったねぇ~」
「チンカスくらい舐めてもいいでしょう。んぐっ、ちゅちゅっ」
 指に付着していたチンカスは糸くず程度の量しかなかった。足りないと言いたげに何度も指を舐める。美味しいとは思えないがクセになっていた。
「そんなに舐めたいなら、ほら、手コキなんかより、ゴスロリ様のフェラチオで味わったらいいんじゃないかなぁ~」
「フェラチオ……」
 フェラチオが陰茎を口で咥えて扱くことくらい知っている。しかし眼前の陰茎はカウパー液とチンカスとアンモニアの混ざり合った怪物的な臭いを放っている。先ほど指に付着したチンカスを舐めたが美味しくなかった。
 だが綸子の欲をゆさぶる味がした。臭いも嫌いではない。なにより監督のよがる表情がたまらない。監督個人ではなく男の震える腰がたまらない。
「では」といって椅子の向きを変え、正面から包茎ペニスに向く。
 めいっぱい開口すると腰を抱きしめるように腕を伸ばしてペニスにしゃぶりついた。
「んふぅぅううううううっ!!」
 びっしり生えている陰毛に顔をうずめると鼻から息を噴出す。
「んふぅぅっ! ぢゅぴぴぴぢゅちゅぅううううっ!!」
 水の撥ねる音が会議室内に木霊した。
「ううぅっ! ひょぉおおっ!」
「ぢゅびゅちゅっ! ずちゅりゅるるぅぅうう! ずっちゅっ! ずっちゅっ! ずっちゅっ! べちゅちゅ!」
 聴けば誰もが一瞬で腰を抜かすほど強烈なしゃぶり音だった。
「じゅりゅりゅるぅううっ! ぬっちゅっ! ぬっちゅっ!」
 スマホに記録される綸子の顔はまさにこれから製作されるアニメそのもの。頬をすぼめて口膣全体でペニスに絡みついている。
「んんっ! ずゅっちゅっずゅっちゅっずゅっちゅっ! ぬぢゅぅぅっ! いかがです? もう射精してたまらないでしょう」
 唇にはしゃぶっている拍子に抜けた陰毛が何本も付着していた。内股になって耐える監督に陰茎を扱きながら問う様はまさにドスケベガールズそのもの。
「射精したいですぅぅ、ゴスロリ様のフェラチオで射精させてくさいぃ~~」
 情けなく懇願する監督の陰茎を再び手で扱きはじめる。
「無様ですね。ですがその要求にはこたえられません」
「なんでっ!?」
「だって射精シーンが撮れないじゃありませんか? これは資料のためなのです。資料の為、仕方なく、あなたの粗末な陰茎をしゃぶって射精させてあげているのですよ」
「は、はいぃぃ、でもぉぉぉ、チンポ射精したいです! ゴスロリ様のフェラがいいですぅぅ! 手コキなんてやだぁ~~~」
「あなた歳はいくつですか、情けない。包茎チンポをビクビクさせて射精をねだるなんて男性として最低です!!」
 シチュエーションに乗ってか乗せられてか、綸子は射精寸前の包茎ペニスを引っ叩いた。
「ぐひぃいいいいっ!」
「わたしに射精させてほしかったら、二度射精すればいいでしょう。一度目はこうして手で扱いて射精です」
 ぶるんぶるんと揺れる赤くなった包茎ペニスをぐっと握ると力いっぱい扱き出す。
「ううう゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!! 射精るっ! ゴスロリ様に搾られてでちゃうぅうううっ!! ゴスロリ様のご尊顔に射精っ! ぶっかけっ!!」
「なにを!?」
 男の射精は滾った血潮をすべてぶつける瞬間でもある。女が向かえる絶頂とは違い、抑えていた欲望をすべて吐き出す瞬間なのだ。
 小笠原綸子はそのことを知らなさすぎた。
 監督は優位に立ったと思い込んでいた小笠原綸子の頭をむんずと掴んで射精間際のペニスの前で固定してしまう。
 手の動きを止めようとしたが遅かった。

 びゅりゅるるるるるるるるるるぅううううっ!! びゅーーーーッ!! びゅびゅぅうううッ!! ぶびゅっ!! ぶびゅっ!!

 白い顔を黄ばんだ精液が汚していく。
「おやめなさいっ! んっ! ああっ! 顔がっ!」
 包茎ペニスから放たれた精液が顔にかかっていく。
「ふぅううっ! ふぅぅっ! 小笠原さんの顔面にぶっかけぇ~、んじゃ次はぁぁ」
 まだ射精している包茎ペニスを休ませず小さく開いている口へと突き入れた。
「ん゛ん゛ん゛ッ゛!?」
 さすがにクールな表情を保つことはできず、目を見開く。射精したばかりの黄ばみ精液がついたペニスが喉の奥へと無遠慮に突き入ってくる。
「ああっ! ああっ! 小笠原さん無表情フェラいいですよぉ~、ほらっ、ほらっ! ボクのチンポで喉フェラ、イラマの経験させてあげますねぇ~」
 頭を掴んでいる手をがしがしと乱暴に動かす。
 綸子の口膣の柔らかく粘り気のある部分をずにゅりと亀頭で削るようにして奥へと向かい、喉の奥へと理没させた。
「んぐぅううっ!? ふふぅぅっ! んっぐぅっ! んっぐぅっ! んっぐぅっ!」
 やめろ、という意思表示なのか、クールだった瞳が涙を溢れさせながら睨んでくる。
「そうだよぉ~、その目だよぉ~、ほらっ、喉マンコ犯してあげるからねぇ~」
 綸子の顎に金玉をぶつけながら腰を振る。
 頬肉と歯の間に肉棒を突きいれると硬いのと柔らかいのに挟まれて包茎ペニスは射精へと爆発的な速度で向かっていく。
「んんんっ! んふぅぅぅっ! フゥゥウっ! んぢゅっ! ぢゅべべべっ! やめっ! んごぉぉおおんっ! のどっ、こわれっ!」
 必死に訴えようとする口の動きがペニスを愛撫しているだけになっていた。
「ああぅぅううっ! 射精るよ! 今度は小笠原さんのぉ、ゴスロリ喉マンコにぶちゃぁああって射精しちゃうからねぇ~~~」
 腕の力は相当なものだった。綸子が振り払おうとしてもピクリともしない。
 包茎ペニスを喉の奥へと理没させると鼻の穴を押さえて射精した。

 ビュリュルルルルルルルッ! ドピュウウウッ! ビュビュビュッ!! ビュビュビュウウウウウウウウッ!!

 喉の奥に放たれた精液が逆流してくる。口内いっぱいに広がってもまだ場所が足りず、押さえられていた鼻の穴から噴射した。
「ブフゥウウウウ! グふっ!? お゛お゛ぉぉおっ!
「ふぅううううう」
 苦しむ綸子だがまだペニスは抜けていない。監督は強張っていた全身の筋肉を緩めると腰をびくんと揺らした。

 ジョボボボボォオオオオオオオオオオオオ!!

 尿道に残った精液を洗い流す小便が綸子の喉奥で溢れ出る。
「ん゛ぐッ!? んんんんぁぉおおおお゛お゛っ゛!?」
 黄ばんだ精液で顔面を染め上げられ、鼻から精液を噴出させられ、喉奥は便所のように小便の受け皿にされる。
「んん゛っ゛!? ゲホォォッ! おげっ! おげぇええっ!?」
 亀頭が喉に引っ掛かった瞬間、むせ返る。暴れる綸子から手を退けるとまだ出ていた小便が顔に付着していた精液を洗い流した。
「げほっ、げほっ、げぇぇぇ、ほぉぉっ! オゲッっぷぅっ!」
 可憐なゴスロリ美少女のイメージが完全に崩壊しゲップと嗚咽を繰り返す。
「いやぁ、ごめんねぇ~、ボク射精したあとはすぐにオシッコでるクセがあるんだぁ~」
「い、いいえ、げほっ、わたしの、ほうこそ……協力していただいて……助かりました」
 ちらりとスマホで撮影していた男を覗うと親指を立てた。
「心配しなくてもバッチリ撮れてますよ」
「そうですか、で、では……いただけますか?」
 ハンカチを取り出して顔を拭うが男はスマホを渡そうとはしない。
 伸ばした手は何も得られなかった。
「小笠原さん、これで主役のチンポのデザインは大丈夫でしょう。射精の瞬間も収めてますから参考資料もできました。でも、もうひとつ、大事な部分ができてませんよ」
「なにをおっしゃっているのですか」
「ここ」と綸子が描きあげたヒロインのデザインを指差した。
「このオマンコの形状です。我々が必要としているのは淫乱ビッチなドスケベガールなんですよ。これじゃまるで処女だ。こんなんじゃヒロインは務まらない」
「さきほど資料をいただけると」
「資料になる女を用意してますよ。もうすぐ来るはずです。でもねぇ~、小笠原さん、まさかその女性のオマンコを毎日見るんですか? さすがに写真や動画を撮影するのは、ねぇ~」
「ではどうしろと?」
「決まってるじゃな~い。小笠原さんのオマンコをビッチ化すればいいんだよぉ~」
「ふざけないでくださいっ! いくらなんでも」
「あれれ~~、もしかしてできないの? 途中で断られるとう~~~ん、弱るなぁ~」
「誰も断りません。ただ、あなた方がいっているのはつまり、私がセックスするということでしょう」
「そうだよ」
 あっさりと肯定してしまう監督。
「私は好きでもない男の方とセックスする気はありません」
 突っぱねていたが視線は喉奥に小便を注ぎこんだペニスへと向いていた。

 つづく




後編へ続きます。
ここ、ブログでは一話ずつの更新ですが
ハーメルン、ピクシブでは一括更新を行っております。

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プロフィール

之ち

Author:之ち
之ち(ユキチ)

小説中心に活動中。
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大阪在住・12/28生
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