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Chapter128-01 D・F・O(ドスケベ・フロンティア・オンライン)

『原作』ソードアート・オンライン
『人物』アスナ、リーファ(直葉)、シノン



 時代の発展はゲーム産業にも多大な功績を与えた。VMMOと呼ばれる仮想空間でのゲームはまるで本当に冒険しているかのように感じられ、プレイヤーの心を惹きつける。
 だがほとんどのゲームには倫理コードと呼ばれるものが存在し、性的行為、残虐行為は禁止されている。プレイヤー自身が経験することの出来るVMMOでは特に厳しく指定されているこのコードがはじめから搭載されていないゲームがある。
 ドスケベフロンティアオンライン、通称DFOである。
 開発会社などは一切口外されておらず、その存在自体ネットの噂だと囁かれるが、時折プレイヤーらしき人物が匿名掲示板に書き込むことで知られるようになっていった。
 アスナがこのゲームのことを知ったのもつい最近のことだ。
 ALO内で単独行動しているときにとあるプレイヤーからメッセージを受けたのだ。
 メッセージ内容は簡素で『DFOに招待します。必要であれば以下の場所へ来てください』とだけあった。
 誰かのいたずら程度にしか思えないくだらないメッセージだったが、そのときのアスナはひどく苛立っていた。恋人であるキリトがまた別の女の子たちと冒険に出ていたのだ。これだけのことなら良くあることなのだが、さすがに頻繁に別の女の子と一緒にいたといわれては彼女としての立場だけでなく、自分のプライドにも関ってくる。
 そんなちょっとした心の隙間を狙ったかメッセージに彼女は足を動かした。
 指定された場所には1人の女性がいた。顔はフードを装備したためほとんど見えていなかったがBOTではなかった。だからといって信用できるわけではなかったが彼女が送ってきたメッセージはたった一文のみ。
「こちらがDFOのオンラインパスになります」
 このURL付のメッセージだけだった。
 不思議に思いつつリンクされているページを開くとDFOダウンロードページが開かれる。
「これって……まさか本当にあったなんて……」
 DFOの存在だけではない。驚いたのはトップページに書かれた文言だ。
「血盟騎士団副団長アスナさま、DFOへようこそ。DFOはゲームプレイヤーすべての願いを叶える夢のゲームです。是非ご友人とともにプレイしてくださいませ」
 あのSAOでの自分のことが書かれていたのだ。そのことを問おうとしたとき、すでに女性は消え、開いたウェブページだけが残った。
 DFOの世界と書かれた紹介ページがあったので覗いてみる。そこには過去のゲームで使用したキャラクターを使用することが出来るとあった。
 さらにゲーム内での色事にも記載がある。現実には出来ないこともDFOならできるとあり、アスナは興味と好奇心から紹介ページを読み進める。
「えっ、やだ、嘘でしょ……モンスターとなんて……でも……」
 紹介ページの画像にはモンスターと性交する女性プレイヤーの姿があった。獣人やスライムといったモンスターに犯されているのに彼女達は嬉しそうに笑っていた。
「DFO参加の是非は今回限りとさせていただきます。この招待を受ければ今後のプレイを保障しますが、受けない場合、今後あなたを招待することはありません」
 ページ最後の一文にアスナの胸が締め付けられた。
 倫理コードのない世界をはじめて目の当たりにした今、その世界を見てみたいという純粋な欲求にかられていたのだ。
「い、一度だけ……試してみようかしら……ここでしなかったらできなくなるみたいだし……」
 誰でもない自分に言い訳をしながらインストール開始に指を置く。
 思春期の少女が好奇心に突き動かされることは珍しいことではない。
 未知の世界に足を踏み入れる時の高揚感は少女の純粋な心を簡単に突き動かす。
 DFOがインストールされた。

 同じ頃、ALO内別フィールドにてリーファとシノンもDFOの招待を受けていた。
 全員が別々の場所で別々の思惑でDFOへのアクセスを開始する。
 倫理コードのない煉獄ともいうべき世界へ足を踏み入れたのだ。

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2015-06-17 : 小説 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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之ち

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之ち(ユキチ)

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